2017/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・中央広場」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 「ふへぇ……」
ベンチに体を預ける少年は、大きくため息をつく。
酒気がまだ抜けない…。心地は良いのだが…。
昨日から受けた依頼、5日間で30本の酒の試飲の仕事。初日の今日であったが。無事にノルマを達成し、一旦の休憩となった。
酔い止めはもらっていたが、うち一本がなかなかに強烈で…どれも美味く高級な酒だったが、少し酔ってしまった。
依頼人の前では平静を装っていれた…とは思うが。
■ブレイド > 季節柄、時間柄、自分のような酔っぱらいも増える頃合いだろう。
三食の飯はもらえたが、それ以上に酒で腹がいっぱいだ。
泥酔…とまではいかないが、やや気分がいい。ふわふわとした心地だ。
冬の風が火照った頬を撫でるのが心地良い。
先日にもらった石のお陰で、寒くもない。酔いが覚めるまではここにいることにしよう。
大通りからの喧騒が聞こえる。
年明け頃にはこの辺も賑やかにはなるだろうが、今はまだ祭りで疲れたものたちの休憩所と言った感じだ。
「あー……月…みえねーな…」
今夜は曇っていた。
雪だか雨だか…来るかもしれない。
■ブレイド > 雲は厚く、灯り少ないこの一角はぼんやりと薄暗い。
夜の公園などそんなものではあるが。
当然周囲に人影はない。少なくともそう感じる。
酒で鈍った感覚を信じるならば、だが。
「~~~♪」
少年は口笛を吹き始める。
特技を自称しているだけあって、軽やかなもので
酔っていても割ると美味く吹けている。
■ブレイド > そんな風に冬の一夜を一人で過ごしていれば
ちらほらと、白い粉雪。
風はあるものの、吹きすさぶ冬の嵐などではないために気にはならない。
空を見上げて物思いに耽る。
人がいないのならば、フードをとってもいいだろう。
「ふは……」
ぱたぱたと開放された耳を動かして大きく伸び。
空を見上げれば、暗い夜空から雪が舞い降りる光景。
この景色は、わりと好きだ。
■ブレイド > まあ、明日も…いや、あと四日ほどこの依頼は続くのだから
この公園にもしばらくお世話になるだろう。
依頼中でなくとも、どうせ近場だ。
休憩するにはちょうどいいかもしれない。
なかなか良い場所を見つけたと思う。
結構な規模の広場ではあるが、穴場的なところなのだろうか。
「ま、こんなさみぃんだから好き好んでこんなとこにゃこねぇか…」
夏ならまた状況が違うかも知れないが。
しばらくは独占できそうだ。
■ブレイド > しかし、酒ばかり飲んでいたせいか、少し暖かいものが欲しくなる。
具沢山のシチューやらスープやら。
腹が減っているわけではないが。
だが、大通りに赴くも少し億劫。
「(シチューからこちらに来てくれればいいのにな)」
などと、益体もないことを思いつつ
舞い散る雪を見上げる。
まだまだ粉雪といったものであるため、身体に触れれば溶けて消える。
しばらくは自分の体を覆うほどに積もる…などということはないだろう。
■ブレイド > 「…干し肉でもあったかな…」
そんなこと思っていたら、少し口寂しくなってきた。
荷物袋をゴソゴソと漁り、保存食でもないかと期待をするが
でてきたのは固いパンくらいで。
違う、そうじゃない。もっと味の濃いものが食べたいのだ。
眉をしかめつつパンを袋に突っ込む。
■ブレイド > 「………」
通りに出て何か食うか?
でもちょっと腰を落ち着けてしまうと、動き出すのも少し億劫。
人通りが殆どないこのあたりに露店やら屋台やらを開く物好きもいないだろう。
まぁ、空腹感ではないので我慢はできるが。
■ブレイド > 「いくかぁ…」
重い腰をゆっくりと上げる。
足元はおぼつかないわけではない。ややふわふわとしているが…まぁ大丈夫だろう。
通りを目指しあるき始める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・中央広場」からブレイドさんが去りました。