2017/08/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にライムウェルさんが現れました。
ライムウェル > 今日も騒ぎすぎて憲兵に追い立てられた。
しかして逃げ足には定評のあるこの男。上手い具合に追っ手を撒くと、しれりとカフェのオープンテラスで茶を嗜んでいた。
そも、目立つ格好であるが故、テラスに出ていては撒いた意味も薄れてくるのだが、そんなことは気にしない。
周囲の客達が遠目に奇異の視線を向けているものの、素知らぬ顔――口元しか伺い知れないが――で紅茶を啜り、喉を潤す。

折角だ、今回は妄りに声をかけるのではなく、此処から道行く人を観察しよう。
感性に従い、琴線に触れる女性が通りかかれば迷うこなく声をかける――そんな心算であるが故に今は妙に大人しい。
尚、全力疾走した後だというのに特に汗もかいていないのは、曰く「客の目の前に立つものが汗だくではいけない」という精神論。
想いは時に体を凌駕するのである。多分。きっと。

そんな具合で、テラスの一角に陣取って、奇怪で目立つ、暑苦しい格好をした男が通りへと視線を光らせる。
矢張り何時通報されても可笑しくは無い光景であった。

ライムウェル > 優雅な午後のティータイムと言った風情だが、勿論そんな高尚なものではなく。
視線は常に道行く人を追っている。

程なくして、これと思われる女性を見つけると、会計をテーブルの上に置き、飛び出した。
頓狂な格好をした男に絡まれた女性の悲運は、果たしてどんな結果となるのやら。
またどこかで語られる事もあるだろう――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からライムウェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にロズワールさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロズワールさんが去りました。
ご案内:「ロズワール魔道具店」にロズワールさんが現れました。
ロズワール > 「今日も疲れたぁ...!」

すっかり日も暮れ、客足がすっかり途絶えればカウンターで背伸びをする白髪の魔女。
本日も魔道具の売れ行きは順調だったらしく妙に上機嫌であった。
この時間になると、この店でやることは閉店作業だけだ。

商売人としては、この時間も客が耐えなければ嬉しい限りではあるが...

「さてさて...、片付けちゃいますかなぁ...」

店内を見渡し「よしっ」と意気込めば箒と塵取りを持ち、店内を掃除し始める。

その日に何が売れたのか、在庫はあと幾つあるか、などの雑務もイリヤ一人で行っているため少々骨が折れるが、毎日店へ足を運んでくれる平民たちの笑顔が見れるなら、これくらい苦にはならない。

「と言っても、やっぱり私ひとりじゃ限度ってのもなぁ...」

以前、バイトの募集を掛けたのだが見事に1つも応募が来なかった。
時給も決して安くないつもりなのだが...。

ご案内:「ロズワール魔道具店」にルインさんが現れました。
ルイン > 日が暮れたもう夜の時刻の頃合を見計らったように、一人のアルビノメイドがとある店を訪れるべく動く。
時間的に厳しいかも知れないが、その店はまだやっているらしいという事で、意を決して訪れたわけだが、
夜目が利くので遠くから見えたのだが、…訂正 既に手遅れのようだ、閉店作業を始めているような気がする。

だが、まっすぐ行く様は諦めきれない感じに、スタスタと そして
軽やかなドアベルと扉を開けて、一人のメイドは箒を持ち魔道具店へと足を踏み入れよう。

「ごきげんよう。…もうしまっちゃうかしら?」

箒を持っていない空いている片手でスカートの端を抓み 淑女の礼を以て挨拶をしたい所。

ロズワール > せっせと箒で店内の床を掃き、床に溜まった埃を一か所に集め、塵取りで掬う。
そんな作業を繰り返し行っている中、カランカランという音と共に店の扉が開いた。

どうやら客の様だ。
この時間では珍しいことで、イリヤは一瞬キョトンとした表情で店に入ってきた少女を見つめるも、すぐに笑みを見せ「いらっしゃいませっ!」と接客態度を見せる。

「お客さん、ラッキーだったねぇ。あと30分で閉店だよ!さあさあ、入って!」

礼儀正しく挨拶する少女に笑いかけ、手招きする、

ここらじゃ見ない顔だ。
手に持っている箒と、その服装からして、イリヤと同じ魔女といったところだろうか。

一度、箒と塵取りをカウンターの裏に片付けると、イリヤはカウンターに立った。

ルイン > 箒を手にしたまま店内に入ってしまった、これは店に入る前に収納してしまえばよかったのに、
後生大事に持ってしまっていた、後でしまおうと頭の隅っこに記憶しよう。何かの折にしまってしまえばいいと思って。

こうした夜間に訪れた理由は こんな時間しか暇が持てないから、それともう一つ理由は種族的理由から。

「ああ、よかったですわ、30分で閉まってしまうのでしたか。」

淑女の礼を済ませると、スカートの端を抓むのをやめて箒は…何もしてい無さそうなのに、手を離すと独りでに箒が自立した。

「中々 訪れる機会がありませんので、どのようなものを取り扱っておりましょうか?魔道具のみでしょうか??」

彼女の事を具に観察はしていたが、カウンターにつく様子まで見てから訪ねて。

ロズワール > 「普段はもっと遅くまで営業してるんだけどねぇ。さあ、ゆっくりしていってくださーい!」

この時間に客が来ること自体珍しいため、心なしかいつも以上に機嫌がいい。
しかも新規の客ならば尚更だ。

「そうですねー、魔道具にポーション、武器や防具などもそろえておりますよ!なんたって、ウチの魔道具店は平民地区1ですから!」

自信過剰に言い放つナンバーワン。
ここに他の商売人がいたら大分問題発言だが、新規の客ならば多少盛っても問題ないだろう。

品ぞろいで言ったらナンバーワンもあながち間違ってはいないだろうし。

ルイン > 「そうですか、それは何よりです。…夜に空いている店は貴重です」

夜って色々と「出る」から、空いている店は自ずと絞られてしまう、酒屋にしろ娼館にしろ、夜の場が多いとも。
この手の魔道具屋が夜の時間に空いているのは少女にとっては貴重なもの。
平民地区ナンバー1と聞こえるが、色々とツッコミは避けよう、なんたって今の自分は 新規の客!

「では、この位の小刀ありません?大きさは大体4インチなのですが。
 ダマスカス鋼で出来たナイフであれば…。…ないですよね…。」

この位の、とおおざっぱに仕草をし始めた、インチで告げてみたが、センチに直すと10位になる。
あれば即金で払うつもりだが 無ければ 取り寄せてもらう気だ。

ロズワール > 「まあ、魔道具店なんて、遅くまでやってるところほとんどないもんねぇ...」

平民地区ならなおさらのこと。
この街の店は大体日が変わる前に閉まってしまうところがほとんどだ。

「ふむ...、ダマスカス鋼ねー。ちょっと待ってねー」

武器の種類、大きさ、素材などを大雑把に説明されると、少女を置いて店の奥へと去っていく。

暫くして幾つかの箱を持って、店先へ戻ってくる。
カウンターの上に箱を3つ並べ、一つずつ蓋を開けていく。

箱の中身は、少女がさっき説明した大きさとほぼ変わらない大きさの短刀が収められていた。

「どれもダマスカス鋼でできた小刀だよー。あ、でもこれは小刀というよりはナイフに近いかなぁ...。軽くて使いやすいけど、切れ味はあんまりって感じ。こっちはちょっと曰く付きだったりするけど...、一番無難なのはこれかなぁ」

それぞれ短刀の説明をしながら、3つ並べられた内の真ん中に置かれた短刀を指さす。
他の二本より、重量もあり切れ味も相当なものだ。

ルイン > 「やっている頃が少なくて、自作せよと神は私に試練を…!」

まぁ それはないか、夜にしか出歩けないので昼間に出歩くには自主的仕事を休業するしかなく、
それか自作しろと見えぬ神様と言うのが試練を与えているとしか思えてならない。

そうこうしていたら 店員…いや店主の彼女が奥へと去って行って 少し経つと戻ってきた。
全部で三つ 何か 妙な気配を漂わせるのがいるけど なんでしょうこれ。

ぱちくりと瞬きをし深紅の瞳が煌く、小刀と言うかナイフだが、名称というか使いたい道が限られているので

重量と切れ味が相当ある真ん中の短刀を触ろうとする。

「曰くつき。どんなの?あ、お薦めの真ん中のちょっと触ってもイイかしら?」

「あ、これとは別の話なのだけど 店員募集って報酬どれくらい出るのかしら。」

ロズワール > 「わははっ...、今鍛冶できる人も減ってきてるからねぇ...私も少しなら叩けるんだけど、良いものは作れないし...」

そもそも魔法を使えるイリヤに、刃物など不必要であった。

「んー?私も詳しくは知らないんだけどねぇ、その短刀は持ち主の魔力をどんどん吸い取って、しまいには魔物として、主を斬りにかかるとか?作り話だとは思うけどねー。あ、これね?どーぞ」

曰く付きと、仕入れる前に聞かされた話であって、イリヤ自身もあまり信じてはいない様子であった。

真ん中の短刀を少女に差出す。
ずっしりと、しっかりした重量のあるその小刀はきっと少女のお眼鏡にもかなうだろう。

「おー?バイト希望だったり?えーっとね、1日1200ゴルドだよー」

平民地区の単価から考えるに、給料は赤字ギリギリではあるが...

ルイン > 「鍛冶出来る人は今後 需要と供給の狭間で苦しみますよ。何かと胡散臭い噂を耳にします。」

「聞いた話ですが 魔族の国に近々大規模遠征があるとかないとか。怖いですよね…鍛冶師とか招集されてしまうのでは?」

腕の立つ方々は引き抜かれてしまうのでは、なんて怖い怖いと囁く程度の呟きを零し、
続く曰く付きの事を聞くと 具にそのナイフを見つめてみたが 胡散臭い感じがするだけでそれだけだった。
大した話ではない気がする だけど 今回の目的はそれではない。

「魔剣?吸引した挙句 持ち手を斬る辺り 危ないではありませんか。
 まぁ その手の類は 屈服させる事この上ありませんが、それはさておき。
 魔女言えども 最低限の武芸は身に付けるべきですよ、そう思い私にも使えそうな短刀とか探してまして。
 んん、持った感じ 重量 少し 魔力を与えてこの感じ すごく良さそうです。」

持たせてくれた短刀を持ち 水平に持ったり軽く振ったり 魔力を少し帯びさせて 状態を確認したり。
色々と試してから 購入するわ、と一旦 カウンターの上に静かに置こう。

「もう言っちゃったけど 一応魔女よ、魔女でもバイトできてもいいのかしら? あら、その報酬大丈夫??」

相当 その分 忙しいのかしら、なんて言いながら ごそごそと何処からともなく硬貨の入った布袋を取り出して。

ロズワール > 「なるほどねぇ...」

大規模遠征...か。
きっと、王族に仕える魔女や魔導士なども駆り出されてしまうのだろう。
自分は、フリーで本当に良かった。

「ただの噂だけどねぇ。その理屈で言ったら、私はとっくに斬られてしまっているしね。
わははっ...魔女でも武術かぁ...」

そもそも、イリヤが魔女だということは誰も知らなければ、今後も魔女として生きるつもりは毛頭ないわけで、無暗に戦闘などをしなければ武術も魔法も使うことはないのだ。

イリヤが推した短刀を気に入った様子の少女。
カウンターの上に短刀が置かれればすぐさま小計を出す。

「気に入ったみたいで良かった。代金は800ゴルドになりまーすっ。やっぱり、魔女だったんだねー...、わははっ。魔女がバイトできないなんて一度も言っていないよー!」

むしろこちらからすれば大歓迎である。
少しでも、この店を回すのが楽になるのなら、魔族だって雇うだろう。

「んー、まあそこまで裕福じゃないけど、お金儲けのためにやっているわけじゃないからねぇ...。それに、私一人だと何かと大変なんだよー」

ルイン > 「ごっそり 騎士とかいなくなると思いますよ、そのほか魔女とか魔導師とか、ああ、宮廷魔導士なんてもう。」

何処に遠征しに行くまでは噂話を聞いた限りでは聞けていない、が大方魔族の国だろうと思っている。
出なければワイバーンを大量に集めているとかの説明がつかない。全くのフリーな魔女で良かった。

「魔女は単体ですと迫られると終わりですからね…そうならない為にも最低限の武術は身に付けるべきです、
 まぁ 私は一寸魔女でもなくなってますが。」

最近魔女になった方だ、その前は…魔女と名乗っていなかった。ただやっている事が魔女だったのでそう名乗っただけ。
何処からか取り出した布袋にぎっしりと入った硬貨。その口を開き 800ゴルドをきっちり出そう。
出し終わると布袋はごそごそっと収納魔法によって収納された。

「お金は此方に。釣りはない筈。 最近魔女って名乗ったばかり。
 宮廷魔導士とか目指していたけど 最近胡散臭くて 魔女どまりにしているの。」

魔族と言うか人ではないけど此処で言う話ではない。
人じゃないとか正体とかは別の機会に言っておこう、言わなくてもバレる事はないと思うが。

「え、えぇ…まぁ、色々とやる事が一人だと大変ね。ん、では 雇って下さい。
 詳細は…またの機会に。今日はとりあえず短刀買いに来ただけですので…」

短刀を購入してしまえば それは収納せずにポケットにインしてしまおう。
帰り支度をちゃっちゃっとしてしまうと 自立していた箒を手にし、
その店を後にするのですが この魔女 箒には載らずに歩いて去っていったという。

ご案内:「ロズワール魔道具店」からルインさんが去りました。
ロズワール > 「そうだねぇ...」

そういった争いごとでは必ず大勢の人が死ぬ。
きっとこの平民地区に住まう騎士たちも駆り出されるのだろう。

本当ならば、自分も出向かなければならないのだろうが...
この街で手に入れた平穏な日常を失うのはイリヤにとって死ぬよりも恐ろしいことだ。

「わははっ、魔女の弱いとこだもんね」

昔のイリヤなら何度も経験したことだったりする。
魔女の力は、持っている魔力の量によって比例する。

イリヤの魔力量は異常だが、それでも死にかけることは多々あった...

「太っ腹だねぇ。毎度有り!胡散臭いか、わははっ...確かに言われてみればそうだね!」

ケラケラと笑いながら小銭を受け取る。
彼女の正体については、魔女だったということ以外に気づいている様子はなかった。

「お、ほんとにいいの?わかった!じゃあ、また来てね。待ってるわ」

二つ返事でバイトの面接(?)を終えると、店から出ていく少女を見送った。

これから本格的に閉店作業を行う。
1時間もすれば店内の明かりは消え、彼女も帰宅するだろう。

ご案内:「ロズワール魔道具店」からロズワールさんが去りました。