2017/02/20 のログ
■シャルレ > 「う―…ごめんなさい。」
嬉しさの勢い余って、早く捕まえないと、という単純な思考。
撫でられてるとフードが揺れるけど、それさえも楽しいと笑い声をあげながら。
「スヴェンに色々あったの?もういいの?」
用事の途中だったのかな?と伺うように小首を傾げて。
「うーん…じゃあ、食べ物!おなかすいた―。スヴェンはなにか食べた?」
欲しいものといえば、何もない手首の革紐で十分満足してるのを自分で眺めて。
思いついたのは、少しお腹も減ってたことを思い出して。
■スヴェン > 「もう済んだよ、色々って、まあ後始末とかな…」
雇い主に挨拶をしたり…上げればキリがないが、意外と組織をやりくりする、というのは雑務が多い
それらを自分の腹心とも言える何人かの部下と共に分担し片付けるのも仕事のうちである
小首を傾げる彼女を見れば、へらり、と笑い、シャルは気にしなくて良いことだ、と告げて
「…一回、隊舎に戻って厨房に残ってたモンを軽く腹に入れたな
堅パンだの、スープの残りだの……シャルは何か食べたいものあるのか?……やっぱり肉か?」
今度は此方が首を傾げる番である
彼女が特に好き嫌いがあるような所は見たことはない
猫…と言うからにはやはり肉が良いのだろうか?と思いたち、傍にあった串焼きを売る屋台へ視線を向ける
■シャルレ > 「スヴェン忙しい…疲れてる?」
隊長としての仕事も多いのだろう、手伝うよ?の小さな言葉を向けるけど、自分ではできないことだらけな気がしたから。
それでも自分に笑いかけてくれると安心するように笑って返した。
「うーん…じゃあね…」
周囲をキョロキョロと、同じ屋台を見つけて袖をクイッと引っ張り。
「あそこのシシャモ、串に刺さったやつがいい」
クンと鼻先を出して、魚の焼ける匂いがしてたのに気づいた。
ねだるのはそれでも、ししゃも1匹で満足できるささやかなものを。
■スヴェン > 「偶には忙しく働かないと、みんな食いっぱぐれちゃうだろ」
食べ物探す生活には戻りたくないだろ?と冗談交じり彼女へ視線を向ける
彼女の表情に笑みが戻れば、ぽんぽん、と頭を軽く撫でてやる
「……爺さんみたいなチョイスだな、それ
シシャモが、不味いとは言わないけれどさ…」
炭火で炙られる鳥や豚、牛…彼女が言うよりも大きな魚を指差せば、こっちでも良いんだけど?と
言いたげな表情であったけれども、まあ、彼女が食べたい、というのであればそれで良い
「…おっさん、そこの魚一本
あと、俺には鶏肉と芋をくれ…持ち帰るから包んでな」
先んじて串に刺さった魚を店主から受け取り、彼女に差し出す
熱いから気をつけろよ?と言いつつ、自分の頼んだ鶏肉が焼きあがるのを待つ
■シャルレ > 「じゃあ私も手伝う、いっぱい。」
隊長が忙しいのは仕方ない、じゃあ自分も手伝うつもり満々に眉をつりあげてヤル気を見せつけて。
いい匂いのする屋台の前で彼と並んでシシャモを待つ。
少し顔が熱にあつくなるけど、ついついジーっと見つめてしまってたせい。
注文してくれて、焼きたてのシシャモ串を受け取れば、金色の瞳をキラキラさせて。
フーフーと必死に冷ましにかかる、猫舌だもの焼きたてが美味しそうに見えるけど、食べれなくて。
それでも彼の焼き上がりを待つ間にシシャモ1本なら、食べきれる程の時間。
隣で、フーフー、ハフハフと繰り返しながらペロッと食べきった。
■スヴェン > 「シャルが待遇改善して欲しいって思わない程度にしてくれ」
思いの外やる気満々の様子にへらり、と笑い冗談で返す
じ、と魚の焼けるの見ている様子を隣で眺めていれば、やっぱ猫なんだなあとか思ってしまう
いざ、魚の刺さった串を受け取れば、金色の瞳をキラキラとさせ魚に立ち向かっている様子であった
魚を冷ましながら食べている様子をなんとなく微笑ましく思いながら眺めているうちに、自分の注文した
商品の包みが差し出されて、屋台の店主に代金を支払った
「…ほら、シャル。口の周り…」
彼女の正面に膝を折れば、視線を合わせるようにして
小奇麗なハンカチを取り出せば口の周りを軽く拭うように腕を伸ばした
■シャルレ > 「うん、でも…できることは頑張るよ?お使いもしてたもん」
前のお仕事でお使いもしてたし、昨日は発注書を街の一番に届けたりアピールしてた。
少しずつ、冷ましながら夢中で食べてたから、名前を呼ばれて顔をあげると…。
見事に口の周り、何故か頬にまで焦げた魚の皮などがついてた。
彼が正面でしゃがむと視線が同じになり、皮をつけたまま嬉しそうに笑う。
手が伸びてきて、ハンカチで綺麗にしてくれたことにも、また嬉しくなって尻尾がご機嫌にスカートの下で軽く揺れてた。
■スヴェン > 「…出来る範囲のことをしてくれりゃあ、それでいい」
唇の周りはそれ程、汚れていたわけではないけれど、ハンカチで拭うようにして拭き取り
頬についた魚の皮を指先で摘んで取ってやる。夢中になって食べる程、美味しかったのであろうか?と
疑問に思わぬでもない
「…よし、綺麗になった。美人、美人…」
フードから伸び額にかかる自分と同じ色の髪を軽く撫でるようにしてから立ち上がる
魚が好きなのであれば、隊舎のメニューに肉ばかりではなく魚も入れてやるべきだろうか?
なんて考えながら彼女が腕に掴まるのを待ってまたぼちぼち歩き始めようとして
■シャルレ > 「わかった、頑張る」
口周りの皮を綺麗にしてくれたのがわかると
ニコーッと、嬉しそうに笑う。
「ごちそうさま、おいしかった―。」
食べて終わった串を屋台のゴミ箱に戻し、彼の腕に捕まえるように捕まって、片手でグッと握りこぶしを立てる。
彼が歩き始めたら一緒に並んで隊舎に帰るのだろう。
「ね、スヴェン、今日一緒にヌクヌクにいってもいい?」
久しぶりに彼の部屋で眠るのなら、一緒に寝たいとお伺いを立てる、以前いつでも扉は開けてるといわれたけど
少し気にして遠慮気味に伺いをたてて。
■スヴェン > 満足げな彼女の様子を見届ければ立ち上がった
もう少し我侭を言ってくれても財布は大丈夫なんだけれど、と思っていたりするが
彼女が嬉しそうならまあ、それに越したことはない
彼女がぎゅっ、と腕に掴まったのを確認すればまたのんびりと繁華街の人の波に紛れて歩き出す
「ん…別に構わない。んじゃあ、隊舎に戻って軽く一杯やってから風呂でも浴びるとするか…」
特別、予定が合ったわけでもなく、アテが合ったわけでもない
彼女の申し出に頷けば彼女と肩を並べて隊舎へと戻っていく
その夜は久方ぶりに、彼女に添い寝をしてもらった筈で―――……
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からスヴェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシルヴィアさんが現れました。
■シルヴィア > まだまだ寒さの残る夜風が吹き、行き交う人々の姿少なく、誰もが夜の寒さに負けて身を縮め帰路に着く、そんな一夜。今宵はそれに加えて僅かな「雨」が文字通りの霧雨のように帰路を急ぐ人々の濡らし、寒さと言うものを身に刻もうとする悪意すら錯覚しそうな夜だった……。
平民地区、その通りの一つに霧雨に身を晒しながらも不思議と衣服処か髪の一つもぬらす事無く、当て所なく彷徨う人影が一つ……。その姿は傍目から見れば行き場所の無い浮浪者か若い娼婦の類に見えるやも知れない、若しかしたら魔力や霊力を感じる能力者であれば不安定なおぼろげな力を感じるかもしれない、兎にも角にもそんなふらふらと歩く少年/少女が一人孤独に通りを進んでいるのだ誰もが気に止める筈で、少ない通りを行き交う人々もまた視線を向ける筈……だった。だが誰もが少女/少年が左右に力なく揺れながら歩く姿を見ようともしない、意識すらしない、だから時々ぶつかりそうになるも少年はきようにそれを避けて、静かに足音も鳴く歩き続けるのだ。
「……寒い、けど、も、この身体じゃ気温が寒いのか、何なのか良く判らないよね……。」
(銀色の目元まで触れる長さの長い前髪から見える鼻筋を雨の雫が触れもせず、まるで其処を避けるように鼻筋のラインを浮いたままなぞり、唇に滑り、顎のラインをなぞる様に地面に垂れる。溜息交じりの自嘲気味な言葉と同時に浮かべる憂いを湛えた笑みを浮かべても、雨の一雫は口内に入り込むことはなく、唇の曲線を撫でて、地面へとぽたりと落ちる。――雨避けの魔法、を使っているわけではないがどうにもこうにも死者の王の力を押さえ込めば押さえ込むだけ、抑えきれない力が別の作用を見せるようで、雨が避けるのもその作用の一つであった。戯れに長い袖から伸びるほそりとした右腕を空へと向けても、雨の雫は腕を肘をその境界線に不可視の壁があるかのようにそのラインをなぞるだけで浸み込む事は決してなくて……。
■シルヴィア > 霧雨の中歩く足音のように静かに静かにその小柄な姿は闇夜へと消えていく、霧のように雨のように、その姿が完全に見えなくなるころには雨脚は強くなり、行き交う人々は更に慌しく成り始めていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシルヴィアさんが去りました。