2018/01/11 のログ
アーラシュ > 「おお……」

本当に神様だった。せっかくだから何かを捧げたほうがいいだろうかと胸元を探るがあいにく飴玉とたばこしかない。
どちらか気に入ってくれればと思いつつ、両方をしゃがみ込んで捧げて。

「雄の股間をしゃぶらせてもらうのだけが存在意義の生き物ですので、あまりものはありませんがどうかお納めください。」

恭しく差し出すが、かえる言葉にちょっと驚いて。

「神様も、ですか?」

ちょこんと膝を抱えてしゃがみ込んだまま、驚いたように目を丸くする。
ほんの少しだけ親近感を抱いたのは内緒だ。

ミコト > 「うむ、敬い畏れる心持ちこそ我が身に沁みる。久方ぶりの心地良さぞ。」

差し出された飴を受け取り、それと小さな口の中へと放り込む。
ころ、ころと飴玉が転がり歯に当たる音が響き、その小さな身体も相まって一見子供のようにも見えるだろう。

「もうすっかり愛する男(おのこ)の形も忘れてもうた。だが、己から選んだ道なれば致し方なしよ。」

狩衣の前を捲って見せると下着も着けていない無毛の股間が顕となり、その内股にはべっとりと男の欲望の証がこびり付いている。

「汝は愉しんでおるようにも見えるが?」

再度首を上げて女を見上げる。
じっと見つめる白銀の瞳は、深く女の瞳の奥を見据える。

アーラシュ > 「ああ、良かった。」

 粗末な捧げものなりに気持ちが通じたと分かればほっとしたように、大きな胸をなでおろす。

「神様も恋人や夫がいらっしゃるのですね」

私は、相手の顔も忘れてしまいました、と遠い目をして。

「っ……」

おいしそうな精液。とは思いつつも、目の前の神様からしたら恥辱極まりないのだろう、と神妙な表情を作る。
本当はなめとりたいくらいだけれども。

「ええ、私は……魔物たちに捕まって……その分厚い胸板と太いモノの熱に魂まで染まってしまいました
だからこの肉の折に閉じ込められているのですが……私の魂の居場所はここなのでしょう。オスの欲望に囲まれるのが生きがいです」

やや恥じらいながらも嬉しそうに微笑んで。性欲を吐き出されるための存在は、できるものなら私が引き受けたいくらいです
とささやいた。

「もしかして神様のお家はこちらなのですか?」

神でも苦労するのだと知れば、たまに供え物の一つでもしようかと思いいたって尋ねてみる

ミコト > 「たかが三十年(みそとせ)触れておらぬだけで、形も忘れようとは、千代も八千代も共に過ごせしとも我が身の薄情さよ。」

一体もう何人の男を受け入れただろうか……。
悠久の時を共に過ごした相手を思い出せない寂しさにわずかに表情が曇る。

「ヒトとは真(まこと)欲深き者よな、交わりに肉の悦びを求めるとは。だが、責めまい。それがヒトの有り様なのだ。妾は汝の生き様を良しとする。」

祈りは終わったのか、お尻も叩かず立ち上がる。
女へと向き直り、その豊かな胸越しに顔を見上げ、かすかに口元を笑みの形へと変える。

「否。今の妾に棲家はない。あえて言うならばこの地すべてが我が棲家よ。」

先程の飴玉の礼のつもりなのか、右手を狩衣の中に差し込み、内股を拭って精液がこびり付いた指を女の前へと差し出す。

アーラシュ > 「肉の中に入っていれば、神様でも、熱も肌の感触もあるのですから、仕方ないですよ」

きっと余分なものを脱いだ後なら思い出せますよ、と無責任なことを言って。

「ええ、もう欲望が自分に向けられているという事実だけでお腹が膨れるようになりました」

それが一晩どころか、一度の交わりで消えるものでも、たぎるような欲望が自分に向けられているだけで
魂が温まるのだ、とうっとりとつぶやく。

「っ……♪ ご馳走様です」

目じりを下げながら指に舌を絡める。逃がすまいと吸い付く唇も、皮膚のしわの一つまでなめとろうとする
下の動きはそれぞれ別の生き物ように、いやらしく執拗にうごめく。ぷは、とようやく口を離せば、立ち上がり恭しく
お時機をして。

「それでは、時々お祈りさせていただきますね」

肉の入れ物に入っているときくらいは、肉の喜びを受け入れてもよろしいのでは?

そう告げ、ミコトを見送ることになるだろうか

ミコト > 「汝は優しいな。」

女の気遣いに微笑みを浮かべたまま指を好きにしゃぶらせ、指先でその温かな舌を撫でる。

「うむ、頼む。この地は信仰心薄き故少々居心地が悪いでな。妾の名は白月照海命(しらつきのてるみのみこと)と云う。この地ではミコト、で通っておる。それと願えるならば我が半身の為にも祈ってくれまいか。名を黒雷大御神(くかづちのおおみかみ)と云う。この地での名は……知らぬ。」

両手を袖の中に仕舞い、白銀の瞳で女を真っ直ぐ見つめ深く頭を下げる。
そして、女の最後の言葉には苦笑を残し、しゃん、しゃん、かぽ、かぽ、と独特の音を立て去っていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区大通り」からミコトさんが去りました。
アーラシュ > 難しい名前だ!!淫魔に落ちてから、少々頭も悪くなった。必死に頭の中にその名前を叩き込むと笑顔でうなずいて。

「ミコト様、どうぞご達者で。」

次にお会いできると気を楽しみにしています、と手を振ってその姿を見送って……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区大通り」からアーラシュさんが去りました。