2017/04/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にハルクラム=メイプルさんが現れました。
■ハルクラム=メイプル > 彼女としての二つの食事も終わったところ、夜はまだ賑やかで、灯火はこうこうと空を
明るく照らしている。食後の一杯もいいし、こうやって屋根上をぴょんぴょんと跳ねながら
夜風を肌で感じながらの帰路もよし。そうやって満足げな表情を浮かべながら繁華街の
屋上を進んでいると、一匹の猫がニャアニャアと鳴いていた。
「ふふ、猫かなー?かわいい白猫ですのー。
なんか下の空気が楽しそうだから降りたいけど…なかなか緊張している様子の猫かな?」
別にその猫に問いかけてる訳ではない、彼女の独り言である。
そうやってその猫の傍を過ぎろうとして、ふっと足を止め、その猫が逃げることなければ
少しはその猫の頭を撫でてやろうと思うか
■シャルレ > 近くで人の声がした。
三角の耳をピンとたてて、くるっと動かすように振り返ると珍しい、屋根の上に人がいた。
「にゃーん」(こんばんわ)
人の声を真似るような発声練習は、ネコ声のまま。
動物の言葉がわかるものでなければ、ただのネコの鳴き声だけど、挨拶しているつもり。
特に危害を加えられるのでなければ逃げることもなく、撫でられるのは男女問わず好きなこと、
手が伸びて撫でてくれるのなら頭を傾け、その手にすりつくよう寄せてみたりして。
■ハルクラム=メイプル > にゃーん、そう声の合図と共に頭を傾け、撫でて、という促しを捉えて、ハルクラムは
ぷにぷにとした白い手でその小さな猫を撫でる。三角屋根の頂点に腰掛け、その視線は猫
と同じ高さに近づくように。
動物の声はわからない、ただその猫の心は見て少しは分かる。この猫は人の声を真似よう
としていた。ふーん、化け猫かな?と思ったが特に彼女にとって奇怪な事ではなく、
擦り寄られればならおいでとばかりに自身に膝下に乗せるようにして。
「下の俗世は楽しそうだもの…暖かいし、賑やかだし、降りたいけど、そこにいるニンゲン
の心はこうみえて冷たくて、寂しいもの。君のような猫さんのようにのんびり自分の
一時を過ごしてる方が楽かなぁ」
撫でる手は止めず、夜の街の明かりとは対照的に星の乏しい暗い空を眺めて。
人語が理解できるならきっとこの猫も何かしら答えてくれるのだろうかと期待している
■シャルレ > ネコの身体は柔らかく軽い。
撫でられて抱き上げられると足が伸びて、膝の上に座り直す尻尾を丸めるように身体に添えて。
「ニャーァ」(そうなんだ)
ただのネコの声でしか返事は返せないけれど、言葉は理解できるから相槌のように鳴き返す。
酒場では笑い声や始まった喧嘩の声…いろんな人の声が聞こえてくる。
膝の上に乗っていると、少しは生き物の体温で温められるだろうか、優しく慣れてくれる手へのお返しというように喉を鳴らしながら気持ちいいことを伝える。
■ハルクラム=メイプル > 猫が気持ちよさそうだし、ウレシイ、という気持ちはよく伝わってくる。ハルクラムは
どちらかというと寒さには慣れている方で、どちらかというとその体温は高いので、この猫
も自分に乗っかってとても温かそうである。
…ちょうど今日の食事で得たお土産にお酒のおつまみにはよさそうな小魚の干物がある
けど…この猫が好むかどうか分からない。別にアルコールが入ってるわけでもないし、
食べるなら手を伸ばして口に入れてくれるだろうと思い、その大小様々な小魚を手に
広げてみる。
「おつまみだけどね、食べるなら食べてみてねぇ」
ハルクラム自身も食後のおつまみは食べたいとは思っていたので、その小魚の干物の
一個二個を摘んで齧ってみる。
■シャルレ > 膝の上で暖かい、彼女の体が夜の外気からも遮ってくれてるので居心地はいい。
手の上に小魚の匂いが、鼻先を近づけてクンクンと匂いを確認して、小さい1匹を口にくわえてみる。
(食べてもいいの?)
と見上げる金色の瞳は丸く、食べていいとの言葉にカシカシと齧っていく。
先ほど少し食べてたから、食べ過ぎないように控えめに、小さめの小魚を2・3匹続けざまに食べ終えると、
「にゃー」(ごちそうさま)
口の周りを舐めて、前足も舐めて綺麗にしてしまうと、満足したのか頭を彼女のお腹のとこに擦り付けてのお礼。
■ハルクラム=メイプル > 「うんうんー…、おいしかった?食後のお手洗い口洗いもして、とってもお利口だねぇ」
その丸い金色の瞳は少し驚いていたか、でもとても満足そうで、猫らしいお礼も頂けた
のでよかったのだろうと、ハルクラムも安心したようである。
小魚は全ては食べられることはなかった。ハルクラムというものは食事制限っというものに
疎く、食べ物が手元に余っていればすぐ食べてしまうので、この小魚も余ったので口に簡単
に流し込まれてしまった。
(…ふぁーこれだからあたいはなかなか痩せないー)
こう猫との緩やかな時を過ごしていれば、そろそろ夜も更けていって、夜の街はまだ賑やか
なれど自分の家には帰るべき時間になって
「ふふ、猫さん、温かっただろうけど、あたいはもう行かなきゃ…。君が猫でももしあたい
の名前を覚えてくれるなら、あたいはハルクラム、だからね。」
そう言いつつ、膝下にいた猫を持ち上げては屋根に元通り乗せなおして、一時の終わりの
挨拶を交わすか
■シャルレ > 手の中の残ったものが綺麗になくなってた。
暖かい膝から屋根に下ろされる、帰るという言葉、彼女の足元に体ごとすりつけるようにして。
頭上から聞こえた名前と彼女をみあげて。
「ニャー」(わかった)
自分も帰らないと、と酒場も少し落ち着いてきたようで、屋根の上を彼女に背中をむけて歩き始める。
一度振り返り小さく鳴いて(またね)と小魚をくれた優しい人、今度はお話できるようにと
尻尾を高くあげながらご機嫌で隊舎の方向へと帰っていく。
■ハルクラム=メイプル > 帰途につくだろう、一匹の猫、その猫が本当に化け猫、そして一人の少女である事は
ハルクラムもまだ知らない、。でもこれは一つの出会いとして、また会った時はもっと
大きな猫缶でもあったらなぁと思いつつ、ハルクラムも夜の空をまた跳ねては、屋敷への
帰路へと。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からハルクラム=メイプルさんが去りました。