2017/04/25 のログ
■ガリア > (女の腰を抱えて、揺れている人影――確かに、通り掛る人が居れば疑念を持たれそうだ
幾度か様子を見ながら、加減とやらに気を遣いつつ引っ張る事を繰り返し
そうして、痛さを堪えているらしき相手の、くぐもる声音に気付いたなら
――いっそ、一瞬の痛みで済ませてしまえとばかりに、少々力強く引っ張ってしまったやも知れない。)
――――っお…のぁっ!?
(――そして多分、勢いが少々付き過ぎた。
何か折れる様な音と共に、弾けた柵の破片が散り
勢い良く引っこ抜けた尻――もとい女の体躯を、地面に転がらぬよう、胸板で抱きとめ、背後に転がる
流石に大きな株状態では体勢も悪かったし、寧ろちゃんと掴まえられただけ幸いか
女の背中へと、己が顔の辺りをぎゅうと一瞬押し潰されながら、ふぅ、と息を吐いた。)
……あー、まぁ、良かった良かった。 ……どっか怪我無いかァ? 肩の辺り引っ掛けてたろ。
(礼の言葉に、大丈夫だと返しては。
まだ退く様子のない相手の背中から、其の肩口の辺りに顔を出してから
女の、其の下胎辺りを支える様にして、優しく、ぽむぽむと撫ぜてやるか
――先刻、腰元を抱え込んだときに気付いた、下腹の膨らみ。
女が孕んで居るのだと、気付いたが故に、下敷きに為る事も厭わなかったか
ふぅっ、と吐息を吹きかけて、女の髪の毛に付いた落ち葉やら土やらを吹き飛ばしてやれば
直度、鼻に着いたのは、微かな血の香りか
肩の辺り、僅か引っかいた傷になって居るのに気付けば――其の傷跡へと唇を寄せ
ちろり、ちろりと、舌を這わせて舐め上げよう、か)。
■ノエル・ベネトー > 戦慣れしている人々が多い中で、1人温室育ちのため大袈裟だったが、怪我自体は大したことない。
肩は多少出血しても、相手の優しさのおかげで無事な様子。
だいぶボロい姿になったことは置いておくとして。
「大丈夫です~。ちょおっとヒリヒリするくらいでぇ…
――――…ひゃ、あはははっ、くすぐったいですよぉ!」
熱を持ったようにひりつく傷口に突如舌が触れ、肩を竦めて大笑い。
その拍子にころんと彼の上から転がったけれど妊婦といえど問題なし、な高さ。
傷を負ったのと同時にワンピースの肩口も破れてしまい、片方のなまっちろい肩が露出している。
そこに彼の舌が触れた、というわけだ。
まだ残る笑い声響かせながら上半身起こせば恩人の姿を初めて見た。
どことなく狼なり犬なり、そちら方面を思い起こさせるのは金の瞳のせいだろうか、
それともやっぱり傷を舐められたせいだろうか。
舐められた時は痛くなかったけれど、改めて自分でそこに触れてみるとちょっと痛い。
まあこのくらいで済んでよかった。一晩ここで過ごすことを考えれば。
「昔、そのくらいの傷舐めてれば治るーって言ってる男の子いましたけど、
本当に舐められたのは初めてです~。
あ、わたしノエルと申します。」
■ガリア > (響く、彼女の笑い声。 そうやって笑えるならば問題は無いんだろう。
どちらかと言えば、其の直後にころりと転がった事の方に一寸心配向けたけれど
何事もなく上半身起こす様子に、再び、やれやれと脱力して大の字と為った
見た目は彼女ほどぼろくなっては居ないけれど、背中には地面の冷たさを感じる
まぁ、元々高め体温の己にしてみれば、寧ろ心地良い位では在るか
起き上がりはせず、首と視線だけを相手の方へと傾けて。)
なァら良し、懲りたら無茶すんじゃねェぜ?
ま、大した傷でもねェさ、一晩ほっときゃ直るだろうよ。
(――ちろ、と、相手に舌を出して見せては、其れこそ犬っぽく
にぃ、と鋭い犬歯を見せながら笑い返しては、一度先刻彼女が嵌っていた穴を見て
先刻よりも少しだけ広がった其の隙間を見れば――まぁ、良いか、と小さく呟き。)
ぶっ壊れてンのに直してないのァ問題だなァ…後で言っとくか。
嗚呼、ノエル、ね。 引っこ抜いてみたらエルフでちょいと驚きだぜ?
俺ァガリアだ、宜しく頼むわ。
(いずれにせよ、無事で済んだのは良かったと思う。
片手を舞い上げ、ひらひらと揺らしては、気にするなと意思を伝えて。)
つーか、こっちも割りと役得は在ったからなァ?
(一言、少しだけからかうように、そんな言葉を向けようか。
美人だし、何よりも良い尻だった、と…笑いながら、そんな事を)。
■ノエル・ベネトー > たしかに壊れてはいたけれど、エルフのせいでその穴は2倍以上になっている。
彼とは違い、管理に文句は言えない。…むしろ黙っていたい。
軽く自己紹介をしてくれた相手を見下ろす位置となりつつ、彼の貌をまじまじ眺める。
「ガリアさんは…―――んー…人間ですか?
わたし、人間のお友達しかいないので他の種族の方は疎いんですけど…
すごく珍しい色のおめめしていらっしゃいますねえ。」
同族ならすぐにわかると思うのだが。
好奇心を隠さない視線そのままに、冗談混じりのおだてに自分の頬を両手で包む仕草。
ここで愛らしい乙女なら頬を染めるところなのだが、マイペースなので
えへへ、と喜び満面に照れがちな笑顔を浮かべる、といった反応になる。
「そんなそんな、お尻重かったはずですよぉ。
王都のごはん美味しいんですもん。最近食べ過ぎちゃいまして…。」
お尻も胸もお腹も重かったはずだ。
照れに申し訳なさも滲むが、言い訳も忘れない。
■ガリア > (あんな所に嵌った、と言う一点に措いては間違い無く彼女が悪いと思う
が、其れは其れとして此処は公園であり、公園である以上管理責任は公共側に在る
勿論、彼女が文句を言い出したら、お灸の一つでも据える所だけれども
今の所は寧ろ、素直に反省している様子も在るので、言及はしないで置こう
未だに、説明がない物だから、モイーズが何なのかは不明な儘だが。)
――……ん? あー、俺ァあれだ、ワーウルフさ。
ミレー族とはまた違う、正真正銘の人狼ってなァ。
(――問われれば、一寸瞳を瞬かせた後で、相手の瞳を見詰め
其れから、ふ、と笑って、別段隠す事もなくあっさりと伝えよう
何せ相手だってエルフだ、人間で無い存在と言う意味合いなら同じ事
仕掛けたからかいを、素直に受け取って喜ぶ様子を眺めては
片掌伸ばして、そっと、相手の下腹の辺りに触れようとする、か
ぷに、と、軽く指を沈ませながら、叶うならば撫でようと。)
――あー…別に良いんだよ、確り食って栄養とってやりなァ、ガキの為にもな。
今なら、痩せっぽちよりは余程健康的だと思うぜ? 何より抱き心地も良かったしなァ。
御手付きじゃなかったら、お持ち帰りしてたぜ、間違い無く。
(――其の胎に、子供を抱えているなら尚更の事。
気にするほどではない、と相手を評しては、最後に笑いながら告げた
こんなにも、雌として健やかな相手は寧ろ珍しい位だ、と)。
■ノエル・ベネトー > 「狼さんの血が入ってるってことですか?
こんなにきちんと二足歩行していらっしゃるのに…?」
と言ってもまだ彼が二足歩行しているところを見ていないのである。
まさか先ほど引っ張ってくれたのは前足というわけではあるまい、という予想でしかないのだが。
初めての種族に興味は深まる。
彼が触れた下腹は衣服は土で汚れているけれども傷ついた様子もなく、――全部彼のおかげ。
お肉もついてはいるけれど、膨らみのほとんどは中の子宮が膨らんだ結果なので少々張った感触。
母親と呼ぶには幾分頼りない微笑み浮かべて、こちらに手を伸ばす相手を見つめていた。
こんなに優しそうな人に警戒するはずもない。
「そんなこと言ってもらったの初めてです~。
ガリアさんって…甘やかすタイプの方ですね?」
甘やかされると増長するタイプなのでもし、彼と親しくなっていたらきっと
助けてもらった時に彼が味わった重さの衝撃は、あんなものではなかった、かも。
褒められたような気がしてボロいエルフはご機嫌。
だが、―――忘れていた。
ご機嫌から一転。顔面蒼白になり、すくっと立ち上がる。
自分の開けた穴の先には謎の生物、モイーズの姿は見えない。
「そうだ…わたし、モイーズを探してたんでした…!
ああっ、早く追わないとどこまで行っちゃうか…。
えーと、ガリアさん!本当にありがとうございました!
わたしこの近くに住んでいますので、またお会いできます…よね…?
その時にきっと、今回のお礼をさせてください。
…高いものはその、…プレゼントできるほど稼いでないんですけど。」
早口に。モイーズを追わなければならないが、お別れは名残惜しく、また、との言葉を。
■ガリア > ワーウルフだからなァ、そりゃ二本足さ、今の所はなァ。
―――ん、肉って程にァ肉じゃねェし、変に制限掛ける位なら、確り食べて元気で居ろよ。
(触れた、相手の下腹の感触。 弾力の其の先に、確かに感じる命の存在に
自然笑みは、素直に祝福する物と為って居ただろう
相手の向ける笑顔は、何処か緩い物だったけれども、最後に又緩く指先で御腹に挨拶しては
流石に、ゆっくりと身体を起こし始めよう。)
あン? 甘やかすっつーか、俺ァ思った事しか言わねェよ。
特に女の評価はなァ、少なくともアンタは、抱きたい位良い女だぜ?
(ぺしぺしと、自分の尻やら背中やらを軽く叩いて汚れを落としながら
オブラートにも包みやしない直接的な物言いをば
クク、と咽喉奥で笑いながら相手へと再び視線を向けた――所で気付く様子
愕然とした表情で、恐らく彼女の当初の目的なのだろう事実を思い出した様なら
嗚呼、と、こちらもそう言えばと思い出したように納得して。)
――――……あー、まぁ、俺もこの辺りは毎日回ってるから、其の内出くわすだろうさ。
いや、別に礼とか良いんだけど…其れよりも、待て、待て、付いてってやるよ。
こっからまた探しに行くとか、俺が気になって帰れねーって。
(そう迄して探そうとするのだから、きっと彼女にとっては大事なのだろう
けれど、この時間で、かつ彼女が妊婦である事考えたなら
頑張れよと送り出して一人帰るのは流石に、無理
一人でどうしても探したい、と言うのならまだしも、だ
せめて護衛代わりについて行くと言い出しては――彼女が嵌っていた柵を
べき、と、少なくとも自分も彼女もすんなり通れるくらいにまで
大きく蹴り折って、道を開けてやろう、か
――どうせ壊れているのだ、修繕するなら丸々立て直す事になるのだし)。
■ノエル・ベネトー > 優しい狼さんに触れてもらうお腹が温かく感じる。
正直なところお腹が膨れていても飛ぶし跳ねるし、で自覚が薄いエルフ。
こうしてもらうだけで、その自覚が少しは芽生えて新しい命への慈しみも深まるというもの。
その反面、露骨な評価はこれまた彼の性格を表しているのだろう。
しかしそこで気後れしないところは、エルフもまた性に奔放な環境に育ったせいだ。
「抱きたいって思ってくださるのに、赤ちゃんいるから抱かないってことですよね?
うーん、やっぱりガリアさん優しい。
産まれたら絶対赤ちゃんガリアさんに抱っこして頂きます~。」
抱きたいくらいいい女、は褒め言葉だと思う。
素直に喜びながら、その裏にある彼の心遣いに感激している。
まるで叔父さんか何か扱いの、出産後の決意滲ませつつ、出発しようとしたところで思わぬヘルプが。
「い、いいんですかあ?
何時までかかるかわからないんですけど…。」
何やら不穏な台詞吐きつつ、甘やかしてくれるならどこまででも。
それに1人で探すより効率的だという点を除いても、もう少し一緒にいて
お互いに話ができるならそれは嬉しいことだと思う。
彼が開けた道を潜り、モイーズを探しに出よう。
たぶん、きっと、1、2回ではなく。相手がいなければ大なり小なりトラブルになりそうな
アレコレを経験し、今夜中にはモイーズを見つけるはずだ。
まだ毛の生えそろっていない、大きなネズミ。
モイーズの正体を知った彼がどんな反応をするかは、また楽しみの1つであったとか―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 緑地公園」からノエル・ベネトーさんが去りました。
■ガリア > (――子供は好きだ。 其れに、彼女の笑顔を見ていれば
少なくとも其の命が、彼女の愛情と祝福とに迎えられて産まれて来るだろう事は予感出来る
何やら産まれた後の予定が立ったらしいが、恐らく望まれれば喜んで抱っこしに行くだろう
また。にぃと笑って彼女の方を振り返り。)
良いんだよ、見付からなきゃ何時までも探すんだろ? だったらその方が心配だっつの。
ほれ、とりあえずどっちに行ったか探そうぜェ? 俺も少しは鼻が効くから、手伝ってやるよ。
(柵の向こうに消えたという、モイーズ。
彼女が拒まないのならば、取り合えず見つかるまでは、共について回るだろう
そして、付いて行って正解だったと思うようなこと、幾度か
果てに漸く邂逅出来たモイーズの、其の姿を見てからは、きっと一寸口開けて呆け
――果たして大丈夫なのだろうかとか、色々考えながらの、帰路に為るだろう
まぁ、少なくとも彼女を送り届ける事適った後で、漸く自らも塒に戻れば
次の任務が下されるまでは、ぐっすりと寝入った事で――)。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 緑地公園」からガリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルレさんが現れました。
■シャルレ > 平民地区にお使いにでてきたものの、少し入り組んだ住宅街。
大通りから入り込んだ路地のお薬屋さんへ、新しい包帯や消毒液の補充のために今日は人の姿で出てきてた。
肩から大きなカバンをかけ、ネコなら屋根や塀を歩いていけるけど…。
フードを被り、耳を隠したまま俯いて、広げた地図は細かな路地もかきこまれたものを見て、俯くままの表情は難しそうにしているけど、そこはわからないだろうこと。
■シャルレ > 別に急ぎではないから…と、言われてたし…。
今日は、このまま戻ろうかともネコの気まぐれさが出てくる。
手書きの地図で、くるっとまわせば何だか似たような路地を見つけた。
とりあえず明かりのある道を行くと、少し広めの通りに出てきた。
人の声も聞こえるし、お店もところどころにある。
看板は出てないという、そのお薬屋さんを探していく、外から覗き込みながら…。
■シャルレ > 何軒かのお店を伺いながら、その中の1軒でようやく見つけた。
看板がなく、窓から薬瓶らしいものが棚に並んでた家。
目的の包帯を数本と、消毒薬の入れ物を数個、カバンの中に入れると重くはないけど、かなり膨らんで見えるようになった。
少し不格好だけど仕方ない、伝票を預かると無くさないようにカバンの中へ。
お店を出ると目の前に月が見えた。随分、時間をかけて探してたせいだ、すっかり夜遅い時間にまでなってた。
小さいため息が無意識のうちに出てしまう。フードを目深に被り大通りを目指し歩く。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルレさんが去りました。