2017/06/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 遠くで雷の音がする。
フードの下で耳が動いて雷の低い音が届いた。

平民地区の商店の並ぶ通りにある、物見台の外階段に座って街明かりを眺めてた。
まだ、今いるとこでは曇り空、月が見えなくて…。

今夜は猫ではく人の姿で螺旋を描くように外階段のあるとこに座って空を見上げてた。
金色の瞳に暗い空、いつもは月の傾きから感覚で時間をはかってたけど、今夜は少しわかりにくい。

「にゃーん」

なんとなく人の姿で鳴いてみる。
どこにでもいる猫の声、通りを歩く人は野良猫でも思うのか鳴き声に気づく人はいない。
目の前を通り過ぎていくばかり。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 雷の音に混じって掻き消されそうな猫の声でも、耳聡くそれを拾える者が居る。
聴力に優れた者と、単純に猫が好きな者だ。

そのどちらにも該当する僕が反応したのが、いわば必然と言えるかもしれない。

「うわ、猫? どこだろどこだろ。」
通りを素通りにして家に戻る予定であった足を止め、僕は年甲斐もなく、キョロキョロとあたりを見渡していた。
音の聞こえた方向からして、同じ高さと言うよりは、少し高い所のはず。

そこだ! …とばかりに、興奮気味に頭上を見上げると、そこには猫はおらずフードを被った少女が階段の上に座っているだけであった。

「あれ~~~??」
猫の鳴き声には自信があるはずなのに。 不思議だ。
僕は目を真ん丸にしてこの少女を見上げていた。
まさかな。

シャルレ > 通りには野良猫に慣れているのか、だれも気にとめず歩きさる人ばかりだったのに。
人の流れの中でキョロキョロしてる人がいる。

まさか自分の声に?と他の人とは違う動きをしてたから、目立ってたし、つい見てしまってた。
フードをかぶってたけど目元は出ていたから、一瞬もしかして目が会った気がして、反射的に俯いてしまう。

ちょっと聞こえる声が可笑しくて、笑いそうになるのを、なにげなく口元を押さえるようにして我慢してた。

ウィルバー > 「お嬢ちゃん、この辺で猫見かけなかったかな? 教えてくれたらお菓子を買ってあげよう。」
よもやこの子が声の主とまでは思っていなかったが、高い所に居たのだし、ひょっとしたら上から見ているかもと思った。
まあ、最近は懐も温かい感じだし、見つからなくてもお菓子くらいは買ってあげようかと。

とはいえ、妙に口元を抑えているのが気になっていた。

シャルレ > 「お菓子はいらないけど、猫はみてないよ?」

嘘は言ってないつもり、だからちらっと顔をあげて金色の瞳を細め、
話しにくいから口元の手を下ろし、楽しそうに笑いながら返事をした。

「おにーさん、猫すきなの?」

この街で出会う人は、猫好きなのか猫の姿でいれば撫でてくれる人が多く覚えてたから。

ウィルバー > 「そうかい? でも、正直に答えてくれたから欲しいお菓子があるなら買ってあげるよ?」
ほう、向こうも僕と瞳の色が同じだ。 親近感が湧いて顔が綻ぶ。
と、同時にこの子も自分に似た種族なのだろうかと言う考えも脳裏に浮かぶ。

「猫、好きだよ。 他の動物も好きだけどね。 お嬢ちゃんは猫は好きかい?」
小さい子に見知らぬ大人が不用意に近づいて、警戒でもされては困るので下から見上げたまま話しかけることにした。
まあ、首が辛くなってきたらそのうち階段を上がるかもしれないが。

シャルレ > 「んーん、大丈夫。ちゃんと自分で買えるから」

背中に回してた肩掛けカバンをくるっとお腹のほうにもってきて、カバンをパンパンと叩くようにし、
この中にはお小遣いも小魚のオヤツもあるから。

「猫すきー、ふわふわして柔らかくて、毛並みも綺麗で…」

ついつい自慢の自分の毛並みを好きなとこと並べていく、階段に座ってるから膝に手をのせ顎をつけて、
下にいる人と笑みを浮かべながらお話を…。

ウィルバー > 「へえ~、お嬢ちゃんいっぱい持ってるんだね。 お父さんかお母さんに買ってもらったの?」
叩いた時の音から、どうやら相当中が詰まっているカバンのようだ。
親の愛情を受けた子なのだろうと想像している。

「だよね、あと肉球もぷにぷにでかわいいよね。」
呑気に会話を続けているうちに、なんとなくだが、この少女に魔力が備わっているのに気が付いた。
なので、ちょっと試してみようかと。

「ところで、お嬢ちゃんってこんなこと出来るタイプの人?」
僕は右手だけを三毛猫の手に変えてみた。
まあ、サイズは人のモノにしてあるので、トラみたいな手になるが。

シャルレ > 「そんなにないよ?…お父さんもお母さんもいない、ちゃんとお手伝いしたらくれるの」

お仕事のつもりではないから、喜んでくれるお手伝いと思ってる。
なにげなく話をしていると、手を伸ばしたヒトの手が毛だらけの猫というより獣の手に変わったのに驚いて、
びくっと肩をすくめて、フードの下で耳がペタンと伏せて怯えるように小さい声。

「…そんなのできない」

半獣化なのか、一部を獣へ変えるような器用さはなく、ヒトか猫かだけ。

ウィルバー > 「そうなんだ、良い人が居るんだね。」
そういった環境の子も珍しくはないが、とりあえずはまともに暮らせているようだ。

「ああ、ごめんごめん。 驚かせちゃったね。」
興味を持ってもらうどころか、驚かせてしまったようだ。 なかなか難しい。
まあ、こっちなら大丈夫だろう。

僕は次の瞬間、短足で割と大柄でずんぐりむっくりな三毛猫になっていた。
「これなら大丈夫?」

身体が小さくなったので相手の位置はさっきよりも高く見える。
これは流石に辛いので、階段を上がっていくことにした。

シャルレ > 「うん、今いるとこは皆いい人、大好きなの」

種族も関係なく受け入れてくれる場所、偏見もなく仲良くしてくれてる場所だから
その場所のことを話す時は嬉しそうに笑って話せる。

びっくりして、小さくなってたけど…声がして顔をあげると…。
小さい三毛猫がいた、猫なのに言葉が話せてる…自分とは違うと思うものの、
階段をあがってきたから手を伸ばして、膝の上に抱き上げようとしてみる。

「…猫になれるの?」

ウィルバー > 「良かったじゃない。 君は良い所にたどり着けたんだね。」
この子の表情から、そこでどんな暮らしをしているか想像が出来そうだ。
あった事はないが、さぞやいい人たちなのだろう。
僕は他人事ながら少し嬉しくなっていた。

おう、手が伸びてきたぞ。 どうやらこの姿は抵抗ないようだ。
ならば拒む必要もないと、大人しく膝の上に乗る。

「そうだよ。 まあ、僕の場合他にも色んな種類になれるんだけどね。 
でも、このことはあまり人には話さないでね?」
短い前足を頭上に掲げ、少女の頬を肉球で触ろうとする。

シャルレ > 見た目は同じ、変化の仕方は違うけど。
だから猫姿には抵抗もなく膝の上に座れば、背中を撫でながら。

「他にもなれるの?おにーさんすごいね、うん話さないよ内緒ね」

自分にも外ではバレちゃいけないこともある、何度も追いかけられてたから。
頬に柔らかく小さい肉球で触れられると、いつも自分がしてるのと逆の立場のようで、
楽しく笑みを浮かべながら。

ウィルバー > 猫に変化すると、感覚も影響を受けてしまう。
なので、背中を触られると気持ちよくて、喉がゴロゴロとなってしまう。

「見たことある動物なら大抵なれるかなあ。
君はどんな姿になるんだい?」
前足が頬へ届くと、頬や顎廻りをぷにぷにと押している。
近くに寄って見上げると、フードの陰に耳のようなものが隠れているのがよく見えた。

シャルレ > 猫のように喉を鳴らしてる、好きなとこはしってる。
首の後ろとか撫でられるのが自分は好きだから、そこをなでてたけど…。

「ぇ…あ…私は…」

近くで覗き込まれると視線の先、顔よりも上を見てるのに気づいた。
思わず片手でフードの上から耳を押さえるようにして、慌てて今更なのに隠してた。

あきらかに動揺して、バレたら面倒なことになりそうで、言い訳を考えるけど何も浮かばず狼狽えるばかり。

ウィルバー > 「別に君の素性を知ったからって言いふらすつもりはないよ。
君も、君の家の人も困るじゃない。」

狼狽える少女の表情の変化をじっと見つめている三毛猫。
今言ったことに嘘はない。 そもそも、猫好きの大人しそうな少女を追い詰める必要が僕にはない。
ただ、可愛い子には手を出したくなるのが僕の困った性分ではある。

「君の秘密はちゃんと黙っておくけどさ、僕とお友達になろうよ。」
困惑する少女を安心させる為、務めて柔らかい声色を使っている。
ただ、顔を触っていた前足は少女の小ぶりな胸へと伸びており、子猫がお気に入りの毛布の上でするような仕草で胸を弄ろうとする。

シャルレ > 「…お友達は…いいけど…」

フードを抑えてた手を緩めて、猫の背中に回して膝から落ないように支えるけど、
前足が頬から胸の視線の高さに動いても、猫の仕草なので気にしていなくて。

「私は、ただの猫だけど…人にもなれるだけ、だから猫になっても、
話せない。ヒトの言葉はわかるけどね」

自分のことを改めて話すのは、苦手で俯きながらポツリポツリと自分の知ってることを話していく。

ウィルバー > 「君が嫌でないなら、お友達になってよ。
似たような種族の友達は少ないから、僕としてはとても嬉しいかな。」
実際、己の種族を認識させた状態での知り合いや友人は少ない。
その間に、胸を触っていた三毛猫は膝の上で起き上がると、顔を胸元に近づける。
服越しとはいえ、チュウチュウとおっぱいを吸おうとした。

「へえ~、そうなんだ。 僕は種族で言うと魔族って奴だね。
だから他の動物にもなれるってのが正しいかな。
そうそう、困ったことがあったら僕で良ければ力になってあげるよ。
それに、お仕事もしたいなら用意できるよ。」
ちょうど家事をしてくれそうな人を探している所だったことを思い出し、この子ならどうだろうかと探りを入れている。

シャルレ > 獣に変化できるからヒトではないと思ってたけど、魔族と自己紹介して知るのは初めてかもしれない。
胸に触れてる手から顔を寄せてくる、なにをするのかと見ていたけど、不思議そうに見下ろしながら。

「私…なにもでないよ?」

服越しに少しくすぐったいけど、猫の仕草であればさほど意識することもなく、
甘え方かなと思うくらい。

「うん。困ること…今はないよ?お手伝い(お仕事)も大丈夫、猫さんが困ってる時ならお手伝いにいけるよ?」

常には隊舎の仕事があるけど、友達の手伝いが必要な時くらいなら…と。

ウィルバー > 「いいのいいの。 別にミルクが欲しいわけじゃないんだ。」
くすがったがるが、嫌悪はなさそうなので、ザラザラの舌で胸の突起を探し当てると、口を近づけ、チュパチュパと吸っている。
前足で、促す様に胸をモミモミと押している。 後ろ足が短い分、しっかりしているので立つのは平気だった。

「今じゃなくて、今後出てきた時に相談してよ。 ある程度のことなら僕で解決できるかもしれないし。
あと、お手伝いして欲しいのは家のことなんだよね。 家の掃除とか、やったことある?
あるなら手伝ってくれる度に給料渡すよ。 君が必要でないなら家の人に持って行ってあげてね。
仕事をしてもらったらお金を渡すのが人間の世界での決まりだからね。」
どうやら、優しい猫さんのようだ。 あっさりと、家の手伝いに来てくれるらしい。
子供に家の掃除をしてもらうのに多少の罪悪感を覚えるが、可愛い子が来てくれるのを拒むほどの理性はなかった。

「ところで、君の名前は? 僕はウィルバーって言うんだけどね。」

シャルレ > 「…?……ん、にゃぁ」

胸元で服越しに感じたその下の敏感なとこに触れられて、反射的に胸を押さえるように隠して。

「もーぉ、だめぇ」

おもわず高く鳴くような声が出てしまった。そういう行為を連想してしまうけど
そういうのは好きな人とするものと思ってるだけに、頬を赤くして胸の前で腕を交差してガードして。
ただ他意のない事故なら…自分の勘違いなら、はずかしいと。

「今後?…わかった。
ウィルパーのお家のこと?掃除とかは…うん、いつもしてる。
私の名前はシャルレ、ウィルパーがへんなことしないなら、たまにならお手伝いしてもいいよ?」