2017/09/23 のログ
■ミケ・ファムト > 給仕…店子…配達員…
どうせなら騎士に近づけるような仕事がいいがなかなかそんな仕事もなく、少年の頭を悩ませる。
「んーーー。」
何をして出稼ぎをしよう。
それなりに実入りもありつつとなるとやはり難しい…
いくつかの紙を手に取るとその人ごみの中から、逃れる様に抜け出し平民地区の公園へと足を進める。
その公園の中で見つけたベンチにゆっくりと腰を下ろす。
今の時間帯この場所には少年一人。
■ミケ・ファムト > 「初めて知る人の所はなんだかやだなぁ… どうせなら知ってる人と働きたい…。」
少年の悩み。
そんな呟きを漏らし、取り合えず、いろいろなところでアルバイトでもしてみようかと少年は考え始める。
騎士の付き人が良いなぁ等と考えながらも人を助ける冒険者というのも魅力的ではある。
だが、自分には師もおらず、このままでいいのかと悩み続ける…。
■ミケ・ファムト > そして、いくつかの紙を持ったまま少年は公園を後にしていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミケ・ファムトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 平民地区の酒場、夕刻も深まれば、2Fの宿に泊まるものやら週末を楽しむもので溢れかえる。
その最中、――入り口、入ったすぐに見えるカウンターで突っ伏すひとつの巨躯。
入ってきてすぐは大いに目立つものの、関わり合いになりたくない人たちはちらと視線を向けて、逸らして去っていく。
マスターのほうは、慣れたもんだとばかりに素知らぬ顔だ。
…時折、突っ伏した巨躯の男が呻く。
「ぐぬ、…ぬ。ひどいめにあった………。」
ここ最近、冒険者稼業で厄い目にあってばかりな気がする。
今日は体がひどく重い。郊外で密かに、陰湿な研究を続ける魔導士の捕縛・討伐。
――それそのものはあっさりだったんだが、たぶん、最後っぺでそれなりに面倒な呪いを掛けられた。
身体がひどく重いし、下腹部は熱いし。散々であった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアラミルさんが現れました。
■アラミル > 男が何らかの呪いに唸り声をあげていると
後ろでからん、と扉が開く音
と共に、酒場の男、あるいは女もざわめいて
現れたのは、腰まで伸びた銀の髪と、豊満な肢体を揺らす女性
その視線は、まっすぐにつっぷした巨体へと向けられていて
誰かが出てきた扉の隙間から、偶然男の姿が見えたため、入ってきたようだ
「………」
そのまま、ざわめきつつ遠巻きに見るギャラリーをよそに
くい、と男の服をひっぱるだろうか
振り向けば、どこか覚えのある、しかし成長した女の顔が男の目に映るだろう
…それを、彼女と理解するかは、男次第だが
■イグナス > 「………あン?」
服、引っ張られる感触。こう唸り声をあげる巨躯相手に、そんなことをする人間なんてほとんどいない。
何だ何事だと顔を上げれば――
「………?」
かくん、と首を傾ける。知っている、確かに知っている姿のハズ、なんだが。
はて、なんだかすごい違和感を感じる。
口を開いて、閉じて、やっぱりちょっと迷ったのちにもう一度、口を開いた。
「アラミル………だよな?」
んん?って首を傾げながらだ。やっぱり、確信は持ちきれぬ様子で。
■アラミル > 顔を上げた相手に、こく、と頷いて肯定する
その反応に、またどよ、と酒場がどよめいて
「うん。すこし、ぶり?…イグナス。…見かけたから、つい…」
名前を呼び合えば周りでひそひそ話が加速して
ただ相変わらず、話す声はどこかぼそぼそとしたもので
「…迷惑だったら、出ていく、けど」
周りがざわめいたことに反応を示して
以前なら気にも留めなかっただろうが…外見と同様に中身もある程度成長を果たしたのか
そういった、気を遣う、という行動を見せ
よく観察するなら、出るところがでた、女としてのしっかりとした体になっていることがわかるだろうか
背も伸びてはいるが、女性として平均的な類であり、男に比べるとまだまだ子供のようで
■イグナス > ぱちくりと瞬き。いや、確かにこのしゃべり方は彼女のものだ。
あの幼い、何を考えているかわからない少女。
「……なる、ほど。……いやお前でも、その姿。」
色々あるんだろうけど、いろいろあるんだなあ、って感じ。
はー、と驚きも冷めやらぬまま、その前に彼女の言葉にぱちくりと瞬き。
くく、と喉を鳴らして、笑う。
「…なんだ、見た目相応に成長したか?
――気にするな、といいたいが、そうだな。…場所を変えるか。
どうせお前も、会いたかったんだろうー。」
なんて、相変わらずの自信たっぷりの、なにも変わらない様子で。
立ち上がるならば、マスターに金を支払う。
身体は重いが、人と話していればまだマシだ。
彼女が了解するならば、場所を変えてしまおう。
■アラミル > どうやら喋り方でわかってもらえたようで、微かに、微笑みが浮かぶ
「…色々あった。」
男の考え通り、色々あった、と答えて
驚くように男が瞬けば、真似をしてこてん、と首をかしげ
「そう?…まだ、よくわからない…
……うん、会いたくないって言ったら、嘘」
こく、と頷いて。立ち上がるなら見上げる形になり
マスターに金を払う様子を観察しつつ
頷いた後…男が緩慢に立ち上がるなら、後をついていくだろう