2017/10/15 のログ
リュシー > (そうして、しばらくの時が過ぎた頃。

少女―――に見えるもの、の姿はその場から消え失せる。
己の足で歩いて立ち去ったのか、あるいは誰ぞに回収されたのか。
その顛末はまた、別の機会に語られる物語となるのだろう―――。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からリュシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 平民地区の小さな噴水公園
石畳と芝生とベンチと流れるような小さな噴水だけの簡素な公園のベンチに、小さな少年が座ってる
人懐っこそうな表情をした天使の少年。ベンチで空を見上げたまま、ゆらゆらと足を揺らして満天の星を見つめる
此処は静かで、星もみえるお気に入りの場所
きらりと光る流れ星をみつけると嬉しそうに、視線が動く

シャルティア > ベンチでしばらく星空を見てた少年も、ちょっとうつらうつら
魔法衣のおかげで寒くはないが、この時間になると流石にちょっと退屈そうに欠伸一つ
んーと、伸びをしながら、近くに野良猫でもいないかとキョロキョロして

シャルティア > 「むぅ」

と、つまらなそうな顔。星空を観るのにも飽きた少年は、宙に羽ばたく
今日の寝床を探しに、空に消えて

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 平民地区の商店の並ぶ通りの軒下、通りにモノを積み上げるように置かれてる場所。
その上に白い猫が座ってた。

降り出した雨のせい、雨宿りに眺めてたけど…、なんだか雨の量が増えてきた気がする。
いつもは屋根の上で人間観察と遊んでいるけど。

今夜は雨のせいか、人どおりも少ないし、人の足も早く通り過ぎていく。
これではツマラナイ…。

白い尻尾を体に巻くように寄せて物置の上で毛づくろい
少し湿ってる、前足を舐めたり背中を気にしたり、毛が長いから念入りに舐めてて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にスヴェンさんが現れました。
スヴェン > 降る雨に難儀する様子もなくポケットに手を入れ、足下の水溜りを交わすようにして歩いてくる
雨脚が強くなれば、ちら、と真っ暗な空を見上げ少し早足になった
そんな中、視界の隅の方に白い毛玉が動いているのに気がつけば、そちらに歩み寄っていき自分も軒先に入った
呑気に毛繕いをしている毛玉をそっと手を伸ばして捕まえれば、背中をそっと撫でてやる

「天気悪くても、出歩く気になるのな…」

少し呆れたように零しながら、やれやれ、とでも言いたげな気配
毛繕いされていても、晴天の日に比べればしっとりしたような毛並みに大変そうだな、と零しつつ
こしょこしょ、と喉のあたりを指で軽く擽るようにしてやったりし

シャルレ > 足音が近づいてくる、三角の耳がピンと立って、顔をあげると…。

「にゃーん」(スヴェンだー)

舐めても舐めても雨の湿気で自慢の白い毛は、しっとりしてるまま。
背中を撫でられ、喉のとこを指でなれられると気持ちいいのと嬉しいのとでゴロゴロと鳴る。

首を伸ばすようにしてから、その手のほうに頭を傾け、コツンことするように頭をくっつけるように。

「にゃー、にゃーにゃーぁぁ」(最初は降ってなかったもん、ちょっとつづたくさんになった)

必死で説明のような言い訳をするけど、通じてるわけもなく猫の鳴き声が出てるだけ。

スヴェン > 撫でる手に頭を寄せる白い毛玉に応えるように指先で撫でていく
こちらの姿を見つけると頻りに鳴き声を上げ始めるから、きっと何か伝えたいのだと言う事は判る
判るだけであってその内容は全然さっぱり、わけがわからないのだけれども…

「何を言ってるか相変わらず判らんなあ…
 毛繕いで忙しいから邪魔すんな、とかそんな感じ?」

適当にそんな予想をしてみるが当たっている気はしない
当てようと真剣だったわけでもない…そんなだから、何かいいたい事があるのだろう、と思いつつ、
好きなように鳴かせておく…時々、適当に相槌をうったりもする

「…まあ、どうでも良いけれど、猫は雨が降りそうだと顔を掃除したりする、とか
 天気を察知するような迷信を聞いたことがあるが、シャルを見てると眉唾だな…」

うりうり、指で軽く顔のあたりを押しやって戯れながら
雨脚は弱まりそうにないからこのまま、腕の中の猫を連れて帰ろうか、となるべく濡れないよう
商店や住居の軒下を通るようにして歩き始める

シャルレ > 「にゃーん、にゃ、にゃー」(もっと撫でてー、気持ちいい好きすき)

人のままでいるよりも、
猫の姿のほうが寒くない気がしていたけど。猫のままでも寒さは感じる。

腕に抱かれてると暖かいし、指で撫でられると気持ちいいし、いいことづくし。
もっと、とねだるように甘えたに鳴いてみる。

「にゃー…」(めいしん?なんだろう)

指でいじられると目を閉じて頭が揺れる。
腕の中に抱えられると暖かい、人になってしまうと余計濡れてしまいそうだから、
抱っこで連れ帰ってもらえるのなら大人しく腕に抱かれて。

スヴェン > 「…これは、腹が減ったかもっと散歩したいか…どっちかだな…」

たぶん、合っていると思う。これは自信があった
腕の中の毛玉は散歩好きだし、人の姿でいる時はよく小魚のおやつを持ち歩いている
きっと、もう少し外でふらふらしたくもあり、小腹が空いてもいるのだろう

「流石に猫と生活してると一寸、判ってくるな…
 自由時間の生活パターン見てるからか…」

ふにふに、と指先は甘えるように身動ぎする腕の中の毛玉に応える
首の辺り、耳、背中…そんな所を撫でたり擽ったり片腕でしっかり抱きつつもう片方の手で触れていく
時折、顔見知りの商人と軽く挨拶したり、声を掛けてくる娼婦にまた今度、と微笑みかけたり…
そんな具合に少しずつ、雨を避けながら目的地へ向かう

シャルレ > 「にゃー」(ちがぁぁう)

その自信を崩すように必死に否定。
いつも見られてるからバレてるのだろうけど、雨だし濡れたくないし連れ帰ってくれるのならときたいしたけど、どこにいくのだろう。
腕の中で外の通りに首を振り向かせ眺めてると、見知った通りではあるけど。

それでも撫でてもらえると、嬉しいし、腕と体の体温を感じて暖かい。
自分の足元も長い毛を汚さず移動できるのは、助かってるから、彼の交友関係の挨拶も流しながら行く先のほうを見つめて。

スヴェン > 「おっ、正解だったか?ははっ、流石に判ったぜ」

タイミングよく鳴き声が上がるものだからすっかり得意げでいる
勘違いには気が付かず少し、遠回りして帰ろうとふらふら、と路地に入っていき戸の閉じられた商店の
ドアをそっと叩く
すると、ドアが少しだけ開いてぽっちゃりとした商人風の男が現れる

「よう、一寸通りがかったから尋ねてみた
 悪いがコイツにホットミルク…温めな、後は俺に白湯でもくれ…帰る前に凍えちまう」

ドアの隙間からこちらを見る商人は腕の中の毛玉を見てぱぁ、と表情を輝かせて店舗の奥に戻っていく

「アイツ、猫好きの乾物商でな…店の中にたくさん猫飼ってるんだわ
 猫好き過ぎて奥方に逃げられてな…酒場で知り合ってうちにも猫いるって話して――……」

あれやこれや、と商人との馴れ初めについて語って聞かす
よくよく見れば家の中、窓の所から黒白模様の猫がじい、とこちらへ金色の瞳を向けていたり
そんな話をしているうちに商人が白湯と温めたミルクを持って戻り、寄っていかないか、と
勧めてくれたが今日はすぐ帰るよ、と礼を良い腕の中の毛玉を下ろして傍に温めたミルクを置いてやる

「ほら、好きだろ、ミルク」

商人は明日の準備があるから、帰る時に器だけ置いていってくれればいいと店の中へ戻っていったから
判った、と頷き軒下で雨宿りしつつ白湯を飲む

シャルレ > 「…みゃーん…」(違うのにいぃ)

違うけど、けど…この腕の暖かさは心地いい。
人のまま眠るときも、猫で抱っこされてるときも暖かいのはすきだから。

通りから路地にはいると、知らない道だった。
知らない路地の知らないお店に入る、そこには他の猫の匂いもたくさんして
鼻先をスンスンと宙にむけて嗅いでると
視線を感じる…店内になにかいる…こっちみてる。びくびくしながら腕のなかで体をもぞもぞ寄せて。

「にゃー…」(ねぇ、ねぇ)

よその猫のナワバリなのだから緊張して小さく鳴く。
店主に愛想を振りまく余裕もなく、彼から説明を聞いてる
すぐにいい匂いもしてきたら、顔をクルット向けた先にミルクを見つけ、腕から降りると
店主にむけて

「にゃーん」(もらってもいいの?ありがと)

外は雨に空気も冷えてたから、白く暖かいミルクは大好き。
前足を低くしてピンクの舌先でチロチロと飲みはじめて。

スヴェン > 流石に他所の猫と一緒になると腕の中の毛玉も緊張するのかもぞもぞと身動ぎするようであった
そわそわするような様子にそっと背中を毛並みに沿って撫でてやり

「流石に落ち着き無くなるのか…
 まあ、向こうも喧嘩腰に来るとは思わんけど…いや、猫同士のことだし判らんなあ」

そのうち、窓の所からひょい、と飛び降りこちらから家の中の猫の姿は見えなくなる
とはいえ、腕の中の彼女には気配くらいは感じられるのかな、なんて事を考えたりする
ミルクを舐め始めた彼女の姿にデレデレと鼻を伸ばしていた商人もハッとしたように店の中へ

「ホントに好きだな…ありゃ、嫁さんに逃げられるわ…
 …ゆっくり味わえ、夜は長いしな…」

自分もカップに注がれた白湯に吐息を掛けながら少しずつ飲む
雨の中、歩いてきた身体に暖かなものはありがたい。欲を言えば酒が良かったけれども、
流石に突然尋ねていき、酒を強請るほど厚顔でもない…まあ、ミルクは強請ったけれども

「オヤツ持っていけないものな、その姿だと…」

すっかり空腹だと思いこんでいるから、ミルクを舐める姿を眺めながらそんな事を零して

シャルレ > 猫すきともあって慣れてるのだろう。ミルクは適温で暖かく飲みやすい。
視線を感じてた、この家の猫の姿が消えると飲み始め、チロチロ舐めては顔をあけて。

「にゃーん」(スヴェンものむ?)

彼はお酒が好きなはず、だけど飲んでるものにそんな匂いはしない。
白湯だから、味気ないのだろう一度顔をあげて彼に鳴いてみる。

お腹はすいてなかったけどホットミルクは好きだから飲める、それに体も温まってきた
後ろで尻尾を揺らして。
はじめてきたお店で匂いもするし、落ち着かないけど、近くに彼がいるし彼の知り合いな様子も見ててわかった。

スヴェン > 「…好きにしていい、飲み切れないなら店ン中の連中におすそ分けしてやりゃいいからな」

相変わらず何を言おうとしているか判らないけれども、そんな風に適当に返す
飲み切れない程であれば家の中にいる猫達にミルクはくれてやればいい
マジマジと眺めていても飲みづらいだろうか、と気を回してぼんやりと雨の降る通りに視線を向ける
表通りから一本入っただけだから、それほど人通りが少ないわけでもなく雨のせいかあまり表通りと
雰囲気は変わらないのだけれども

「…シャルが終わったら帰って寝るか…
 雨の降ってる音、聞きながらだとよく眠れるしな…」

ことん、とカップを傍にあった木箱の上に置けば、軽く壁に寄りかかって腕を組み、ぼんやりと通りを眺める
何か考えているとか、そんな風ではなくて本当にただぼんやりしているだけ、そんな表情だった

シャルレ > 「にゃーん」(んじゃぁ…飲む)

彼がいらないらしい…
残してしまうのも勿体ないから、チロチロと再び飲み始める。
彼の視線もはずれ、静かに飲飲みきれば前足で髭についたミルクを舐めとるようにして。

口元を綺麗にしおえれば…。

「にゃーん」(終わったーごちそうさま)

終わったと、合図するように前足で彼の上着にチョイチョイと触るように動かして、
ぼーっとしてる表情に気づけば、疲れてるのかと小首をかしげるようにしながら。

「にゃー、にゃーん」(帰って寝るー、お腹いっぱい。スヴェンのベッドいく)

スヴェン > 「…ん、遠慮しなくていいから」

猫語は判らずとも彼女がこちらの言葉を理解しているのは知っているから、返事を返す
なんとなく「判った」とかそんな返事を彼女は返したのだと話の流れで判る
ぽすぽす、と緩く上着に前足を彼女が掛けてくれば、そっとまた抱き上げてやり、背中を撫でる
商店のドアを軽くノックしてドアを少し開き、店の中にいる商人に軽く礼と挨拶をして

「…どうした?まあ、帰ってから聞いてやるから…」

雨が降っているせいか少し肌寒い夜
そんな夜だから、とりあえず寝る時には彼女をベッドに引きずり込んで、抱枕兼暖房代わりにするつもりでいる
なでなで、と腕の中の毛玉を先程と同じように撫でたりしながら表通りに戻り、またしばらく歩けば
隊舎が見えてくる―――