2016/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にネネさんが現れました。
ネネ > 平民地区の住居や建物の屋根の上

頭の上にはお月様が、周りにはなにもなく夜風が吹き抜けるばかり
枯葉と共に流れた風が建物の間を抜けて舞い上がる
宿にしてる建物の屋根の上に音もなく、月明かりの下に白銀の髪を反射させるように
姿を見せたのは、小柄な娘。

屋根に脚をつけると、風が髪に戯れながらどこかに抜けていく
眼下には通りが見えるけど、人の姿は少なくて
屋根のてっぺんで座るように脚を伸ばして

ネネ > 座ったまま足先を動かしたり、膝を抱えるようにしたり
体を丸めて揺れてみる

通りには、老人夫婦だったり、カップルとか
いろんな人が歩いてる様子を上から眺めてると少し面白い。
格好も持ち物もいろいろあって
たまに野良猫とかも横切ったり

住居の窓にも明かりが灯る数が増えてきた頃には
人通りも少なくなってきた。

「はぁー」

息を吐くと白く広がり消える。お月様は丸く、いつもより明るく青白く
町並みを照らしてる

ネネ > 「ちょっと…いいなぁ」

通りの人たちが寒くならないように、指をクイッと上にむけて
風の流れは上空を流れる
いつも寄ってくる猫も屋根の上にいるとは気づかず通り過ぎていって

人は、いい人もいるし、怖い人もいる
怖いことを感じたあとは屋根の上にいるのが、地上よりも気づかれにくいことで
無意識にもそうさせてたみたい

でも…
「これって、前のまんまだ」

気づいたこと、街で暮らしてるのに、人に気づかれにくいとこから1人眺めてる
寂しいことに気づいてしまったら、コツンと膝に額をつけて目元を隠す

そのまま、すこし時間がすぎた頃
屋根の上を流れる夜風に紛れて姿を消していく
音もなく街の上をまわったあと、今夜は森へ、人のいないところへ

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からネネさんが去りました。