2017/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にピングさんが現れました。
ピング > 日も暮れて、食事時も過ぎた時間帯。
開いている店と言えば酒場やそれに類するものばかりだが中には例外だってある。

「あー…こいつはこの棚でいいか」

道楽でやってる店である。
客足が遠のく時間帯とて、気が向けば店じまいはまだまだ先だ。
品揃えが雑多過ぎる事もあり、態々、此処に押し入り強盗をしようとする輩も居ないのは幸いか否か。

ともあれ、昼に仕入れた本の類を、これまた適当に棚の一角へと押し込んでいく。
横の棚には酒瓶が幾つか並んでいる辺り、客側としては目的の品が探しにくい事この上ない。

ピング > 「よっしゃこの辺にこれ混ぜたろ。ふわははは。学術書の隣にエロ本があるとは客も思うまい」

何しろ、棚の陳列を行う店主がこれである。
重厚な装丁の学術書の隣に不意に現れる頭の悪いタイトルの所謂エロ本。
爆弾と取るか、或いはお宝と取るかは人にもよるのだろうが。
注意して見れば散見される様に、中々に過激な内容の本を棚に仕込み終え。
適当に店内を見回った。

特に異常がある訳でもなく、定位置であるカウンターに座すると雑に淹れた茶を啜り。
鏡で髭の状態を確認しながら何をするでもなく時間が過ぎていく。

ピング > くぁ、と欠伸を零すと気まぐれに閉店の準備。
店仕舞いの支度をし、やがて店の灯りが消えるのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からピングさんが去りました。