2016/09/25 のログ
ソル・グラディウス > しかし、そんな依頼でもやる価値はあった。
元々莫大な報酬を約束されており、それを分配する仲間の冒険者が何人か死亡したため
報酬がこちらに回ってきたのだ。
これで数日間は依頼をしないでも食って行ける。

「はぁ…」

しかしながら疲れた。
通りの隅にある休憩用のベンチを発見すればそちらに近づき、座って休憩を取る。
今日は宿で思いっきり睡眠を取るべきだったか。などと頭を抱え後悔を。

ソル・グラディウス > しばらくの間、その場で休憩を取る。
人通りを眺め、時折吹く風に気持ちよさそうに目を閉じる。

ベンチの心地よさに次第と瞼が落ち始め、ウトウトしだす。

(やばっ…眠気が…)

やはり依頼での疲れが残っていたのだろう。その場で瞳を閉じ睡眠を取り始める。
寝る寸前、コソ泥が自分の物品を奪う危険性を考えたが、そんな心配はとうに吹き飛んでしまった。

ソル・グラディウス > 数時間後――――

「っ!」

目を覚まし、周囲を見渡す。
陽は既に沈みかけており、夕日が空を赤く染めていた。
西から東にかけて、赤と青のグラデーションが空を覆っていた。

「寝ていたのか…あぁ、クソ」

何か盗られてないかと体を確認する。
何も取られてないようで安心したように息を吐くと立ち上がり、歩き出す。
もう今日は何かをする気は失せたようでそのまま宿へと帰っていくだろう――――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からソル・グラディウスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャニスさんが現れました。
シャニス > 日も暮れ人の少なくなった大通りをフラフラとした足取りで歩く。
時折に人にぶつかりそうになるのを避けては謝って。
活気のある街も日が暮れればこんなのだとそれなりに長く居付いてしまったが今更にそんな事を考えて。

「どうせでしたら夜もにぎやかな方が楽しいですのに」

他の街は一日中華やかな場所もある時いただけに少し残念そうにして特に目的もないと言うようにフラフラと歩んで。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にソル・グラディウスさんが現れました。
ソル・グラディウス > 今日は夕方過ぎまで爆睡してしまった為に少しばかり運動をしようと外へやってきた。
とはいうモノのやる事がほとんどない。
というわけで何をするかを決めるためにとりあえずぶらぶらと歩く。

(酒場でも寄って行くか…女でも買うか?)

そんなことを考えながら金色の瞳でフラフラと歩く少女を視認する。

シャニス > 普段なら開いている店を覗くのだが今日は運が悪くよく覗く店は定休日。
仕方ないと他の店を眺めはするが目に留まるものはなくフラフラと通り過ぎる。
いつもの店以外にも見て回る所を増やした方がいいかと考え、ふと視線を前に向ければ自分を見ているような男性に気が付く。

「あの…何か御用でしょうか?」

勘違いなら謝ればいいと考え足を止めれば、自分を多分見ている男性に声をかけ首を傾げる。

ソル・グラディウス > 「や、別にィ…」

店を覗き、フラフラと歩いていく少女。
その少女が自身の視線に気づき、こちらに声を掛けてくると口を開き

「ガキは帰る時間だ。って注意を入れようと思ったんだがな…」

そう返答する。
しかし、今までの旅路で鍛えられた鑑識眼は彼女が普通の少女出ないことを看破していた。

(ドレス姿のオッドアイ…いかにもな恰好だな)

シャニス > 「そうですの?それならいいのですが…」

告げられた言葉に勘違いだったと思い足を進めようとしたが続いた言葉に今度はきっちりと男性の方を向き直り。

「子供ではありませんわ。見た目で判断しないでください」

その言葉に少しだけむっとした様子で眉が僅かに上がる。
そのまま男性の前まで進めば僅かに甘いような香りを振りまきながら見上げて。

「心配してくれるのは嬉しいですわよ。でも…子ども扱いは酷いです」

じっと見上げてそれだけは謝ってほしいという様子を滲ませ。
自分の正体を察さえているとは思わずに。

ソル・グラディウス > (やっぱり、子ども扱いに食いついてきたか…)

少し呆れ顔でその少女を見下ろす。
彼女が近づけば甘い香りがして何かと目を細める。
もしや魅了の類だろうかと少し警戒する。その後謝罪を求めるような彼女の様子を察し、口を開く。

「はいはい、謝罪致しますわ~」

彼女のですわ口調を真似して、半笑いでそのように謝罪する。
声を少し上ずらせ、お嬢様のようにコートを軽く引っ張りお辞儀をする。
完全に馬鹿にしている。

シャニス > 「人を見た目で判断してはいけないと教わりませんでしたの?」

この街で過ごすようになってからとろい扱いや天然扱いはあったが子ども扱いは経験がなくつい過剰に反応してしまい。
見上げる自分を見下ろす男性の視線に呆れが混じっているのに気が付けば口をとがらせる。
感情の高ぶりに合わせるように甘い匂いが強くなるが魅了というよりはどこか気分の落ち着くような香りを漂わせ。

「馬鹿にしていますわね?いくら私でもわかりますのよ」

半笑いに上ずった声、そしてコートを引っ張ってのお辞儀を見れば流石に気が付く。
その姿に何か仕返しをと考えはするが街中で殴り掛かる訳にもいかず、拗ねたような目で睨み付けて。

ソル・グラディウス > 「教わるって…誰からだよ?両親からっていうんじゃねぇだろうな?」

口を尖らせてこちらに対し悪態をつく彼女に腕を組んでそう返す。
そして、彼女の甘い匂いが強くなると心が落ち着いていく。
最近、色々なことがあったせいでストレスが溜まっていたため、その匂いと効果は彼にとても効くだろう。

「はは、いや、すまない」

拗ねたような目で睨みつける彼女に臆する様子もなく、頭を抱えそのように笑って返す。
普段ならまだ馬鹿にするだろうが、ここでやめたのは彼女の匂いにより落ち着きを取り戻したからだろう。

シャニス > 「…普通は両親ではありませんの?」

そう言えば自分は誰に教わったのだろうと考え…思い出せずに腕を組む男性を見る。
男性に対して怒っていた筈なのだが違う事が頭に過るとそれが頭から向けたように気分が落ち着いてしまい。

「そうやって普通に謝ってくれれば結構ですわ」

睨み付けても迫力がないのか笑っている男性の様子に息を吐けば睨むのを止め。
今度はおそらく普通に謝ってくれたと思いそれ以上怒る理由もなくなり笑みを浮かべる。

ソル・グラディウス > 「…そうだな。両親からか」

顎に手を添え、彼女の言葉にその様に肯定する。
『普通は』という単語が頭の中でこだまして離れない。彼女の言葉が真実であるならば、自分は普通ではないということになる。

「ごめん遊ばせ。…で、いかにも良家のお嬢様っぽい貴女様が夜中の街で何しますの?平民地区って言っても夜は治安が良い訳でもなくってよ?」

睨むのをやめて、笑顔を浮かべる彼女にその様に質問する。
しかし、お嬢様口調が気に入ったのかそれを続行する。
別に彼女をバカにしている訳じゃないが少し反応を楽しみにして。

シャニス > 「私はたぶんそうでしたわよ」

どれだけ昔だったか思い出せず、多分そうだった筈とやや自信なさげに口にする。
もしかすれば違ったかもしれず、その場合は自分で間違ったと事言っていると後悔する。

「…その似合わない話し方は止めて欲しいですわ。何って散歩ですわよ。こうして歩いていれば偶に面白いモノが見つかりますの。これでも変な人程度には負けないんですよ」

似合わないお嬢様口調で話されると止めてと言うように軽く男性の胸を叩き。
問われた事に首を傾げてさらりと理由を告げ大丈夫と。
言葉使いこそあれだが心配してくれているんだと内容で判断して。

ソル・グラディウス > 「ふぅん…教育がしっかりしてることで」

自信なさげな彼女に帽子をかぶり直してそう返す。
あまり家族についての話題は好きじゃない。というのも、それらはとうの昔に失っているからだ。

「はいはい、止めるよ。あぁ、そうだろうな。吸血鬼様…いや、淫魔か?」

自信の胸を叩き、自信ありげにそう主張する彼女の正体を予想してそう言い放つ。
吸血鬼、或いは淫魔の二択で迷ってたのでいっそのこと二つとも言い放って正体を暴いてやろう。
これはこれで、正体が間違っていたら恥ずかしいのだが。

シャニス > 「多分ですわよ。その辺りははっきり覚えていませんの」

帽子をかぶり直す様子にこの話は嫌いなのかと察し別の話題を探すように目が泳ぎ。

「その方があなたらしい気がしますわ。……ふぇ?ど、どうしてわかりましたの??」

自分は強いのですと少し自慢げに口にするが自分の正体である吸血鬼と言われ、一瞬何を言われたかわからずにきょんとしてそして慌て始める。
ただ、どちらが正解か口にしなかったので男性にはどちらが正解かは判らないだろう…。

ソル・グラディウス > 「……長寿だからか」

そう小さく呟く。
目が泳いだ彼女にフッと小さく笑うと次の発言に対し口を開く。

「俺らしいってなんだよ…あぁ、実はストーカーなんだ」

出会って数日も経ってないのに知った風な口を利かれ、そう返す。
そしてニヤリと笑い、慌てふためく彼女にその様に言い放つ。
勿論、冗談であるが彼女がどのように捉えるか…。それと彼女の返答に決定的な正体がわからず

(どっちだよ…)

と心の中でツッコミを入れる。