2016/12/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にソードさんが現れました。
ソード > その男がこの国に舞い戻ったのはつい先日の事。
そして、王都へとたどり着いたのはつい先ごろの事であった。

「相変わらず、夜ぁ夜で賑わってやがンなー……。」

既に日は落ちたにも拘わらず、それでもそれなりの人通りのある大通り。
その様子を眺めながら、男はそんな風に嘯いた。
肌も髪も着衣も荷物も、泥や埃にくすんで汚れたその姿はいかにも冒険者という風情で、男がつい先ほどまで街の外をうろついていた事を物語っている。
まぁ、まれびとの国とも呼ばれるこの国では、さほど珍しい類の人種ではないだろう。
男はそのまま、ざっくざっくと物怖じのない足取りでどこか懐かしそうに周囲を見回しながら大通りを進む。
そしてそのまま、ふと目についた広場へと侵入し、適当なベンチへどっかりと腰を下ろした。
広場の中にも、そこそこに人数がいる。
夜のデートの最中な恋人たちであったり、何やら怪しげにこそこそしている連中共であったり、或いは酔っ払いであったり、それは様々だ。

ソード > 一度、そんな広場の中をぐるっと見渡した後、男はぐぅーっと大きく一度伸びをする。
こきっ、ぽきっ、と骨が小さく鳴る音は響いた。

「―――っ、っはぁー……あー……、人心地人心地。」

脱力して、ぐったりとベンチの背もたれへと体重を預けつつ零す。
もともと野性味あふれる性根の持ち主であるし、その気になれば老衰まで野山でサバイバルして生きていられるような男であるが、街というのは何となく落ち着くものであるようであった。
それに気づいたのはつい最近の事ではあるのだが。
そのまま視線を空へと向ける。
街の灯りのおかげで、やはり外よりも星は少ない。

「ぼちぼち、今夜の宿とんねーとなぁ……。」

馴染みの宿をいくつか思い描きながら呟く。
とはいえ、今から行って部屋が空いているものかは、少し疑問が残る。

ソード > ふとそこで、ぐぅぎゅる、と男の腹が盛大に鳴った。

「おっとぉ……?」

視線を空から自身の腹へと落とす。
はっ、と笑みを浮かべると、さっさと飯を寄越せとがなりたてる腹を数度掌で撫でる。

「そォいやぁ、今日はまだまともに喰ってねぇんだったか。」

うっかりうっかり、などと言いながら、また背もたれに体重を預けて視線を空へ。
食欲も性欲も、ついでに言えば睡眠欲も強い男である。
であるのだが、どうも気にならない時はとことん気にならないらしく、数日食事をとっていないのを忘れる時もある。まぁ、その分食べ始めると凄まじいのであるが。
ともあれ、いよいよさっさと宿を決めなければ、という事になる訳なのだが、何となくベンチの居心地がよくて立ち上がるのが億劫である。
腹が減った事を思い出したら、最近女を抱いていない事も思い出して、この際娼館にでも泊まり込むかと、そんな事を考えて。
ゆっくりと視線を広場に戻し、またぐるりと見回す。

ソード > ぐぎゅるぅ!と、そんな男の思考に猛抗議するように、再び腹が鳴った。
流石に苦笑して、男は再び視線を腹へ戻して。

「へぇへぇ。女より先に飯な。了解了解。」

わぁーったわぁーった、などと嘯いてから、ため息を一つ。
そしてそこで、何やら踏ん切りをつけるように、少し勢いをつけてベンチから立ち上がる。
そのまま、最後にもう一度広場の中を見回した後、んじゃあまぁ行くか、と首を回して歩き出す。
まず、腹の虫の声に従って食事を求めて。
今夜の宿とセットで、さて、見つかれば良いものであるが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からソードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 月夜の綺麗な屋根の上、肉球で歩くには冷たくて
娘の姿のまま屋根を伝い歩き移動していく
屋根から屋根に飛び移ることも、気軽なもの

頭の上では白いお月様だけが浮かんで
屋根の下の通りには、人もまばらにしかいない

いろんなお仕事も用事も済ませて自由になった時間
夜の散歩を楽しんでいる

シャルレ > 眼下には冷たい夜の空気のなか
明かりも煌々とついてる場所があったり
飾り付けられてるとこもあったり
祭りのような雰囲気が所々に目に入る

なんだろうと、気になれば屋根から物置、ゴミ置き場と
地面に降りていく道すがらも足元が危なかろうが
気にせず身軽な体でトントンと、通りに見えた
飾られた証明を見上げるように眺めて

シャルレ > 「わぁ…」

金色の瞳に映る鮮やかな明かり
何のお祭りだろうか見たことがない…
周囲は珍しくもないのか、立ち止まることなく人は行き過ぎるけど

その場でしばらく白い息を吐き、頬を寒さに赤くしながら
そのライトアップをキラキラした瞳でみて過ごしていた

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャルレさんが去りました。