2017/12/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシュカさんが現れました。
シュカ > 平民地区を横切る大通りは王城へと続き、反対側に向かえば街道に繋がっており、人馬行きかう賑やかなものだ。
昼間となればなおのこと人々の通りも多い。
その大通りを横切るように流れる小川沿いは、土手が広がり、平民地区の子どもたちの格好の遊び場らしい。

「…長閑だねえ」

水はさすがに冷たいだろうが、日差しは暖かいし、子どもたちはきゃっきゃっと楽しげに土手の柔らかな草地で駆け回っている。
それを眺める赤毛の男は、釣竿…というには簡素な棒切れに糸を括り付け、川面に投げ入れ、
自身が呟いた言葉がそのまま当てはまるような暢気さで釣りの真っ最中である。

大通りを行きかう人々も、時折こちらへ視線を向ける者もいたが、
子どもたちが遊ぶ光景に溶け込む赤毛の男など、さほど興味を惹くものでもないのか、声をかける者はいない。

シュカ > 暫くしていると、一人の子どもがこちらへとやってきた。
さかな、つれた?
という問いに、男は口許に笑みを浮かべると、棒切れを掴み、くい、と糸を引いて見せる。

「ごらんのとおり、先には針が付いてねぇんだ」

………ぽかーん、とする子どもに、けらりと笑って見せて、また針の付いていない糸を水面へ垂らし、

「ま、暇つぶしってやつさ。…そいや、お前さんたち、鬼ごっこしてたんだったか?
今度は俺が鬼になってやるから、ほれ、元気に逃げろー」

子どもたちはすぐに赤毛の鬼から逃げるみたいに、きゃっきゃっと楽しげな歓声を上げて土手を走り出す。
それを見て男は腰を上げると、

「鬼が来たぞー!………鬼ごっこの鬼って、なんか決まり文句でもあったかな」

がおー、と両手を上げて、子どもたちを追いかける。
そうしながら、ふとした疑問を口にしながらも、子どもたちに負けず、土手を走り回るいい大人がいたんだとか………。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシュカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクウさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクウさんが去りました。