2017/05/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にピングさんが現れました。
ピング > 平民地区の一角にある、とある雑貨屋。
位置は大通りから一本離れており、道行く人も疎らといった立地は当然、良好とは言い難い。
また店の見た目もやや古臭く、一見して何が売っているのか判り難――否、雑貨屋だからそれで良いのかもしれないが。
そんな店のカウンターから、客を送る声が響いた。

「まいどありぃー」

客を見送る声は弾み、機嫌が良さそうなもの。
商品が売れたから、と言う事でなく、その訳は出て行った客にある。
どこかもじもじとした様子で急ぎ出ていくその後姿を見送る顔は、大層緩んだものとなっていた。

「…いやぁ、なかなかえがったなぁ」

んふぅ、と鼻を鳴らし、余韻を楽しむように目を瞑る。
そう、客は女性で、先ほどまで散々”視線で”悪戯を楽しんでいた。
不思議そうにしながらも恥じらう反応を見せるその姿は大層お気に召すものだった模様。

ピング > 「脳裏に焼き付けるのも乙ってなもんだが、やっぱり画が欲しいもんだぁな」

たっぷり数分間程の間を置いて、脳裏の映像を楽しみ終えると茶を啜り。
ぽつりと呟いたのはそんなしょうもない話。
普通であれば防犯の為にと用意しそうなものなのだが、その目的は何というか盗撮に近い。

「ちぃっと高くつくがまぁ…えぇと何処に置いてたか」

そして使うのは当然の如く、店に置いてある品だった。
映像記録再生兼用の水晶玉を複数個。
売れればそれなりの値になるのだろうが、今は目先の欲が勝るという商魂失格な体たらく。

それらを起動させると空中に水晶玉から見た光景が映し出され。
カウンターの傍や商品棚の上幾つかに設置し終えると満足そうに頷いた。
リアルタイムで画面が確認できるのは矢張り良い。

作業を終えるとカウンターへとまた戻り、茶を啜りながら何時もの如く暇そうな店番の始まり始まり。

ピング > さりとて今日も客足は今一つ。
寂しい売り上げを勘定し、本日は閉店の時間となった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からピングさんが去りました。