2016/11/08 のログ
■ネネ > 「必要になったとき?……わかった」
望む欲は、抽象的で…普通になりたいとか…どう望むものかもわからず
頬を撫でられては顔をあげて
「血だけじゃ足りなくなるの?…ゴハンなら少しは、あるけど…」
血=食事と思ってたから風の自分でも食べれてる、人の食事をさしながら
他に食料を考えてたときに、相手からの続きに口を尖らせるようにして
「そういうのは、好きな人とするのがいいって…」
説明に少し顔を赤くして自分が教えられてる知識として答える
■ロレンス > 「そう、これが欲しいとか、これをしたいとか、ネネが強く願う事が出来たらかな」
彼女の願うことが、あまりに形がないものだとは思いもせずに、それらしい例を上げてみるものの、彼女の脳内にかすめるものはあるだろうか。
血以上のものと言葉を重ねてみると、予想していたよりも理解のある反応に心を擽られる。
変わらぬ柔らかな微笑みを見せてはいるが、根には魔族らしい女を惑わせ、奪いたいという黒い欲ぐらいは抱えていた。
「そうだね、だから求めるんだよ。私が綺麗だと思える女性から血を頂く……それだけ気に入った相手から、血だけで満足ができないから…相応の対価を差し出すんだよ?」
それがあの体を温めたことだけで足りないということにつながるのは、これで想像がつくだろうか?
頬に触れるのを許されれば、そのまま何度か撫でた後、その手を肩へと滑らせていこうとする。
ゆっくりと、辿るような手つきは、肩までたどり着けば、彼女を試すように少しだけ手前へ引き寄せるように力を入れる。
抱き寄せようとしている、それが伝わるように。
■ネネ > 「うーん……欲しいもの、したいこと…考えてみる」
自分の反応や返事が相手に笑われてるのか、答えも考えながら返して
言葉をそのまま受け取って、裏の想いや考えまでは
気づくこともなく
血への説明をしてくれてるのはわかる
頬から肩に触れた手が、引かれると
一瞬、体が強張るように硬くなるものの1歩分前に近づく
昨夜の怖さを思い出したように構えてしまって
■ロレンス > 「よく考えるといいよ…ネネが血と共に差し出す対価なのだからね?」
懸命な答えに小さく頷き、彼女が確りとした何かを願いを浮かべるのを楽しみに待つのも、長い命を楽しむ方法の一つとなる。
そして、軽く引き寄せようとしてみるものの、身体が強張るなら、それ以上の無理はせず再び肩から頬へと掌を戻していき、優しく撫でていく。
「怖がらせたかな…? 勿論、差し出さないという選択肢も…選ぶことは出来るよ。ネネが納得して差し出してくれたほうが、私も血を楽しむことが出来る」
多少はこの街の怖さに触れていたのかもしれない、貪られるという恐怖を覚えたように見える彼女へ、すんなりと逃げ道を言葉で指し示すと、今度は頭を撫でようと手を動かしていく。
届くなら、優しく銀糸を指の合間で滑らせるように撫でるだろう。
奪いたいという魔族らしい強い欲求と共に、奪う相手が悦ぶ姿を見たいとも思う。
そんな我儘だからか、変わらぬ微笑みのまま子供をあやすように撫でようとする。
■ネネ > 「……うん」
怖がり、体が硬くなるけど、それ以上なことはしてくれないことに安堵の息を吐く
それでも声のトーンは少し下がったかもしれない
静かに返し、撫でてくれる手にドキドキ鼓動が早くなったのは
こわばった緊張の後だから、不安と怖さは昨日の今日で根深くもあり
「血だけならいつでもとってっていいからね」
思い浮かばなくて、とりあえず飢えや乾きにならないようにと返し
■ロレンス > 「ふふっ、でも気をつけたほうがいいよ? 私は魔族の中でも変わり者だからね。私以外の魔族を見たら…もっと警戒した方がいい。例えネネが嫌だって泣いても…君を弄ぶだろうからね」
美しいものから血を頂くという性質のせいなのか、魔族では異端と言われるほど人間を台頭に見なす。
他の魔族なら、そんなことをする必要もなく、力でねじ伏せ奪うことが出来る。
不意に現れた自分に何の警戒もしなかった少女へ、街に巣食う危険を伝えると、そのまま優しく撫で続ける。
「私は…気に入った女性が苦しむのを見るのは苦手だから、無理矢理はしないけどね。 ありがとう。でも、血で喉を潤すと、眼の前にいる人を抱きたくなる衝動が湧くから、血だけというのは少し難しいんだ」
言葉の浮かばぬ彼女へ、一夜を囁いた理由を添えていくと、再び頬を撫でる。
落ち着いたかなと問いかけながら、その顔を見つめる
■ネネ > 「うん…急にかわるから、怖い人わかんない」
見た目に見分けがつくわけでもなく、言葉素直に信じすぎてても
疑うことも難しくて
「…じゃあ、お話相手ならなれるよ、知らないことは…まだたくさんあるから」
自分の普通感覚の知識のなさ、人の世界のこと
人と話すなかで覚えるものもたくさんあるから
俯き少し落ち込む、触れられて撫でられてるのは怖くなくて
相手が覗き込むようにくれば、頷いて少し笑って返した
■ロレンス > 「…あぁ、そうだったね。人に化けていることもあるだったね」
彼女の言葉から、そんな狡猾な魔族の一面を思い出すと注意しろというのも難しいことかと思い、すまないと苦笑いを浮かべる。
話し相手というものの、何処か沈んだ雰囲気に気づけば、先程の強引な手段とは別にもう一度、彼女との距離を近づけようとする。
「ネネの許可なく血は吸わないから、抱きしめて撫でてもいいかな?」
正面から強請る言葉が少し違うとすれば、吸血鬼らしい条件を添えたところか。
先程、急に引き寄せようとして断らせたのが悪かったのだろうと思うと、改めて、害を与えないと添えて強請る言葉を囁く。
相変わらず掌は彼女の髪をなで、そよ風のように指の合間を梳き通っていくのを楽しんでいた。
■ネネ > 「街はいろんな人がいるものね…」
見た目に判別がつくような人は稀で、ほとんど人間と同じように見た目だけは思う
近くだったり話せば、感じる違和感もあるかもしれないけど
「……う、ん…そのくらいなら」
先ほどから時間もすぎてないけど、少し躊躇いながらも
1歩また近づいて、相手の腕の届くくらいの距離に
何をするか、今、告げてもらえたけど
そのような触れ合いにさえ、知らない人との免疫もなく
頷いてるのに緊張で体は硬くあるかもしれない
■ロレンス > 「そうだね…そう考えると、ここで人を待つのは正解かもしれないね」
悪党が中々来なさそうだと、冗談めかしたように笑いながら頷く。
「ありがとう…」
お礼と共に少し強張った彼女が近づいてくれば、撫でていた掌を背中へと滑らせていく。
こちらも一歩前へと出て身体を重ね合わせると、きつくない程度に緩く抱きしめる。
片手はその合間も背中をゆっくりと擦っていき、自分とは異なる体温を楽しんでいく。
「緊張するかな、それともまだ怖い?」
クスクスと微笑みながら、彼女が抱くだろう負の感情を問う。
それを抱かれても仕方ないミスを一つしたのは事実で、気にすることなく問いかければ、手は背中をなで続けた。
■ネネ > 「うん、見つけたら部屋に戻るけど…今日は、もう」
手の行き先がわからなくて、思わず手をぎゅっと握り締める
背中に触れる手の動き
相手の問いかけに、頷いて返し
今は怖さもありながら、緊張のほうが大きくて
思わず目をギュッと閉じてるから、余計、人の何気ない体温と
手の感触を感じて
■ロレンス > 「もう日付が変わったかな…? 待ち合わせ、というよりは来るかなって待ってた感じかな」
何時にここでと、確実な待ち合わせとは違う言葉に確かめる問いを掛ける。
緊張と怖さに硬直する様子に、少しばかり無理なお願いをしてしまったかなと思うと、苦笑いを浮かべながら、固く閉じた掌に片手を重ねる。
「そんなにギュってやると…掌に爪が食い込んで痛くなるよ?」
閉ざされた掌を包み込みながら、親指が畳まれた指をゆっくりと撫ぜる。
水晶のように綺麗な娘だと思うのもあって、淡い傷をつけるのも良しとは思えなかった。
「……ネネは素直で清い娘だね、何でこんな街に来てしまったのかな」
欲望渦巻く街では、あっという間に壊されてしまいそうな儚さに、思わずそんな本音が溢れてしまう。
■ネネ > 「うん、お月様、遠くなったから」
月の傾きに時間の経過は感じてて、人の姿もなくなった通りには街灯のあかりだけで
手に手が重なって、びくっと一度震えて
撫でられると少し手のちからも緩む
相手の言葉に、返事はすぐに言葉にならず
「一緒に、いたい人がいたから、だから…頑張らないと」
理由は1つしかなくて、そのためには
環境が違うのは承知で、今は人の生活に慣れる途中
まだ足りないとばかりに最後に呟いたのは自分へ向けてのことで
■ロレンス > 彼女の言うとおり、月は深夜の位置にある。
撫でる指先に、力が緩んでいけばこちらも安堵の笑みを浮かべた。
「……なるほど、それは大切なことだね。その人と共に長くいられるように、私も願わせてもらうよ」
こんな少女を留めさせる男がいるなら、もう少し動向に気をつけておくべきだと小言を言いたくもなるが、余計なおせっかいだ。
クスクスと微笑みながらゆっくりと腕を解くと、最後にくしゃりと銀糸を撫でる。
「もしその人と生きる事で…必要な何かがあったら、その時に代価として強請ってくれればいい。私は、ネネからひと時を貰えれば十分だよ」
じゃあまた と別れの言葉を告げると、彼女に背を向けて歩き出す。
遠ざかる度にゆっくりと彼の姿は夜の闇に溶け込んでいき、屋根が無くなりそうなところまで歩くと、ふっと黒く消えていくのだった。
■ネネ > 「うん…がんばる」
体が離れて、無意識に力も抜ける…頭を撫でて離れる相手を見送る
真っ暗ななかに消える夜の人という印象のまま姿はなくなった
自分も夜風に混じるように姿を消せば、下の窓辺から部屋の中へ…
今夜は1人で、枕でもぎゅっとしとけば、不安も紛れるだろう
静かにまぶたを閉じて
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からネネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロレンスさんが去りました。