2016/10/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にソル・グラディウスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にネネさんが現れました。
ネネ > 街の街灯が点在して、明かりが灯る
宿の部屋の窓枠に腰掛けて、外を眺めながら帰りを待ってる人がいる

少し空気も冷たくなって、季節も変わる中
待ち遠しくも楽しみで

冷えた夜風に髪が揺れて
もうすぐ待ってる人が近くまできてるのを知らせてくれた

ソル・グラディウス > 今日もつまらない、平凡な依頼だった。
薬草採取の護衛任務。結局襲ってきたのは小さな魔獣や熊などの大したことの無い敵。
いつも通り依頼をこなして宿へと戻ってきた。

「…落ち着け、落ち着け」

依頼の事を思い出すと怒りでこの宿を壊してしまいそうだ。
せめて、家にいる彼女の前ではいつも通りの自分でいようと、深呼吸しながら考える。
宿の一室、彼女が居る部屋の扉を開けて中へと入っていく。

「ただいまー」

ネネ > 「かえってきた、おかえりなさい」

窓から見えた人影、宿へ入ってくるのを確認して窓を閉める
それから、しばらくして、聴き覚えるのある声に扉が開くと
彼の様子を知らず、嬉しそうに迎え近づいて

「ソル、あのね。渡すものあるの」

いつものように荷物やモノを置いたりするだろう動きの中
一度ベッドへ向かって、戻ってくる
少し大きめの包を抱えて

ソル・グラディウス > 「うん」

嬉しそうに出迎え、近づいてきた彼女に心を落ち着かせる。
精霊の力なのか、また別の恩恵なのか、彼女と一緒に居ると荒れた心もすぐに平穏を取り戻す。
そして次の彼女の発言に首を傾げる。

「…渡すもの?」

帽子を脱ぎ、剣と鞘を取り外しつつ、大き目の包みを持ってきた彼女を見据える。
彼女が自主的にああいうものを用意するなんて珍しいなど考えつつ、少し休むためそこら辺の椅子へと腰掛ける。

ネネ > 「そう…お花屋さんでお手伝いして、かってきた」

彼がいない間、戦いやらでお金を稼ぐようなことはできないけど
街で自分にもできる事を見つけた結果の褒美をもらったことを
簡単に説明して

椅子に座る彼に、柔らかく、軽い大きな包を(中身は枕)渡して

「ソル、たくさん服買ってくれたから、お返し」

喜こんでくれるかわからなくて、少し照れて包を渡したらキッチンへと
前回のやり直し、コーヒーを用意して戻りながら
テーブルへとカップを置いて

ソル・グラディウス > 「ん…手伝いか。偉いぞ」

ただ家でぐうたらしてるだけじゃなく、しっかりと働いていることに感心する。
彼女を褒めつつも、包みを受け取ればそれを開けていく。
中身はふかふかの枕だった。

(枕て…別に安眠はできてるんだけどなぁ…)

苦笑いしつつそのプレゼントを眺める。
この前の行為の直前で悪い夢を見ていた自分を案じての選択だろうか。
ため息を溢しつつ、コーヒーを用意した彼女に礼を言ってそれを飲み始める。

ネネ > 「ソル、前に怖い夢みてたから
 枕が悪いとちゃんと寝れないって聞いたの」

宿の枕のせいで、悪い夢をみたのかと思ってのこと
自分で稼ぐことも誰かにプレゼントすることも
人の世界での初めてのことづくし、枕チョイスが正しかったのかもわからないから

彼の最近のことを思い出して選んだもの少しでも
怖い夢を見なく休めたらと…

コーヒーを飲む姿に、いつもどおりのはずが、纏う空気微妙な違和感も感じて

ソル・グラディウス > 「なるほど、通りで…ありがとう。これでぐっすり寝れそうだ」

腰を少し浮かせ、彼女に近づいて腕を伸ばす。
そのまま彼女の頭を少し撫でればまた椅子へと腰掛け、ふかふかの枕を触る。
しかし、ここまで大きくする必要は無かったのだが。

コーヒーを飲み終えればカップをテーブルへと置き、小さく伸びをする。
ふと、彼女の視線がいつもとは違う感じがして口を開く。

「どうした?」

違和感を感じている彼女にそう聞く。

ネネ > 撫でられると嬉しくて、頷きながら笑う

けど、こちらの視線に気づいた彼の一言に
小首をかしげながら

「なんだか、ちょっと……ソル、なにかあったの?」

ハッキリとわかるわけではないけど、伺うように

「少し空気が震えてる感じがしたから」

ピリピリしたものを、僅かながらでも感じてたようで
いつも通りにも見えるから、(何か)がわからなくて

ソル・グラディウス > 「…何か?」

彼女の発言を聞き、眉間にしわを寄せる。
自分のほんの少しの雰囲気の違いを看破され、内心は驚愕するも表情には出さない。
動揺を落ち着けようと小さく深呼吸して続ける。

「いや、別に何もねぇけど…何か感じたのか?」

伸びをしつつ、特に何もないと言った風に彼女へ返す。
やはり、彼女には何かを感じる力があるようでそれについて少し興味が湧く。
一方、ピリピリした空気はまだ消えてはおらず、彼の周りに漂っていた。

ネネ > 「ううん…」

表情が、眉間の皺に気づけば機嫌を損ねることを聞いてしまったのか
口ごもり、俯いて

「なんとなく…ソルのまわりの空気が違う気がして
 でも、私の気のせいね。ぁ、片付けてくる」

風も空気も同じ質。いつもの暖かい空気に混じる
緊張感にも似た空気に静電気を通してるようなものを感じてることも

顔をあげて、片付けようと彼の目の前のカップに手を伸ばしながら

ソル・グラディウス > 「……そうかい」

彼女が自分の変化を気のせいだとすれば短く、そう返答する。
あまり彼女の前では怒りの感情を出したくなく、本当のことを告げるのは躊躇していた。
そのため彼女が詮索しなかったことに安堵を覚える。

彼女がカップを手に持ち、片づけを開始すればこちらはベッドへと行く。
シーツの上に枕を置き、使い心地を確認する。

「…ふかふかだな」

やけに大きく、そしてやけにふかふかである。
あまり柔らかい枕は好みではなかったのだが彼女が買ってきた物ならばとそれの心地を味わう。

ネネ > 「うん」

何かあったのかもしれない、なかったのかもしれない
どちらにせよ、彼の口から何も話されないうちは
深く聞くべきことでないような気がして

キッチンで片付け戻れば、ベッドに姿が見えて
そちらへと近づき、ベッドへ腰を下ろして

「おっきいね…
 あ、もしフカフカ気になるなら…前のに重ねちゃえば」

下に宿の硬めの枕、上にフカフカだから高さはそこまで上がらないかもと思っての提案
と共に、お花屋さんで教えてもらったことを思い出して

「あの、ソルこっちも、使ってみる?」

ベッドに座っての自分の太腿のところを手で叩いてみて
教えられたのは膝枕というもので

ソル・グラディウス > キッチンで片づけを終えた彼女がこちらにやってくるのを視界の端に捉える。
枕に頭を埋めつつも、視線は彼女の方へと向け

「…もうちょっと小さくてもよかったのに…
 いや、お前が折角買ってくれたんだ。当分は使うことにする」

彼女の提案に即座にそう返す。
彼女にとっては慣れないことを成し遂げ、苦労して手に入れた枕なので
折角だから直に楽しもうと考える。

「は?……いや、いいけど…
 どこでこんなの覚えた?」

太腿を手でたたく彼女にそう聞きつつ、頭をそこへ乗せようと移動する。
柔らかい彼女の足の感触が直接頬へ触れて自然と心が落ち着いていく。

ネネ > 彼の言葉が嬉しくて、先ほどまでの緊張感も忘れるように笑顔になる

「枕のサイズ…わかんなくて、ありがと、嬉しい」
 
自分で言い出したものの、やはり照れてしまう
それでも膝に彼の頭が乗って、横顔が…

顔を赤くしながら、つい…手が、彼の髪へと伸びてしまいながら

「お花屋さんで…、悪い夢をみないおまじないって、
 聞いたんだけど…でも、なんだか近い、ね」

その話は母親が子供へ向けたものだったけど

ソル・グラディウス > 嬉しそうな、少し照れた顔を横目で見つつ、顔を綻ばせる。
彼女が照れるとこちらも何故だか恥ずかしく感じてしまい、視線を逸らした。

「まじないって…まぁ、いい。」

彼女の言葉に苦笑い気味にそう返せばあまり考えないようにする。
きっと無垢なネネに花屋さんが教えたアプローチの仕方なのだろう。
しかし、花屋さんの人は自分とネネの関係をどこまで知っているのだろうか。

彼女の伸ばされた手、それが自身の髪に触れ結果的に撫でられる形に変わる。

「…ほかに花屋から何か言われたか?」

このおまじない以外に花屋から何の話をしたのか気になりそう聞いてみる。

ネネ > 指の隙間に髪がサラッと入ってくる
俯いてることと、彼の声に視線が合って

「えっと…笑ってるといいって」

剣を持つ暖かい人と暮らしてる話をしたくらいで
傭兵かなにかと思ったのだろう、家に戻ってきたときは

笑顔で迎えてあげること
怖い夢を見たときは、ハグをしてあげることなど

簡単な話だけ、男性が帰ってきたときに
喜ぶ方法を聞いたことを伝えてみる

その喜びに彼が当てはまるかわからないけど、おしえられたことは
今、試してるとこで膝に乗せた彼の頭を撫でながら

ソル・グラディウス > 「笑ってると…か」

頭を撫でられつつ、そんなことを呟く。
花屋で聞いた話と知り、少し不安であったが真面目で寧ろ優しい話題だったので心底安心する。
花屋の人もきっと良い人なのだろう。今度会って礼を言いたいものだ。

彼女の話にしっかりと返事をしつつ頭を撫でられるのが心地よくてついウトウトしてしまう。
風の精霊である彼女のお陰だろうか、やはり一人の女性にここまで気遣ってくれるのは嬉しく
先ほどのようなピリピリした雰囲気は瞬く間に消え失せ、優しく暖かい雰囲気が彼に戻ってきていた。

撫でられるままに瞳が落ちていき、遠のく意識に身を委ねてしまう。

ネネ > ゆっくり撫でていると、触れていると…
感じるのはいつもの暖かな感覚

静かになる彼に見つめてると
瞼が閉じられて寝息が聞こえ始める

外で疲れて戻ってきて
膝の上での寝顔、つい表情も綻んで先ほどまでの心配も
安堵に変わる

彼がそのまま眠るなら、膝枕のままいつまでも過ごせるくらいに
少しでも穏やかに怖い夢から離れてくれるよう、膝枕のおまじないに祈って

ソル・グラディウス > 心地の良い彼女の手。
それに頭を撫でられつつ、深い眠りへと落ちていく。

「んっ…ネっ…ネ」

小さく、そう寝言を呟くと寝息を立て始めた。
普段とは違い、寝るときは赤ん坊のように安らかで
膝枕のせいか何処となく甘えるように彼女に寄り添い眠ったという―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からソル・グラディウスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からネネさんが去りました。