2017/08/16 のログ
ご案内:「王都マグメール とある教会」にリジーさんが現れました。
リジー > 「はぁ、う……どーして、うまくいかないんでしょ、う……」

小さな小さな街中の教会、礼拝堂の最前列に座って、上体を前のめりに、
腿の上へ両肘を預ける格好で頬杖をついた、僧衣姿の少女が一人。
盛大なため息を吐きながら、途方にくれた眼差しを、丸く高い天井へ向けていた。

「ふつーに、ホントにふつーに、回復魔法を唱えたつもりだったのに……
スペルミスなんか、絶対してないはずなのに……

どーして、ヘンなところを回復、させちゃったんでしょう……?」

珍しく、一緒に連れて行ってやってもいい、と言ってくれた冒険者サマだった。
だからこそ、彼が魔物に襲われて怪我をしたとき、すかさず渾身の回復魔法を、

―――唱えた、はずだったのに、なぜか。
元気になったのは、彼の身体のごく限られた一部分、であり。
ついでに理性の鎖をぶっちぎってしまったらしく、冒険者サマはすっかり、
ケダモノと化してしまわれたので―――仕方なく、応急手当て用の傷薬を投げつけて、
すたこらさっさと逃げ出してきた。

―――――ただいま、絶賛ひとり反省会中である。
はあああ、と先刻よりもおおげさなため息を洩らして、ぐたりと項垂れる。
このままではとうてい、お父さまのようになれやしない、と、暗澹たる思いで。

リジー > ひとり反省会の難点は、何と言っても、コレであろう。

つまり―――途中で寝落ちてしまっても、たしなめてくれる人が居ないこと。

元気なく項垂れてみえるまま、平和そのものの寝息を立て始めた娘は、
残してきた冒険者サマのその後を知らない。
だからきっとまたすぐに、同じあやまちを繰り返してしまうのだろう。

ともあれ今、ここ限っては、のんびりと時間が過ぎゆくばかりで――――。

ご案内:「王都マグメール とある教会」からリジーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」にレヴィさんが現れました。
レヴィ > 夕暮れ時の平民地区の大通りの一角。
買い物をする主婦や仕事を終えて帰る男、十分に遊び家にと向かう子供などが行きかう中、
そんな大通りを眺められる場所で壁に背を預けて通りを眺める。

手に持ったリンゴをお手玉のように軽く投げてはキャッチをして、
そんな動作を繰り返しては時折に齧り、食べていく。

通りの人々を眺める目はどこか眠そうな様子を伺わせ。
事実仕事ではなく休みの暇つぶしにと人を眺めているだけに仕事時にはない無警戒な姿で。

レヴィ > 「平和ッスねぇ……」

フリーなだけにこういう時に仕事の種を探しておこうと繰り出し眺めている。
しかし見える光景はいたって平和そのもの。
珍しくまじめに仕事をしている衛兵の姿まで見えればこれは仕事の種になるような騒ぎも起きないかと溜息を吐き。

「仕事の種がないなら暇つぶしになるものでもあればいいッスが…難しいッスね」

見方を変えて眺めれば違う景色が見えるというが…
大して変わらずに見える平和な光景を眺めて。

レヴィ > 「仕方ないっす」

結局のところ何もなく、あきらめれば戻っていく

ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からレヴィさんが去りました。