2017/07/01 のログ
■ピング > そのままスライムちゃんを探すべく、店内をひっくり返す勢いで探索を続けたのだとか―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にノアさんが現れました。
■ノア > 平民地区の商店街。パンに果物、 チーズにワイン、 薬や日用品等.. 必要な物を買って回り、 両手いっぱいに紙袋を抱えた女が一人。指先に挟んだ買い物リストを見ながら、 買い忘れは無いかと歩いていれば..
「 うゎ..... 最悪、 っ.. 」
メモに雫が落ち、 インクが滲む。空を見上げると、 ぽつりぽつり降りだした雨。歩調を速めようにも、 荷物を抱えたままでは小走りも出来ず.. 徐々に強まる雨足に仕方なく、 寂れた商店の軒先で雨宿り。
「 やむ、 かな......... 」
恨めしそうに雨雲見上げ、 はぁ.. と深く長い溜め息を吐く。紙袋から飛び出したパンも、 これでは湿気ってしまいそうだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレアさんが現れました。
■レア > 商店の軒先、その地面。丁度女が雨宿りしている足元付近。
屋根の影となった部分がさながら沸き立つように膨れ上がり、形を整えながら姿を露にしていく。
真っ黒な影から出てきたそれは女性の体であって
「あら、お買い物かしら?」
地面から上半身だけを出した状態で地面に肘をつきながら女は笑みを浮かべていて
■ノア > 「 ............... 」
ぼぉ.. と、 雨雲を見上げたまま。一向にやむ気配の無い雨に、 げんなりと目を細めていると
「 ─── ?! 」
突如聞こえる声、 其れも かなり近くで聞こえる声に、 びくん と身体跳ねさせた。右にも左にも誰も居ない.. 恐る恐る、 視線下ろせば
「 ── !!! 」
影から此方を見上げる宿敵の姿に、 本日二度目の びくん。二度も盛大にビビらされた恥ずかしさと悔しさに、 じとり.. 珍しく上から見下ろして
「 .....っ、 急に出て来ないでくれる、 バケモノかと思うじゃない。」
相変わらずの、 悪たれっぷり。
■レア > 「ふふ…このまま足引っ張ってあげましょうか?」
露骨な表情を見せる目の前の相手に余裕あるにやけ顔を崩さず言葉を返す。胸の下で腕を組み、対抗するように見上げてみせて
「ふふ…残念だけど雨はやまないわよ?西から来た人とさっき会ってきたけどしばらくこの天気だって」
嘆息し、気の毒がるその行動にはわざとらしさしか存在せず
■ノア > 「 .....バケモノ。」
脚を引っ張ってあげましょうか.. との貴女の発言に、 再び悪たれる小娘。いつだって余裕を崩さない貴女に見上げられると、 滅多に無い機会だと ここぞとばかり見下ろした。しかし.. そんな些細な優越感は、 続く貴女の発言によって ふっ飛び
「 西から来た、 ヒト って..... あぁ、 その "影の中からコンニチハ" な妖術ね。」
正直、 魔法など全く使えない女にとって貴女の能力は.. 喉から手が出る程に、 羨ましいもので。認めるのも癪だと妖術扱いするものの、 つん と唇尖らせた其の表情からは羨ましく思っているのが だだ漏れか..
「 .........それで、 わざわざ揶揄いに来たわけ ? これくらいの雨、 どうって事 な ── 」
待っていても降りやまないのなら、 気合で帰ってやる !! と.. 強がって一歩踏み出した、 次の瞬間
「 や、 っ..... 」
更に激しさを増す雨に、 一歩進んで即戻る。一瞬軒先から出ただけで、 無惨な程びしょ濡れに。
■レア > 「やぁね…さすがにそこまで悪趣味じゃないわよ、私」
躍起になって軒先から踏み出そうとする彼女を尻目に地面に腕をついて影の中に埋まった自らの下半身を引き上げる。
「さっきも行ったとおりちょっと人と会う用事があってその帰りにたまたま買い物姿を見つけただけ。…まぁ、せっかく見かけたのなら話し掛けてあげないと寂しがるでしょ貴女?」
パンパンと手袋や服についた土を払いながら再び彼女のほうに目を戻せば全身から雫を滴らせる無残な姿があって
「いくら私が嫌いだからって強がってもいいことないわよ?…ほら、使う?」
自らの胸に右手を突っ込み、谷間をごそごそとまさぐるように胸元の魔法陣をいじれば乾いた布地と一本の傘が飛び出し
■ノア > 「 あたしが、 寂しがる ?? バカ言わないで、 そんな訳 ─── っ、 ん.. 」
相変わらず、 きゃんきゃん とよく吠える。貴女が影から完全に出てきてしまえば、 其の身長差から.. いつものように見下ろされ。むぅ と不服げに、 びしょ濡れで貴女を見上げていると
「 .........っ、 」
影を操る能力の次は、 空間を操る能力を見せ付けられ.. 琥珀色の瞳は羨望やら嫉妬やらの入り交じった視線を、 じりじりと送っていて
「 ぃ、 今は.. 一時休戦よ。」
素直じゃない口で可愛いげのない台詞を垂れながら、 随分と素直な手は有り難く布を受け取った。まずは雫の垂れる髪を、 わしゃわしゃ と拭うけれど..
「 ─── っ、 くしゅんっ.. ! 」
全身びしょ濡れになってしまった身体は 急に冷えたせいか、 ふるりと震えて
「 借り作るとか無理、 コレあげる。」
いつもの女なら、 そう言って濡れたパンを渡すところだけれど.. 本日ばかりは素直に、 紙袋の中から真っ赤な果実を一つ差し出した。
■レア > 「ふふ、そうそう。熱出したら元も子もないわよ。身体が資本のお仕事でしょう?それに…」
言葉とは裏腹な素直なリアクションに満足したのか目を細めて赤い果実を受け取り、手の上で転がす。
たびたび感じる刺々しい視線を敢えて無視しながらふたたび胸元をぐれば飛び出してくるのは記録媒体の水晶と再生用の魔導機械。
いつぞやの騒動でとある雑貨店から持ち出してきてしまった店主の“コレクション”とやらで
「最近、ずいぶんご活躍してるみたいだし、ね?」
■ノア > 「 まぁ..... そう、 だけど.. 」
( 今日は随分、 優しいじゃん... )
棘のある言葉に対しては、 返す言葉も用意してあるけれど.. 身体を気遣うような言葉には、 上手く返す事が出来ずに。もしかしたら相手の事を、 少し誤解していたのかもしれない ── などと、 柔らかな布で もそもそ.. 身体を拭っていたけれど
「 ─── ?! 」
即、 前言撤回。貴女の取り出した "超スーパーミラクル極秘案件" に、 恥ずかしさと怒りとで ぶわっ ! と顔面を真っ赤に染めて
「 なっ..... なんで、 よりによって..
─── えいっ !! 」
嘆いている暇は無い.. 一刻も早く貴女から其れを奪い取らなければと、 白い手を伸ばすも.. 貴女が ひょい と手を上げれば其れだけで届かない、 間抜けな構図の出来上がり。
■レア > 期待通りのリアクションに思わず顔が緩む。
手を上にあげながらさながらお手玉のように果実と水晶を投げてはキャッチしてを繰り返し、必死で水晶を奪い取らんと必死な様子を楽しむ。
「いやースルスルと脱いで行く手腕にきれいな身体、さながら白蛇よねー」
両手にそれぞれにぎられたか果実とっ水晶にむけてひょいひょいと手を突き出さす女のその姿はさながら玩具にじゃれる小動物のような様相で
■ノア > 「 ── っ、 んっ ! 返し、 てっ.. !! 」
ぴょんぴょん跳び跳ねるも、 白い手は空振りの繰り返し。既に紙袋も足下に放り、 幾つかの果実が転がっているけれど.. そんな事構っていられないと、 必死で跳び跳ねながら
「 て、 ゆー かっ.. 全部観た のっ ?! 」
いつも貴女を生意気に睨み付ける琥珀色の瞳も、 今では小動物の如く恥ずかしさと悔しさで潤み.. 頬も真っ赤に染めたまま、 何処まで知っているのか ── 盗ったのか、 買ったのか、 複製したのか、 どうするつもりか.. 次々と質問投げ掛けた。
■レア > 「えーっと盗ったというか成り行きというか…なんていえばいいのかしらね、あれ…」
畳み掛けるような質問に商人は珍しく気まずそうな表情を見せた。紅潮した顔から目を逸らし歯切れの悪い答えを返し
「…まぁいいわ。もしその商人さんと仲いいのならそれ…返しておいてくれないかしら?」
必死な様子に気の毒になったのかそれとも一通り遊んで満足したからか、すっと手を下げると水晶と魔導機械を目の前に差し出して
「…あ、中身はもちろん全部みたから安心して?」
■ノア > 貴女らしくも無い歯切れの悪さが 逆に、 女の不安を煽り.. 届かないとわかれば足下の紙袋から、 硬くて長い(雨に濡れて少しソフトになった)パンを手に取り振り上げるが
「 ぇ、 いいの ? .........じゃない、 返す訳ないでしょっ.. 燃やして埋葬してやる !! 」
濡れパンを振り下ろすよりも先に、 極秘アイテムは差し出され。動揺し過ぎていたせいか、 不覚にも一瞬感謝しかけるも.. 慌てて瞳に生意気さ取り戻し、 シャァァァ と威嚇す蛇娘。しかしながら.. そんな威嚇も、 貴女が映像を全て視聴済みと知れば
「 .........っ、 」
頭から蒸気でも噴き出しそうな程、 再び赤面。今日は何だか.. コロコロと、 いつになく色んな表情を見せてしまっていた。
■レア > 「今日は一段と顔色が変わるわね、見てて飽きないわ」
落ちていた袋などを拾い上げるともう一度女へと向き直り
「もうちょっと楽しんでいたいのも事実だけど…残念ながらもう行かなきゃ行けないわね。また楽しみましょう?傘はそのときに返してくれればいいから」
にこやかに笑って手を振ると女の身体は地面から沸く黒い影に包まれるようにして沈んで行く。
黒い影が消えると商人の姿もイオなくなっていて
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレアさんが去りました。
■ノア > 「 誰のせいよっ.. !! 」
真っ赤な顔で睨み付けたところで、 迫力など たかが知れているというもの。いつもの事ながら.. 最後まで余裕の笑みを浮かべる貴女と、 シャァァァ と威嚇す蛇娘。が、 荷物やら傘やらを手渡されてしまえば.. 何も言えず、 つん と唇尖らせて。
「 .........とっとと行け ば.. 」
そんな台詞しか、 出てこなかった。借りを作ってしまったと悔しげに目を細めるけれど.. 雨は本降り。背に腹は変えられず、 貴女に借りた傘を開く。すると..
「 ............... 」
足下に出来た、 丸い影。きょろきょろと辺り見渡してから、 恐る恐るしゃがみ込んでみる が.. 当然、 貴女のように影へ溶け込む事は出来る訳もなくて。虚しくなって立ち上がると、 雨の中.. 大きな傘に守られながら、 自宅へと帰って行った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
■ピング > きゅっきゅっきゅ、と何かを磨く音が店内へと響く。
結局スライムちゃんは見つからず、今は待つしかない身である。
故にと道具の手入れをすることにした。
手入れをするのは当然の様に、売れ筋――ではないが、自分的にお気に入りな極太ディルド。
自身から型取りをしたこれを丁寧に手入れする様は他から見ればどう映るかなんぞは勿論気にしない。
2本目、3本目、と手入れ用のオイルで磨き上げ、光沢を帯びた色とりどりのディルドがカウンターの上に並んでいく。
調子に乗って幾つも作成したが故、その光景はちょっと怖いかもしれない。
尚、微妙にそれぞれ角度やら形が違っているのはその時々のタイミングによるものだ。
ハンドメイドであるが故の強み(?)であると言えよう。
■ピング > きっちりと手入れをし終え、居並ぶディルドの群れの壮観さよ。
満足げにそれを眺める店主の姿が、あったんだとか―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。