2017/12/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシチューさんが現れました。
■シチュー > (忙しい、屋敷での朝のお勤めを終えるとメイド長が「市場までメイドたちのおやつを買ってきなさい」と言ってお金を預けてくれた。「夕方になるまでには戻ってくること」とも。
要するにこれは、メイド長は自分に自由時間をくれたという意味で。)
「ふふー。何かおいしいもの食べようかな?
それともお店見て回ろっかなー。
おひさまもあったかいやー!」
(預かった100ゴルドが詰まったお財布握りしめ、ご機嫌そうにケモミミを揺らして歩くミレー族。冬なのに日差しはあたたかく、市場の賑わいの中で上を向いて瞳を細めている)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリンさんが現れました。
■リン > 賑わう中にも獣耳は目を引く。
ましてや知り合いのそれであったら見つけるのはそう難しくはない。
「やあ! シチューじゃない。
休み時間かな? 何か奢ってやってもいいよ、この兄が」
外套を羽織り、蒼い楽器ケースを提げた少年が
人通りの途切れたタイミング、通りの反対側から手を振っている。
今日の陽気と同じぐらいには機嫌がよさそうだ。
■シチュー > ぷっぷー、ぷひゅーひゅー、等とまるでさまになっていない口笛吹き鳴らしつつ。露天で売っている食べ物の美味しい匂いに鼻をくんくんふんふんと揺らしていて。少し興奮気味に尻尾をぴんと立てた時にかけられた声。どこかマイペースでのんびりと歌うよな口調に気づけば、ぴんっとケモミミを立ち上げて。
「わぁ、兄ぃ!
そうだよー。おつかいって書いて休み時間ってやつ!
えっえっ?ほんとにー?ほんとにー?
わーい奢り!奢り!」
自分が兄と(勝手に)慕っている歌い手の姿を見て、ぱーっと輝く表情。片手ぶんぶん振り乱しつつ、なにかご機嫌な兄の元へ駆け寄っていき。間近に見上げて、にこにこ笑いかけ。
「それじゃあ何か奢ってもらおっかなー!
……今日はご機嫌だね?兄ぃ?
いいことあった?」
周囲のお店に視線投げかけつつも、彼の様子に軽く語尾を上げて。
■リン > 子供っぽいバイタリティに溢れた仕草で近寄ってくるシチューの頭を、
本当の兄がそうするように目を細めてぽんぽんと撫でてやる。
大きくなったり小さくなったりする彼だが、今の姿は兄妹と言っても違和感はない。
「なーに、ちょっとお小遣い……もとい、臨時収入が弾んでね。
ここしばらくは食べたり遊んだり困らなくなりそうだよ」
この少年の幾つか掛け持っている稼業は表では口にはしづらい物が多い。
ところでこの間は借金取りに追われていたがそれはどうなったのだろうか?
「あとさー、貧民街に足を運んでみたらめちゃくちゃかわいい子がいてさー。
一曲聴かせたら気に入ってくれたらしくすごいサービスしてくれたよ。本当すっごくて。
なんだかんだ言って音楽やってる美少年ってステータスなのかなー。
……あ、肉がいい? 甘いものがいい?」
世間話をするのと同じ調子でろくでもないことをこぼしながら、
出店の串焼きだの菓子だのを見比べている。
■シチュー > 頭をぽんぽん、撫でてくれる様は本当の兄みたいで。
種族の違いはあれど、心地よさそうに肩をすぼめて。えへへ、と嬉しそうに笑った。尻尾をゆらゆら、揺らめかしての上機嫌。
「そうなんだ?よかったね、兄ぃ!
この前は借金とりに追われて僕のスカートの中に入ってきてたのにさー!
音楽家の生活って感じ!あはは!」
はたはた、犬みたいに尻尾を振って自分の事のように彼の余裕を悦び。いたずらっぽい目つきで兄をからかった。
上がったり下がったりの激しい、そんな兄の背をとん!と片手で叩き。
「へー。へー。
貧民街でのサービス?かわいい子?
いったいどんなすごいサービスだったのか詳しく聞きたいなー、兄ぃ?
兄ぃは見た目いいもんねー。楽器もできるって羨ましいよー。
甘いものがいいかな。……あ!向こうのクレープ屋さんがいいな!」
すごいサービス、のくだりで不審そうに半眼。検事が被告人の釈明に疑いを向けるような目つきで兄を見つめて。わざとらしく頬を膨らませる。食べ物の話題にうつれば、ころっと表情変えて。人の良さそうなおじさんが馬車の後ろを利用して開いているクレープ屋さん見つければ人差し指たてて、「メイプルバターが欲しいよー兄ぃ~……。」と猫なで声で甘えるあざとさである。
■リン > 「ん、まー、それもいい思い出だよね? 浮き沈みの激しい人生ですから。
凍死しそうになったらまた厄介になろうかなぁ」
先日の一件について触れられればもごもごと唇を動かしてあらぬ方を向く。
からかいに露骨に動揺していた。
「サービスってそりゃあ、あれだよ。こう、全身を使った。
……ん? どうしたシチュー。一体何がそんなに気になるんだい?」
素知らぬ様子で膨れた頬をむにむにと突く。
「まったく生意気なものに目をつけて。なーにがメイプルバターだ。
……ぼくはあのバナナが入ってる奴にしようかなー」
慌てた様子でぷいっと顔を背けてクレープ屋へと近づき、コインを支払って注文をする。
……すぐに顔をそむけたのは、緩んだ表情を見られたくなかったからだ。
「ん。どーぞ」
少し経って、王道のメイプルバターがリン経由で差し出されるだろう。
■シチュー > 「街に居るのにそんな冒険できる人いないよ!
あは!兄ぃならいいよー。寒くなったら僕の別荘にいらっしゃいー?」
露骨に動揺している様子を見れば、そう言って励まし(?)
僕のここはいつでも開いているよー、とばかりにワンピの両裾をつまんで、うやうやしく頭を下げて戯れた。
「全身使った……、全身使った……。
兄ぃ、そういうの……すきなんだ……?
べっつにー。べっつにー、気にならないしー?
兄ぃが誰と何しようとも、気にならないしー?」
頬はプディングみたいにぽよぽよ、つっつかれるとプルンプルンする。若干ショック気味に呟きつつも、少し妬いたみたいに視線横にそらして唇尖らせ。
「えー生意気かな?生意気だったらごめんー。
今日せっかくお天気いいし、兄ぃとこうして会えたし。
一緒にクレープとかどうって思って。
――わぁ!美味しそう!ありがと、兄ぃ!
いただきまーす……!」
ぷいっと顔をそむけたら、気がさしたように慌てて謝りつつも。冬の太陽を一度見上げて。
差し出されたメイプルバターに瞳の中で星がきらきら。
両手で受け取るとひとくち、ぱくついて。
「ひぁぁ……。甘いよー。
ふふ……。おいし……!」
子供みたいに弛む頬。にーっ!と笑顔が綻んで。
口端にクレープの切れ端をくっつけたまま彼を見上げ。
■リン > 「ふふふ……楽しげだろう? 楽しいけどなかなか心休まらないよね。
あー、うん。まあ、気持ちはありがたく……」
スカートの中の情事を思い出して、嬉しさやら情けなさやら複雑な感情が表出して顔の上で混ざって
なんとも言い難い苦笑いになる。
「え、まあスキだけど。
こう見えてぼくは彼女だっているんだぜ? ご無沙汰だけど。
生意気。生意気だしやらしいし、シチューは。
なんだ、元気だったりしおらしくなったり喜んだり忙しいなー
……あ、これおいしいな」
自分のぶんのクレープを頬張りながら、味覚の喜びに震える妹を見下ろす。
「……食べかすもらい」
身をかがめて、人目もはばからず口の端に口付けて、切れ端を奪ってしまう。
■シチュー > 「彼女居るんだ!知らなかった!
僕ショック!
そっか……居るんだ……。うん……。
僕は妹として兄ぃが彼女さんと幸せになるのを遠くで見守っています……。兄さん……どうぞお幸せに……。」
驚きに両目見開いて、ケモミミが限界まで上に伸びた。
それから悟ったような目つきになるとしょげかえって肩落とし。そのまま、潤んだ瞳で彼を見上げる。そんな小芝居繰り広げ。
「へへー。僕こういう性格だもん。
いやらしい事すきだよー?気持ちがいいもん。
自分の気持ちに正直なだけだよー。
あと、兄ぃといると何か素直になれるからさ。」
両手後ろにまわして。にへらっと軽く笑いながら上半身傾け彼を見上げた。――で、一緒になってクレープを食べる。
久々に屋敷の外で食べ物を口にして、それも兄と一緒で。
テンションが上がってしまう。ケモミミがふぁさふぁさ。
「うん!いっしょにおいしいね!
……あっ……。
……えへへー。兄ぃ。ありがと。
ね、もっかいしてー。」
口の端に兄の唇の感触が触れて。とたん、ぴくりと肩が上がって頬に赤色が広がる。口付けてもらった場所に指を宛てながら笑顔を綻ばせて。
そして、クレープをひとかけ、舌の上に載せ。
軽く開いた唇を相手に向けて。もう一度キスを、今度は唇に貰おうとお強請り。
■リン > 「なんだよ大げさだなぁ……。
ぼくは超絶ハイスペック美少年だし……? いてもおかしくないと思わない……?」
めまぐるしく表情や姿勢を変える仕草を半笑いで、
珍しい動物でも眺めるように愉しむ。
心の動きをつぶさに反映するケモミミの先端を、指で軽く触れたりする。
「……。どういたしまして。いいよ」
イタズラの返事のまっすぐな要求に、わずかに怯んで。
手を引いて路地の入り口へとシチューをいざなう。
そして、再び身をかがめて、逡巡のあと、紅潮した顔を近づけて――唇に吸い付く。
舌を遠慮がちに差し入れて、口の中の甘さを味わった。
■シチュー > 「おかしくないけどー。おかしくないけどー。
……うーん。
正直に言うとなんだか妬くー。
妹として妬いちゃうよー。」
小芝居で隠したやきもち。ケモミミに触れられると、敏感なそこへの感触にふるふるふるっと大きく長い毛を揺らし。少しつまらなそうに呟いて、足元の小石を足先に触れる。
「ふふー。やった!
――。
あにぃ……。んっ……、……ふ……。」
お強請り成功!とばかりに尻尾を宙に踊らせて。
路地の入口へと身を寄り添って歩いて行く。
彼の碧い目を見上げるのはいたずらっぽくも、どこか熱っぽい瞳で。吸い付かれると甘く鼻を慣らし。両肩の力が抜けていく。瞳を閉じて、伸ばされた舌先を咥内でぬくめ。自分からも舌を触れさせ、舌の根でれろれろ、愛おしそうに撫でる。