2017/08/08 のログ
ゼロ > たくさんの人間でわいわい飲むなら、三つ目のでもいいけど。
 今回は無難な冒険者の宿にしよう、そこなら普通の料理が出てくるだろう。
 うむ、と満足そうにうなづいてから少年は一軒目に見つけた冒険者の宿へと足を運ぶ。
 そして、隅の方に腰を下ろして、食事を注文することにする。
 しばらくすれば出てきたものは。
 どこにでもある普通のもので、分量は多め。

 うむ、と満足そうに食事をして、少年は隊舎に戻ることにした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からゼロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にリンさんが現れました。
リン > 客のまばらな店内にピアノの旋律が響く。
リンという少年は、備え付けのピアノを弾くことで店にBGMを提供して糊口を得ている。
補欠のような存在であり、たまに投石されかねない程度のやる気のない演奏を行うことすらあるのだが
今日はなにやら鍵盤を叩く指が心なしか弾んでおり、演奏の調子も良い。
時折機嫌良さそうに、少女然とした顔、その横髪に留められたヘアピンに指で触れてみたりもする。

「……はあ、ぼくというやつは案外単純な生き物なのかもしれない……」

リン > 雨だれが窓を叩くような演奏をひとまず終わらせ、水を一口グラスで飲んで小休止を測る。
傍に置いてあった《アクリス》のケースがかたかたと揺れた。
あまり他の楽器にばかりかまっているとどうもこれは嫉妬するらしい。

最近もらったこのヘアピンの贈り主にはどうも気がないようではあったが、
別にそれが嫉妬や憎悪の理由となることは不思議となかった。
自分はもっと邪悪で女々しい生き物だと思っていたので、それは少し意外ではあった。