2017/11/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にツールさんが現れました。
ツール > 不規則な足音を響かせ歩く男と規則正しく歩く犬。
男が歩くときに立てる男は三つ。
歩く音と、杖をつく音、次いで、引きずる音。
そして、その横にトコトコと歩く犬。
男の周りをくるくると回りながらご機嫌に尻尾をパタパタ。
ピンと立つ耳はパタパタとせわしなく動いている。

「まったく。ただの散歩でそこまではしゃぎおって…」

そういいながらも男は小さく笑いながらゆったりとした散歩を楽しんでいる。

ツール > 夕暮れ。
出店から漂う饅頭の香りに犬は活気づきそちらへと鼻先を向ける。

「仕方のない奴め…。」

苦笑いしながら男はパタパタ尻尾を振りながらそちらに鼻先を向ける犬についていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアリアンさんが現れました。
アリアン > 劇場の練習室からの帰り道。
帰宅して夕食を料理するのも面倒くさい…などと女子力の低いことを考えつつ、饅頭の屋台に足を止める。
かぐわしい肉汁と衣の香りを深く吸い込み、うっとりと目を閉じ。

「すみません、2個ください」

と、言いかけた時、膝の裏に濡れた感触が押し付けられた。
ふと見下ろすと、パタパタとしっぽを振る犬の姿。

アリアン > 「あら、久しぶりね」

にっこりと笑って身をかがめ、犬の丸っこい頭を抱え込むようにして撫でる。
わふわふと身体を寄せてくる犬を撫でながら、この子がいるということは…と、胸をときめかせながら辺りを見回す。
行きかう人々の間に、大きな姿を探して、視線を走らせる。

ツール > 「ん。 久しぶりだな
達者にしていたか?」

人ごみの中から現れる男。
犬は久しぶりの香りを放つ相手の足元、まとわりつく様に回り始めていた。

ついでに美味しそうなものをねだる様に…。

アリアン > 人ごみの中から現れた姿に、ぱっと立ち上がり、抱き着いた。

「久しぶり!私はこの通り。ツールは?」

相手の分厚い胴に腕をまわし、甘えるように頬を摺り寄せる。

と、足元にまとわりつく犬の気配に、視線を落としてふふっと小さく笑う。
屋台の親父が「饅頭、要らないの?」と呼びかけるのに手を振って応じ、ツールの頬に軽く口づけて身体を離し、代金を払って饅頭の入った袋を受け取る。

ツール > 「ん。 可もなく不可もなくだな。」

屈みながら犬を撫でて言た相手が離れれば男の元に。
太い腰に抱き付き甘えられれば、男は小さく笑い、自由な方の大きな手で相手の頭を軽く撫でる。
頬への口づけに小さく笑い。


犬は久しぶりのお友達と、美味しいもののセットに狂喜乱舞。
相手が受け取った袋を下から鼻先で触れると...、
中の熱さにヒャインと間抜けな一鳴き。
そして落ち着いたのか鼻を鳴らしながら相手の足の周りをグルグル。

アリアン > 「良かった。私も公演であっちこっち行ってたから、ばたばたしてて。でも、会えて嬉しい」

頭を撫でる男の手に、安心したようなため息をついて、微笑む。

はしゃぐ犬の姿に笑い出すも、鼻先に思わぬ被害を受けた犬を心配して、慌てて身をかがめる。

「大丈夫?火傷してない?」

ぐるぐると回る犬をどうにか捕まえると、顔を両手で挟んで心配そうにのぞき込む。

「慌てなくても、ちゃんと分けてあげるから、いい子にしててね?」

指先で鼻の上の筋を優しく撫でてやり、ちゅっと鼻先に口づける。
そして、飼い主を見上げて袋を持ち上げて見せ。

「どこかで、一緒に食べる?」

ツール > 「そうか。無事の帰り何よりだ…」

男は穏やかな笑みを向けたまま、腕を伸ばすと柔らかく頭を撫で。

「ふふ。まさに灸をすえられたな。」

心配されれば犬はびっくりしただけのようでハフハフととしながら。分けてもらえるという言葉にワフ。ともう一度一鳴き。

「そうだな。 公園か、傍の酒屋とかはどうだ?」
持ち込みも別に咎める事も無いであろうと、
この近場をいくつかあげ、身を屈めた相手に向け男は手を差し出した。

アリアン > 「ちゃんと、お行儀よくして、舞台だけ済ませてきたわよ?」

冗談めかした口調で言うと、茶目っ気のある表情で軽く片目をつぶる。
とはいえ、業界内ではどこからともなく「男がいるらしい」という噂が流れており、本当に何事もなく平和に公演だけを済ませてきたのだが。

差し出された手を取り、立ち上がってうなずく。

「じゃあ、お店で落ち着いて食べましょうか。この子も、その方がゆっくりできるでしょうし。ツールは、お腹空いてる?」

ツール > 「ほう。 ずいぶんとお行儀が良いのだな。
なにかご褒美をやらないとな…」

茶目っ気たっぷりの表情を向けられれば男も小さく笑い、差し出した手につかまる相手、軽く引き上げるとゆっくりと歩きはじめる。

「そうだな…店に入るとしようか。
それによるは冷えるようになったからな…。」

気づけば訪れる冬。男は小さくため息を零す様に息を吐き出せば白い靄が生まれ流されていく。
隣に立つ相手の腰を抱きよせるように腕を回すと男はゆっくりと歩きはじめる。
「寒くないか?」
と、男は静かに問いかけた。

アリアン > 「あら、ご褒美もらえるの?嬉しい!」

立ち上がりながら、声をあげて笑い、彼の足取りに合わせてゆっくりと歩き始める。
腰を抱き寄せられれば、広い背中に腕を回して、抱き着くように身体を寄せる。

「大丈夫よ。こうしてると暖かいし」

いつの間にかやってきた冬。
男の口元から吐き出される白い息を視線で追い、自分もはあっと息を吐きだしてみる。

「でも、こんなに気温が下がると、1人で寝るのは寒いかも」

何気なく言って、ふとその意味に気づき、頬を赤らめる。

「あ、いや、別にその、おねだりしてるわけじゃなくてね?」

言い訳がましく呟いた時、あたたかな酒場の光が二人を迎えた。

ツール > はしゃぐ相手の腰に腕を回せば横から抱きしめられる。

「あぁ 俺も温かいぞ。」

そう静かに答えながら柔らかく背中を撫で。
相手の大胆なおねだり。
楽し気に頷き。

「そうか。 おねだりでなかったのか残念だな。」
慌てて否定する相手に、そんな言葉を返しながら、
二人と一匹を照らす酒場の光。
男は相手と連れ添いながらどこかぎこちなく2段程度の階段を上がると店の扉を開く。

店の中は暖かな光があるも、程よく薄暗い場所もある。
男は店の奥、なじみのBOX席に足を進める。
犬は犬で慣れた場所、ちゃっちゃとbox席の足元に。

「さて、何を飲む? ホットワインがいいか?」
相手をソファーのような椅子に座らせると男もゆっくりと隣に腰を下ろし杖をテーブルに立てかけた。

アリアン > 「そ、それはね、一緒にいられたら、きっといいだろうなって思うけど」

冷え込む夜も、彼の大きな身体に包まれていたら、どんなに心安らぐだろうと思い、再び頬を赤らめる。
彼に歩調を合わせながら店の中に入り、奥の席へ。

「ええ、ホットワインをお願い。ツールはウィスキーかしら」

隣に腰を下ろす彼に微笑みながらうなずき、饅頭入りの袋を取り出し、テーブルに置かれていた皿にのせる。
二つのうち一つを4つに割り、そのうちの一つを足元の犬に差し出す。

「お待たせ、お腹空いたわよね?」

ツール > 「ふ。相変わらずにかわいいことを言うな。」

頬を赤くしながらそんな事を言う相手に男は静かに囁き。

軽く手を上げ、店員を呼べばホットワインと、アイリッシュコーヒーを注文。

四つに割る様を眺めながら犬は天からの授かりものに嬉しそうにするも先程お灸をすえられていたためかちょっと警戒、鼻先を近づけ、熱くないことを知れば、パクっと一口。
お礼に相手に甘える様に足元にすりすり。

そうこうしている間に二人の前に並べられるカクテルとホットワイン。

「アリアンが無事で何よりだ。
おかえり。 アリアン。」

男は静かに言葉を向けグラスを軽く持ち上げた。

アリアン > 足元で嬉しそうにスリスリとする犬を微笑んで見下ろし、耳の付け根を軽く指先で撫でてやる。
そして、隣の男を見て、手を伸ばし、いかついラインを描く顎にいとしそうに触れる。

「こうするのも、久しぶりね。嬉しい」

顔を寄せて再び口づけようとした時、彼の注文してくれたものが届き、少し残念そうに身体を引く。
慌てなくても、こうして会えたのだからゆっくり語り合えばよいと思いつつ。

「ありがとう、ツール。会えない間、寂しかった」

グラスを持ち上げて、軽く相手のそれに触れ合わせる。
唇をつけると、スパイスの効いたホットワインが、心地よく喉を刺激して滑り落ちる。
一口飲んで、ふとため息をつき、皿の饅頭を勧める。

「よかったら、いかが?」

ツール > 「喜んでもらって何よりだ。」
自身の顎を撫でる指先に小さく笑い。
店員が着て体を引く相手。
男の掌が相手の尻をさらりと撫で。

「あぁ 俺も寂しかったぞ。」

男もそう静かに言葉を返し細い腰に腕を回し自身の方へと抱き寄せ。

「美人にご馳走に、ペットと、どこかの王様の様だな」
等と小さく笑いながら、男は皿から分けられた饅頭を一つ手に取りぱくりと一口。 大きな口が空けば、それはあっという間に飲みこまれて。

「ん。なかなか 上手いな… アリアンも…」
そこで男は何を思うかもう一つを手づかみすると相手の口元へとゆっくりと運んでいく。

アリアン > 尻を撫でる手に、少し驚いたように目を見開く。そして、ぽんとその太い腕を軽く叩いて、笑いながら、

「もう」

と、頬を膨らませる。
その腕が腰に回り、抱き寄せられると、その表情も長続きしない。
引き寄せられるままに身体をもたせかけ、彼の言葉に応じて笑う。

「素敵な王様!じゃあ、王様にはお仕えしないと」

彼が饅頭を口に運ぶさまを見守り、口元をナプキンでそっと拭う。

「お口に合いまして、陛下?」

口元にゆっくりと運ばれる饅頭。
彼の隻眼を見上げ、おずおずと口を開いて、運ばれるままにそれを口に入れる。
彼の手が離れる瞬間、ぺろりと舌先で悪戯するように触れ、もぐもぐと咀嚼。

「うん、美味しい」

ツール > 尻を撫でれば代わりに膨らむ頬。
男はからかいながらも相手の腰を抱き寄せ、
王様の様だとつぶやいたところに合わせる相手に男は愉し気に笑みを浮かべ。ナプキンで口元を拭われるままに、大仰に頷き。

「うむ。 うまいぞ…。」
そして、お返しにと相手の口元に運ぶ饅頭。
指が離れる瞬間に舐められれば、
男は相手の口元を指先で拭い自身の口元に運ぶとその指をぺろりと。

「あぁ。 良い見立てだったな…。
さて、久しぶりに帰ってきたアリアンの顔をよく見せてくれるかな?」
男はそう静かに囁きかけると、相手のベレー帽をそっと脱がそうとしながら相手へと顔を向ける。

アリアン > 笑みを浮かべる彼に、釣られたようにこちらも笑みを浮かべる。

「お口に合って、何よりでございました」

彼が王様なら、自分はさしずめ寵姫か妃か。どちらでもよいけれど、こうして彼の腕の中でじゃれているのは楽しい。

自分の舐めた指で口元を拭われ、それをぺろりと舐める彼の仕草に、どきどきしてしまう。
こういう何気ない仕草がとても好きだと思いながら、ベレー帽を脱がそうとする彼に、おとなしく身を任せる。

「どうぞ、好きなだけ見て」

彼のささやきに応じるように、こちらも静かに言うと、顔を近づける。

「でも、見るだけでいいの?」

ツール > 「ふ。 いい子にしていたアリアンに褒美を取らせなければな。」

男は静かに囁くとベレー帽を脱がしてから、柔らかく頭から頬、顎先へと手を滑らせ。

挑発する様に顔を近づけてくる相手。
男も楽しそうに笑い。
顔を寄せると互いにわずかに酒精の残るキス。
相手の唇を啄み、軽く吸いながらキスを楽しみ始める。

アリアン > 柔らかく触れる指に、思わずため息をつく。
ベッドの中で優しく触れられる様子を思い出してしまい、少し潤んだ目を隠すように、軽く瞬く。

「ご褒美、何かしら」

楽しそうに笑う彼に囁いた瞬間、唇が重なる。
アイリッシュコーヒー味のキスに、喉の奥で軽く笑って、彼の動きに応じて顔を少し傾ける。
ついばまれたお返しに、彼の下唇を甘く噛み、そっと両手を肩に乗せて引き寄せる。
酒場の喧騒が遠くなり、互いの唇を求めるため息と水音だけが耳に響く。

「ツール……」

角度を変えて重ねる唇を薄く開け、ちろりと舌先を覗かせる。

ツール > 指先を擽る吐息。
相手の長い睫毛が瞬きをし、ご褒美が何かと問う相手。
男はあむ、あむと唇を啄みながら交わすキス。

「アリアン…」
男は相手の名前を静かに囁き、長い相手の耳男は手のひらで包み愛撫する様に親指で撫で、ちらりとのぞいた舌に、
男の太い舌を絡ませ、軽く吸い上げていく。
「ん…。 あむ…。」

アリアン > 名前を囁く男の低い声。
唇を啄まれる感触に酔いしれて、自分からも彼の唇を求めて軽く噛んでみたりする。

「んっ……」

男の掌が尖った耳に触れる。
しばらく誰にも愛撫されていなかったそこから、つんとした快感が滑り降り、無意識のうちに腰が震える。
尖った先端を親指で撫でられ、びくりと身体が跳ねた。
舌を絡ませながら、少し荒くなる息が恥ずかしい。
身体が熱くなるのを感じながら、彼の首に両腕を回した。

ツール > 久しぶりに触る相手の耳。
心地よい手触りを楽しみながら耳野先端までを親指で撫で上げ、耳にかかる髪を指先で撫でていく。
男の太い首に絡む相手の細い腕、男が軽く身を起こせば相手の体は自然と男にもたれかかる形になる。

絡み合う舌、相手の細い舌に絡みつき、男は甘く吸い上げながら髪を撫でていた手は相手の背中に滑り腰、お尻と滑り落ちていく。

「ちゅ… アリアン少しは温まったか?」

男はそう問いかけながら柔らかく張りのある尻に指と掌を滑らせていく。

アリアン > 手触りを楽しむかのように触れる指が耳を撫で上げるたび、身体がびくびくと反応してしまう。
とろりと潤んだ目はもう隠しようがない。身体を起こした彼にもたれかかりながら、夢中になって彼の舌を追いかけて、時々自分からも吸い上げる。

「ん…熱くなって…変、になりそう……」

滑り降りる男の手が尻に触れる。
もじもじと動かし、あまり奥には触れられないように位置を直す。
そこが熱く反応してしまっているのを知られるのは、少し恥ずかしい。
唇を離して、太い首筋に顔を埋める。その肌が熱く感じられるのは、気のせいか。

「ツールは、どう?」

ツール > キスに夢中になる相手。自身の腕の中で細い体がびくびくと震え、潤んだ瞳をこちらに向ける相手。
互いの唾液で濡れる唇を男は親指で撫でると、男の掌にはすこし小ささも感じる胸、軟らかく撫でるように揉み始める。

「変になるかどうかはさておき。 アリアンのおかげで暖まってきたぞ。 そういえばアリアンはここに来てから饅頭ぐらいしか食べていないが足りたのか?」
等と、どこか悪戯っぽく問いかけ、逃げる様に揺れるお尻、楽しむ様に撫でていく。

アリアン > いつの間にか、身体を好きなように探索し始めた男の手。
こんな場所で、と思うより先に、触れられる先から肌が喜びにざわめく。
胸を柔らかく揉まれて、はあ、と息をつき、少し責めるように潤んだ目で見る。

「お腹は、平気。軽く食べたい気分だっただけ、だし……」

お尻を撫でられて、再び言葉が途切れる。
首に回していた片手を下ろして、そっと彼の股間に触れた。

「ちょっと、熱くなってる?」

ツール > 此方をやや責めるような目で見つめてくる相手に男は唇の端だけ挙げてにやりと笑みを零すと、相手の言葉を聞きながら額にキスを落とし。

股間に触れる相手の指先。
男は相手の耳の付け根にキスを落とし。

「あぁ。当然だろう?」
男はそう短く、静かに囁きかけ、相手の尻と胸をゆっくりと捏ねる様に揉み始める。

アリアン > 「っあ……」

耳の付け根に落とされるキス。
抑えきれずに、小さく声をあげてしまう。
今日はガウチョパンツだからまだ隠せているけれど、これがスカートだったら、とっくに蜜をにじませているそこが、彼の指で暴かれているかもしれない。

「あの、まさか、ここ、で……?」

奥まったボックス席だが、ここでことに及ぶのか、と思うと、羞恥でくらくらする。
胸と尻をゆっくりと愛撫されて、息を弾ませながら男の隻眼を懇願するように見上げた。
ジーンズ越しに触れた彼のものは、熱くなっていて。

ツール > 「さて、どうしたものか…」

嘆願するようにこちらを見詰められれば、男は愉しむ様に相手を片方の目で見つめ。

「だが。ここでそこまでしては二人そろって出禁になってしまうな…」

ここは男に取ってもお気に入りの店であれば一度手を止め、ゆっくりと胸を揉みながら怯える相手を楽しむ様に頭を撫で、
耳の付け根や項、頬にキスの雨を降らせていく。

アリアン > 「で、出禁は、困る、わね……」

楽し気な彼の表情だが、最後までするつもりはないと悟って、ほっと息をつく。
と、おかしな雰囲気に気づいたのか、こちらを窺う店員の視線に気づいて、彼の胸に顔を埋める。

「み、見られてる……」

キスを受けながら、細い声で訴えて。
火のついた身体をこのまま放り出されるのも切なくて、彼の股間をそっと撫でる。

「別のところで、ね……?」

ツール > 相手がほっと息をつけば、男は小さく笑いながら、
分厚い胸板に顔を埋める相手、そしてつぶやく言葉に小さく笑い、ぽんぽんと背中を撫で。
「この位なら大丈夫だ…」
男は静かにそう答え、こちらに視線を向けた店員にハンドジェスチャーを送れば店員は頷き、二人に近づいてくる。

「このまま外に出るとアリアンに襲われそうだから二階の部屋に行くか…。」
男は店員からカギを受け取ると、相手の頭にキスをおとしそんな言葉を囁きかけた。

アリアン > 「お、襲われるって」

ひどい、と苦笑して、彼の腕を軽くつねる。
分厚い筋肉に覆われたそこは、難なく指の力を跳ね返してしまう。
それでも、二階の部屋を借りてくれる心配りが嬉しい。
身体を離して先に立ち上がり、身体を起こす彼に杖を渡す。
歩調を合わせて席を離れながら、犬に声をかけた。

「おいで、こっちよ」

彼に肩を貸しながら、ゆっくりとした足取りで二階への階段をのぼる。

ツール > 「ふふ、よくある話だ牢狼だと思っていたのに気づいたら鍋にされていたなんていうのは。」

腕をつねろうとする相手に男は小さく笑い。
相手から杖を受け取るとともに立ち上がり寄り添いながら二人は二階への階段を上っていったのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアリアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からツールさんが去りました。