2017/03/02 のログ
マイヤ > 「……うーん…………。」
くすくすと笑い出した彼女に対して浮かべ変えす表情は性欲に従順な色を少しだけ覗かせた悪戯っぽい年相応の笑みであり、何かはにかんだ様な表情でもある。少しだけほんの少しだけ鼻息の荒さを隠せないまま、ゴクと喉が動くほどに大きく生唾を飲み込み、誘われた彼女の胸元に触れる掌で衣服の隠れた柔乳をまさぐ……りたかったが、不意に訪れる眠気には叶わず、顔を寄せ唇を彼女の唇に寄せてから、と息が交わる距離で止めて、ふっと何とももどかしげな表情を浮かべた。

「……したい、もうめちゃくちゃリンさんにエロい事したいし、この場で咥えさせたいし、しゃぶらせたいし、……でも、正直眠い……。」
と人目の少ない場所だからこそ理性のオブラートで卑猥な言葉など隠しもせず、ズバっとやりたい事を言葉で並べるも、今度の言葉の締めは小さな欠伸であって。

花琳 > 「ふふふ、マイヤさんは素直な方ですね。
好感が持てます。素直さは学ぶことや欲求に繋がることに関してはいい面ですが、悪い方に騙されないよう気を付けなくてはいけない面でもありますよ。」

素直さに敬意を表しての、妖仙からの忠告である。
眠い、というのも最もといえよう。何しろもう遅い。

「あぁ、それならば」

女は、手元の壺から人の形をした紙束と墨、筆を出す。壺に入りそうにないサイズだが、出てきた
女は紙束の内の一枚にさらさらと何やら文字を書き、青年の方に手渡そうとする。

「これをどうぞ。連絡用の術を込めた紙です。
私に会いたくなったら、これを宙に投げ飛ばしてくださいな。一時もすれば私に届きますから、そちらに伺いますよ。
まぁ、よほど強い魔除け等の術がかかっている場所からでしたら、些か時間がかかるでしょうがね」

青年に渡した紙は、簡単にいうと連絡用の使い魔や式神のようなものであった。

マイヤ > 折角の彼女の警告も空しく、警戒する事無く彼女から術が込められたと言う紙を無警戒に受け取ると、流石にくしゃっと丸めるような真似はせず、着込んでいるブレストプレートと胸元の隙間に滑り込ませて大事そうにしまいこむ。これはあれか、紙を飛ばすとエロい事をしにきてくれると言う奴だろうか、等と勘違いしているのがまるわかりな程にふにゃっと頬を緩ませてしまうのだった。

「これね、投げ飛ばせばいいわけね……わかったよ。むらっとして眠れない時とかに使わせてもらうな?」
と、表情どころか言葉ですら勘違いしてそうな事をするりと言いのけると、弄り足りぬ彼女の胸元から名残惜しげに手を退けて、自分の膝に手を重ねるとよいっしょっとと、変な気合を入れて立ち上がって、そのまま両腕をぐーっと月も星もないそらに向けて大きく伸ばして背筋を伸ばした。

「これはあれかな?好みの衣装を連絡の際に告げれば………。」
勘違いと恥の上塗りか、投げて飛ばすだけなのに呼びつけるだけの効果だと説明されたのに、思い切り変な事を口走ってしまう。若さゆえの何とかという奴で……。

花琳 > 好みの服装、と聞けばふむ、と思案して

「まぁ、不可能ではありませんよ?ただ、さすがに私が知らない服装については調べたり色々する必要がありますからねぇ…正直、申し訳ありませんが、そこはあまり期待なさらないでくださいな。
分かりやすい服装だったり、特徴が分かりやすかったりすればまぁ、着替えるなどはいたしますが。」

着替える、といっても術を使えばいいだけなのだが流石に自身が知らないものに変えられる自身はあまりない。相手の心理依存の幻術ならばなんとでもなるが、呼び出されたと同時に幻術にかけられるかといえば、答えは曖昧なところであった。

「夜も更けて参りましたね。
…では、私は、これにて。」

噴水の縁から立ち上がり、静かに立ち去る。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から花琳さんが去りました。
マイヤ > え?!マジ?!と振り向いたときには妄想甚だしかった事が仇となり気がつけば彼女の姿は無い。静かに立ち去った彼女にお別れの言葉を向ける事も出来ず、難儀な自分の性格に今宵何度目かわからぬ大きな溜息を吐き出して宿のほうに歩いていくのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマイヤさんが去りました。