2017/09/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にライムウェルさんが現れました。
ライムウェル > 平民地区の大通りは、今日も沢山の人でごった返す。
行き交う人の流れのその一角で怪しい風体の男が道行く人へと声をかけていた。

「こんにちは、お嬢さん!私、ライムウェルと申します。
 突然のお声がけ、失礼致します。しかし、しかしで御座います…!
 一目見た時から、直感するものが御座いまして。貴女なら、貴女ならば人を幸せに出来ると…!」

恍惚とした色を声に乗せ、何ぞ熱く語り始めるその男。
その余りの熱意に引いた反応を見せた女性が、そそくさとその場を去っていく。
嗚呼…!とその後姿へと悔恨の声を零すものの、追いかけたりしないのは一応の分別があると言うべきか、否か。

「いけません、いけませんね。
 ついつい、我を忘れてしまいました。ここは落ち着いて、落ち着いて……あぁ、そこの貴女…!」

一応の自省を見せた物の、視界の端にまた新たな女性を認めるとすぐさま声をかける辺りどうにもならない。
知り合いか、それとも見知らぬ女性かしれないが、脊髄反射の様にかける声は止まらない。

ライムウェル > こうして本日も所かまわず声をかけ回る興行師の姿が平民地区の随所で見られるのであった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からライムウェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店街」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (子供がふらふらひとりで出掛ける時間帯ではない、とは、
重々承知しているのだが―――どうにも、お腹がすいた。

ほんの少しだけ、賑やかは賑やかでも、比較的安全なところだし、と己に言い訳をして、
商店街で深夜になっても店を開けているパン屋へ向かい、己の顔より大きな、
やや硬めのパンを購入した。
買ったパンを紙袋に詰めてもらい、よいしょ、と抱えて帰ろうと―――

帰ろうと、巡らせた視線の先に。)

――――美味しそ……。

(くるるるる、お腹の虫が切羽詰まった状況を主張しそうだ。
店の片隅、籐製の籠に盛られた、くるりと楕円状の輪を描く揚げ菓子。
蜂蜜か何かを塗してあるのか、大変に甘く、魅惑的な香りがしている。

くるるるる。
値札を見れば、実にお手頃価格である。
今度こそお腹の虫が鳴りそうで、思わずきゅっと、片手で腹を押さえた。)