2017/05/16 のログ
ブリーム > ぎこちなく傘を持ったままの自分。問いかけにもぎこちなさがありありと出た返事。

「魔法の。そう。」

掌が温かくて良かったと、こんなに思ったことは最近ではない。相手の体温も、冷えているながらに感じ取って安堵する心地を覚えて目尻を下げ。
微笑を見て取ったなら自分もと、笑おうとしたらハニカミに近い笑みが顔に浮かんで。ちょっと失敗したかと眉を寄せ。
頬に寄せた掌と、両方の手で見た目より柔らかそうな少女の頬を包んでみよう。体温が篭るやり方。包み込んでじわと熱を移す。

シャルレ > 「…あったかい、でも、おにーさんの手が冷えちゃうよ?」

自分の体が冷えてたから、余計暖かく感じる。
うれしいのと暖かいのとで目を細めてうっとりしてると思い出したように、まっすぐ金色の瞳でみあげて心配する。

膝に抱えてたカバンから片手を見るけど…。

「私の手も冷たいから、おにーさん触るとびっくりしちゃうね」

息を吹きかけて雨に冷えた指先を温めようとしてみる。
頬にあててくれる暖かい手に恐る恐る重ねて、まだ冷たいから、余計相手の手が暖かくて、冷やしてしまうと思えば
パッと手を離して小さい声で謝る。

ブリーム > 傘の杖となる部分は上手に自分の肩の上に置いて支えて。
濡れているからか幼い少女の動作に目を細め、ほんの少し胸が高鳴るような、一瞬の動悸に似た感覚。

「なんだろう、不思議な気持ちにさせる子だね。可愛いからって悪戯したくなってしまうよ?」

でも言葉上でだけ、自分にはその気はなくてそれ以上の動作はしない。眉を矢張り下げて困惑したように。
冷たい手が触れても擽ったそうに身動ぎしただけで。まだまだ今時期の外の空気は冷たさを宿しているというのに、温かい体温が増幅されるようだ。

「冷たいだろうと予想してたものが、今更驚きもしないさ。」

淡々と告げて。離れていった手を追い駆けようとしてすぐには止めて、頬の次に辿って肩の上のほうから順に追って行く手段に出た。

シャルレ > 「不思議な気持ち?」

どういうことかわからず、首をちょこっとかしげるようにしながら見上げる。
大きめの瞳をまたたかせながら、冷たい手で触れたのにも驚かずいてくれることにホッと安心する。

自然とニコッと微笑みながら、頬から触れられていくのにも抵抗することなく、
ただ、じっと見つめるように手の動きをみている、どうしたのかな?とおもってのこと。

ブリーム > 「ふ、は。ウサギみたいにものを見るんだな。」

くすっと笑う。彼女の冷えた体温が、自分の粗熱をとって冷ましてゆく。タイ焼き、そう意味合いのある名前と粗熱は無関係なつもりでいるが。
壊れ物より柔らかくて甘そうな、少女の匂いを気取りつい手の動作が一瞬、躊躇うように指を曲げて引き。その曲げた指で少女の腕を擽って。

「否。焼いた餅のような、ざわつく感傷が。その前はなんだろう、おおよそは忘れたようなもの。」

例をとって上げたが、それが全てではなく忘れたほうに気を取られて目を泳がせるも。
手を追い駆ける、追い駆けて辿って行ってしまうと手を取ってその指に口づけたい。前の人生の習性のような行為。

シャルレ > 「私、うさぎ違うよ?」

フードの中に手を入れられてなければ気づかないだろう、人とは違う耳がついてること。


「やいたもち?……」

食べたことがないけど…例えがわからずまた、ぎゃくに首をコテンとかしげて眉をよせ、
想像していくけど、わからない…。

手をとられると「冷たいよ?」と返すけど、そのまま指先に触れたものに驚き、手を引っ込めて。

「わぁ……」

びっくりした、と瞳を大きく瞬かせるようにして相手を見つめる。

ブリーム > 「白いから、ウサギでも似合うだろう。小動物系だよ。少なくとも今のあなたは。」

ウサギと言った自分の言葉に単純に理由をつけて。目をゆっくりと瞬いて、開いてもう一度薄める。唇を寄せた手の指が行ってしまうともう一度そうしたい気を引き締めようと、暢気に失敗して指をじっと見て。

「どうした。口づけが珍しいのか?」

この町にいたら口付けなどそう珍しいものだろうかとこちらも首をちょっと傾げる羽目に。
傘がわりの蓮の葉が、ぽつんぽつんと自分の鼻先に雫を落として目を丸くし。

シャルレ > 「うーん、そうなんだ…」

うさぎが似合うとはわからず、ネコなのにとは言えない。
目の前の相手は悪い相手、怖い相手には見えないけど…バレるのを怖がるように納得してみる。

「ううん、そんなことないけど…」

慣れてるわけもない、指先にされたことも初めてだったから驚いてのことだったから。

「ぁ…濡れちゃう」

上から雨粒が…手をかざすようにして落ないようにと、少し…小雨にもなってきたかなと
空を見上げ。

ブリーム > 雨の夜に温かい冷たいのほのぼのとした分け合いでまどろみが。少し眠気が訪れてどうしても動作が遅くなってしまう。
最後に雨の夜に出会った少女を抱き締めてしまおうと上背を前へ出して両腕を広げ、曲げていた膝を地面へ着いてそれで少女の手足を踏まないようには配慮している。
体のほうの体温は、前の世にいた自分と違い随分と温かくなったものだ。そういう実感は大人の体を持ちはじめてから強くなったようだ。

「濡れない傘でも、濡れてしまう。一つ賢くなったようだ。」

きゅ。と小さく力をこめて腕を回したからだを抱き締め。右手の指をとんとんと動かして背を軽く叩く動作。そうやってから離れた。

「さようなら。私はブリーム。お魚のタイというやつだよ。今日は有難う、貴方の体が小さくて小動物みたいで可愛くて好き。」

雨が上がりかけたのか知らないが、小雨になってきたようだ。好きなようにと傘を置いてから後に引き、水をかけないように上手に駆け去った。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からブリームさんが去りました。
シャルレ > 「わ……」

ふわっと前傾姿勢から、手が伸びてくる。怖くない人だと思うけどつい身構えて固くなる体。
思ってた通り軽く一度だけ抱きしめられて、離れる…。


「ぁ…私、シャルレ。お魚のタイ?……」

名前を教えてくれると、返すようにお返事をするけど、雨をよけるように離れていく。
残った葉っぱを握って立ち上がると…頭の上にかざしてみる。

「ほんとだ…濡れない」

葉っぱの傘を置いててくれたこと、いなくなった方向へとペコんと頭を下げて、
カバンを抱えたまま、隊舎のほうへと帰り道を歩いていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にティエンファさんが現れました。
ティエンファ > 「疲れた…」

酒場のテーブル席で突っ伏す少年の姿。 汗をかいたジョッキのエールは、駆け付け一杯、一息で呑んでしまっていた。
へろへろと手を揺らせば、顔見知りの従業員が通りがかりにお代わりの注文を受けてくれた。
はあ、と息を吐いて机に顎をのっけてグダグダする。

「まさか、一睡もせずに2日の道程を1日で駆け抜ける事になろうとは…
 もうあの商人からの依頼は受けねえぞぉ…馬は好きだが、あんなに走らせると、流石にケツが痛いぜ…」

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエルティさんが現れました。
ティエンファ > 「日持ちのしない物を扱うなら、それなりの設備と知識を持たなきゃいかんな
 あの商人、そう遠くない未来に大失態やらかすぞ…」

運ぶ荷が劣化し始めていることに気付いた他の護衛に言われ、
焦った商人が護衛達に荷物を預けて先に走らせたのだ。
乗馬が巧みな少年がその一人に選ばれて、何とか取引先に荷を渡せたのだけれど…。

「失敗したらおれたち護衛の仕事も言及になるんだから、勘弁してほしいぜ…」

溜息交じりに愚痴をこぼし、酒が運ばれてくるのを待つ。
腹も減ったなあ、なんて思いつつも、何が食べたいか思いつかない微妙な感覚。

エルティ > 眠気覚ましに酒場で一杯と思い入った酒場の中。
込み入る店内を眺めて開いた席を探しふと一角のテーブル席を見れば笑みを浮かべ。
案内をするという店員に大丈夫と手を振り足を進めてあるテーブルへ。

「ティエンファ、どうしたのよ。そんな姿で」

近づき何か言っているのが聞こえ耳を澄ませばどうやら仕事への愚痴を言っている様子。
大変だったのねと同情するような視線を向けて正面の席に勝手に座って顔を覗き込むようにする。

ティエンファ > 掛けられた声に、犬であればぴょんと耳が跳ねただろう仕草。
少し顔を上げて、向かいに座ったエルティを見れば、旅汚れた顔のままへらっと笑った。

「お疲れモードなんだよ、エルティ姉さん …今回の依頼人が酷い奴でさー…」

簡単に説明して、また深く溜息をついた所で、少年の酒が運ばれてくる。
それを運んできた店員に、エルティが好きな銘柄の酒を勝手に頼んだ。

「奢るからさ、一杯付き合ってよ姐さん もうあとは、帰って寝るだけだから
 …あー、でも、風呂も入りたいなあ…浴場閉まってる時間か…ううむ…」

珍しくグダグダとした様子。 相当疲労がたまっているのだろう。

エルティ > かけた声に顔を上げ笑みを浮かべる少年に笑い返し。
まるで子犬みたいと…少年がそうでないのは身をもってわかっているが思ってしまう。

「そうみたいね。ひどいって…一体どんな仕事を受けたのよ」

説明を聞きため息を吐く姿を見れば同情の視線しか向けれず。
何か慰めの言葉でもかけようとすれば少年の注文が運ばれ、そして勝手に注文をされるが取り消す前に店員が去ってしまう。

「付き合うぐらい構わないわよ。でもそんなに疲れてるのに奢ってもらうのは気が引けるから奢ってあげるわよ。
ティエンファがそうなるって本当に疲れてるのね…。この時間はもう閉まってるわね」

あの元気に笑う少年がここまでグダグダな姿に話し以上に大変だったのだろうとはっきりと判り。
相当疲れているのを少しは労いたいとかんがえ…。

「それならお風呂付の宿にでも行ってみる?背中ぐらいは流してあげるわよ?」

それで元気になるなら安いかも、そう考えて少年に告げてみる。