2017/07/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 昼間の日差しの強さの中から、お使いに郊外まででていた。

ようやく1日のお仕事を済ませても、外の散歩もしばらく控えてたけど、今夜は月も明るく綺麗に浮かんでた。
久しぶりに出てきた、酒場近くの人間観察。

白い猫が屋根の上を歩いて、店先の様子がわかるとこで座る。
今日も繁盛してるようで、人は多いし、いろんな声が聞こえてた。
白い耳をピクンと揺らして、表情は猫でわからないけど、尻尾が緩やかに揺らしながら。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 」にアリアンさんが現れました。
アリアン > 今日も今日とて劇場での稽古を終え、自宅に帰る前のひとときを酒場ですごそうとやってきた。
すたすたと酒場の近くまでやってきて、店の中を覗いて、その盛況さに目を丸くする。どうやら席は空いていないらしい。
店主にオープンテラスの席なら空いていると言われて、快くうなずいて、通りに面したその一角の隅に席を定める。
帽子を脱いで空いた椅子に置き、ふと頭上を見上げて。

「あら、綺麗な猫ちゃん」
いらっしゃい、と指で差し招いてみる。

シャルレ > いろんな人がいる、年齢も様々、ここにいると退屈しない。
白い猫が金色の瞳を細め、寛ろごうとしてたとこに、こちらを見上げる女の人と目があった。

「にゃーん」(行ってもいいのかな?)

人の言葉はわかるけど、返せる返事は猫の鳴き声だけ…。
腰をもちあげて屋根から、置物伝いに地上に降りてきては、通りを横切り
テラス席の端っこから、こそっと入り込む。

呼んでくれた人の前まで近づけば、ちょこっと座り。

アリアン > 屋根から地上におりてきて、こちらにやってくる綺麗な白い猫。
金色の目が、明かりを弾いて薄闇の中で美しく光る。
目の前にやってきた猫を見て、軽く目を瞬かせた。
一瞬だが、別の姿を見たように思われて。

「時々ね、私、そこにある姿とは別のものを見ることがあるの。半分エルフだからかしらね」
どう思う?と、真顔で猫に語り掛ける。
とはいえ、そんな神秘的な体験は、数年に一度、あるかないか。
どうにも半端な存在だと笑いながら、猫に再び語り掛ける。

「そこにいたら踏まれそうだから、空いた椅子に、よければどうぞ。ミルクとかチーズとか、お好きかしら?」

やってきたウェイターが怪訝な顔で猫を見るのを笑顔でごまかし、
「私の連れよ。ミルクをお皿に。私にはワイン。あとチーズと果物」

シャルレ > 少しの距離をあけて見上げてたけど、椅子を促されると、小首をかしげるようにしてから、トンと軽く椅子の上に。

人の多い場所で猫は、嫌われそうだから少し遠慮がちになりながら、なるべく動かず座ったまま。
まっすぐこちらをみて話してくれる人、自分のことを言ってるとは気づかなくて

「にゃー」(ミルクいいの?喉かわいてたの)

この季節の暑さ、喉は乾いてたから嬉しそうに、椅子から垂れてる尻尾を左右に揺らし、
少し高い声で鳴いて返事を返した。

アリアン > 「あら、おりこうさん。もう少し待ってね」

身軽に椅子に飛び乗った愛らしい猫の仕草に、にこにこと和みながら頬杖をついてじっと見る。
綺麗な毛並みなので、誰かの飼い猫なのかもしれない。にゃーと応じる声も、人懐っこい。

「私、アリアンっていうの。劇場で歌手をしているのよ。あなたのお名前も、聞けたらいいのにね。カワイ子ちゃん」

いきなり猫をナンパし始めたところへ、ウェイターが注文の品を持ってきて、テーブルの上に並べる。
その中のミルクの皿を猫の前に置き、自分は赤ワインの入ったグラスの足を持ち。

「それでは、乾杯」

少しおどけた仕草で片目をつぶってみせ、グラスに口をつける。

シャルレ > 「にゃーん」(私ね、シャルレいうの)

ミルクが届くまでに、きこえない自己紹介を猫の声で返す。
鼻先のひげがムズムズして、前足で軽くチョイチョイと撫でるようにいじったりして過ごしてると。
届けられたミルク、常温よりも少し冷たいくらい、今の時期ではありがたい。
目の前に置かれると彼女をみあげて、ひと鳴き。

「にゃー」(いただきます)

彼女がグラスに口をつけたのをみて、頭を下げてミルクを飲み始める。
少しずつ小さい波紋を作りながら。

アリアン > 「ちょ、かわいすぎる……」

仕草の一つ一つにキュンキュンして、目尻がだらしなく下がる。
抱き上げて頬ずりなどしたい衝動に駆られるが、猫が自分から近づくまで触ってはならない、というどこかで聞いた猫の掟を思い出し、テーブルの上で指をワキワキさせて耐えた。

「お行儀がいいのね」

ひと鳴きしてミルクに口をつけた猫に、少し目を丸くして。
てちてち、と小さな音を立てつつ、舌先でミルクを飲む仕草に、ワイン片手に見惚れる。
グラスを傾けつつチーズを口に運び、一緒に注文したサクランボや小さく切ったメロンをちょこちょこと食べ。

「あの、もし良かったら、果物もいかが?」

シャルレ > 飲み始めると、おいしくて…結構本気でずっと舐めて飲んでた。
頭の上で聞こえる声に、耳をピクンと動かして、背中を丸くしたまま集中してた。

「にゃぅ」(おいしー)

半分くらいを一気飲んで頭をあげる、やっぱり口元にミルクがついてて、舌で舐めたり、
前足のとこで肉球につけて舐める。

「にゃーぁ、にゃーん」(ミルクだけで、果物はお姉さんのね)

貰い過ぎと、ミルクだけで大満足してるから、そっちは彼女のものと…。

アリアン > 「そう、美味しいの。良かった、気にいってもらえて」

特に猫に詳しいわけではないが、何を言わんとしているのか、不思議なことにこの猫に関しては分かるような気がした。
普段、飼い主とコミュニケーションをまめにとってるのかしらねえ、などと考えつつ、サクランボを口に入れ、もぐもぐと食べる。

「あら、果物はあまり気が進まない?ミルクが結構あるものね。……あの、もし気が向いたらでいいんだけど、私の膝に来てくれたら嬉しいわ」

通じるかどうかは不明だが、どきどきしながら申し出てみる。その白い毛並みを、少し撫でられたらどんなに気持ちがよいだろう。

シャルレ > 「にゃーん」(おいしーよ)

彼女の言葉はわかった、お誘いだ…撫でてくれるのかな?とウズウズするけど…。
綺麗な人に、ミルクをつけちゃいけない念入りに口元と手にミルクがないか舐めてから。
一度テラスに降りて、彼女の椅子のほうへ。
そのまま、体を伸ばしながら膝の上にお邪魔する。

「にゃーぁ」(来たっ撫でて撫でて)

少し毛の長い白い猫、全身真っ白で毛も柔らかくフワフワ。手入れをされてるのがわかるくらい。

アリアン > 念入りに口の周りの手入れをするさまをにこにこ見守っていると、椅子からテラスに降りて、膝に飛び乗ってきた。

「言葉が通じてる……!」

やや感動しながら、見上げる金の目ににっこりと笑いかける。

「ありがとう、ちょっとだけ触らせてね」

ほぼ空になったグラスをテーブルに置き、右手の指先でそっと後頭部から両耳の後ろをさするように。額から鼻の上のラインを、コリコリと軽く掻くように。

「嫌なところがあったら、教えてね?」

そう声をかけつつ、首の後ろから背中にかけて、掌でフワフワの毛並みを堪能する。
よく手入れされている。よほど飼い主に愛されているのだろう。

シャルレ > 「にゃー」(撫でて、なでてー)

撫でられるのは好き、向き合うまま軽く頭を下げてると、首の後ろ背中を手がなでてくれる。
柔らかく指先に白い毛並みを流していくまま、その動きが気持ちいいと、
大人しくじっとして動かない、喉も小さいくコロコロなってしまうほど。

「にゃーん」(気持ちいいの)

優しく撫でられるのはお気に入りで、彼女の手の動きも同じように優しく触れてくれるからお気に入りになっていく。
しばらく膝の上で居心地よい時間を過ごしていたけど…。

耳がクルンと動けば顔もあげて…。

「にゃーぁ」(そろそろ戻らないと)

彼女の手のひらに頭をスリスリと寄せるように挨拶の仕草のつもりで。

アリアン > 柔らかな毛並みに、心を和ませながら指ですき、コロコロと鳴った喉に気に入られたのだと察する。

「良かった、気持ちいいのね」

そう語り掛けながらしばし毛並みを愛でていたが、くるんと耳を動かした猫が顔を上げ、何やら言いたげに鳴いて、掌に頭を摺り寄せる。

「ああ、そうか。あなたにはおうちがあるのね。そろそろ帰らないと、ご家族が心配するわ」

いつでも立ち去れるように、そのしなやかな身体に触れていた手を外す。

シャルレ > ミルクくれた、なでてもくれた綺麗な人は、いい人だと認識すれば。
離れた手の指に頭を伸ばし、ざらついた舌でぺろっと舐める。

今はお礼できるものがなにもなく、今度あえたら何かと決めながら、膝の上からテラスの床に降りて。

「にゃー」(ごちそうさま、またね)

すらっとした猫らしい、音もなく降りてテラスから路上へと抜け出ていく、尻尾を立ててご機嫌に通りを歩きながら、
少し離れたとこで一度止まり、彼女のほうにむかって、もう
ひとなき聞こえるかわからないけど、おやすみと言ったつもり…。

くるっと向きを戻せば、通りの中を歩いて離れていく。

アリアン > ぺろりと指先を舐められ、それがまるで別れのキスのようだと思いながら、白い後ろ姿を見送りつつ。

「今度は、もう一つの姿でいらっしゃい」

少し離れたところで振り返り、ひと鳴きした姿に、そっと語り掛ける。
皿に残った最後のサクランボを口に放り込み、見えなくなるまで見送ると、ウェイターを呼んで勘定を済ませ、1人家路についた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 」からアリアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 」からシャルレさんが去りました。