2016/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > もう夜もだいぶ更けた時間帯。
広場には灯りがともり、しかして行き交う人の姿はほとんどない。そんな広場の端っこで。
――ずずずずず。何かをすする、音がした。
「……んむ。うまい。」
広場の隅っこのほうのベンチで、広場の中心を眺める巨大な影が一つ。
どっしりと座り込んで、手には湯気の立つどんぶり。蕎麦だ。なかなかいい匂いさせながら、どっかの屋台からのテイクアウト品だろう蕎麦を、ずずー、とすする男がいた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャニスさんが現れました。
■シャニス > 夜も更けた時間帯。
人のほとんどいない街中を恒例というように散歩をして歩き、時折に会う人や衛兵に挨拶をしながら歩けばたどり着くのは時々に月見をする広場。
「……あら?何の音かしら」
広場に入れば聞こえる何かの音。
何度か足を運んではいるが初めて聞く音に何かと見回せば隅っこのベンチで何かを食べている人影に気が付き。
何を食べているのかとつい気になってじっと見てしまう)
■イグナス > 「は、ふ…っ、あち。」
まだまだ熱い蕎麦をすすって、ずずずず。
こんな広場の隅っこで食べるのにはそれなりに、理由がある。
空を見上げれば、おつきさま。結構、きれいだ。
それを見上げながら食事というのは、なかなかに乙なもんで。
――と、感じる視線
「…………こ、んばんは?」
己でも間抜けだなあと笑ってしまうけど。
こちらをじっと見つめる女性につい、声をかけた。
■シャニス > ここって食べ物はよかったのかしらと何処かずれた事を考えながら見て。
そうしていれば相手の方もこちらに気が付いた様子で。
「えぇ、こんばんわ。良い夜ですわね」
挨拶をする男性ににこりと微笑めばスカートを軽くつかみ頭を下げて挨拶を返し。
ゆっくりとした足取りで広場の真ん中へと足を進めて
■イグナス > 「ああ、本当にイイ夜。――お嬢さんもお月見?」
実際にはこちらのほうが物騒だったりするんだけども。
それはともかく、ずずず、とまたすする音。でも視線は月じゃなくて、彼女のほうへ。
じっと眺めたかと思えばことんとベンチにどんぶりを置いて彼女のほうへと、歩み寄る。
「ここ、まだ治安はいーけども、一人歩きは危ないぞ?月見か何かはしらないけども、おにーさんが一緒に行ってあげよう。」
親切心に下心に、どっちに転んでもいいし、一人でどんぶりを抱えるよりは楽しそう。
彼女への同行を申し出た。
■シャニス > 「そうですわね。散歩とお月見ですわね」
小さく頷けばお月見と散歩と答えて微笑み。
音を立ててどんぶりの何かを食べている男性に視線を向ける。
「この時間になれば治安は何処も安心できませんわ。それに一人歩きはこれでも慣れていますのよ」
日が暮れてからが本格活動をするだけに街中の安全危険はある程度は判っているという風に応える。
「よろしいのですか?でも散歩をしながらお月見をするだけですわよ?」
近づいて来て同行をしてくれるという男性にそれでも構いませんかと問いかけ。
同行自体は断るつもりはなさそうで。
■イグナス > 予想通りの返事であれば、なるほど、と頷きを。
「…慣れてる、ねえ。それじゃあまあ、散歩に付き合わせてもらおうか。――どうせ帰って寝るだけだし。」
実際月見もかねてそこで食事をしていたのだから。彼女の問いかけにはもちろん大丈夫と。
――慣れている、という通り、この巨漢を前にしても彼女の様子はあんまり変わらない。
もしかしたら本当、それなりに慣れているのかもしれないし、…見た目通りの年齢とも限らない。特にこの町は。
「それじゃ、あー……俺は、イグナスと云う。旅したり傭兵したり。」
一緒に歩くにせよ、名前くらいは呼べるようにしたいと。
■シャニス > 「ではエスコートもお願いしますわね。寝る前に散歩は健康によろしいのですよ」
大丈夫と告げる男性にどうせならエスコートもお願いしようと思いつけばそう告げて。
近くにくれば見上げるほどの背丈に目を丸くして見上げてしまう。
街中に出るチンピラ程度であれば軽く可愛がれはするのだが男性といれば今日はそういうのは寄って来ないと考えて。
「えぇ、参りましょうか。イグナス様ですね。私はシャニスと申しますわ。一応旅人ですわね」
男性の言葉に名前を答え、それでは行きましょうと隣に身を寄せて微笑み見上げる
■イグナス > 「ああ、請け負った。…健康気ィつけるようなトシでもないだろーに。」
もちろん見た目通りの年齢であればの話だが。
彼女が目を丸くするのは、さすがに当たり前か。くく、と楽しげに笑って。
「シャニス、だな。……なんだ、お前も旅人か。
どっかの貴族のお嬢さん――な、ワケもないけど、そういうのかと思った。」
ドレス姿ゆえに、そんな想定。少し意外そうに眼を見開いて。
そうして彼女と歩き始めるわけだけれども、こんな相手にも遠慮なく見せる微笑み。
その無防備さについつい、欲望が首を擡げる。は、と吐き出す息はほんの少しだけ欲情交じり。まだ大っぴらには出ていないが。
■シャニス > 「女性に歳の話は駄目ですよ。デリカシーを持たないといけませんよ」
少しだけ怒ったような声色で歳の話は駄目と指を立てて注意し。
ここまで大きな人がいるのだと感心してしまう。
「えぇ、気ままな旅人ですわ。今はこの街に滞在中ですのよ。
えっと…昔の貴族ですわね。今はもう爵位もありませんから」
少し考え…隠す事でもないかと元はとつけて貴族であったと。
そして男性にエスコートをお願いして歩きはじめる。
こうして夜の散歩を誰かとするのは初めてでそれが楽しくてつい何度も男性を見上げては微笑み。
その楽しさについつい足取りも軽くなり、背丈に似合わない大きめの胸を無防備に揺らして歩く
■イグナス > 「そりゃあ、失礼。…どうも、傭兵だのなんだのしてると、デリカシーってのが珍しい言葉になるもんでな。」
怒ったような声音に、こちらは冗談めいた声音で返す。やっぱり、ククク、と楽しげに喉を鳴らして。
「昔の貴族?」
…やっぱり額面上の年齢ではないのかもしれない。珍しいことですらないかも、しれないが。
「そうか、まあ、気楽に過ごしてンなら、いいことだ。…この街は気楽に過ごすって意味じゃ、いくらでもやりようがあって、良い。」
それなりに力がものを、言う。それこそ目の前の、無防備な少女を組み敷いて犯したって問題ないくらいには。
「そうだ、シャニス。…このあたりで、よく月の見える場所があるんだが、行ってみないか。」
――そんな提案。もちろん、この男のテリトリーへの招待だ。
時間も時間ゆえに断られるかもしれないが、ダメもとと気軽に、問うた
■シャニス > 「そういうのをちゃんとしていませんと依頼人に嫌われますわ。傭兵ですとそんな事にも気を配らないと駄目ですよ」
楽し気に喉を鳴らす男性にデリカシーをと注意をしてしまい。
「えぇ、昔のですわ」
そして告げてから言わなければよかったかもと思うが後の祭りで。
「そうですわね。楽しい人が多くてアルバイトも色々とありますわ。それに面白い見世物や美味しい食べ物もありますから毎日飽きませんわ」
男性の言葉に同意するように頷いて見せて。
明日はどうしようかとそんな事を考えたりする。
「この辺りに?それは知りませんでしたわね。えぇ、是非行ってみたいですわ」
自分の知らない月がよく見える場所と聞けば興味を持ち。
散歩の新しいルートにもなると考えれば男性を見上げて案内をお願いしますと口にする。
■イグナス > 「手厳しいな、…んむ。気を付けよう。」
まあ、そんなことを気にするような上品な雇い主も、あんまりいないわけだけど。
忠告には素直に首肯。年若い女の子に注意されるなんて、ちょっとだけ間抜けな図。
「ああ、俺より街のこと、知ってそうだな。今度面白い場所でもあれば、案内してもらおうか。
…ひとまずは俺からの紹介が、先だな。ほら、こっち。
あそこの建物の2階からがよくてな――」
彼女が了解するならば、案内を。
向かう先はもう少しガラのよくない場所なのだけど――。
■シャニス > 「その方がよろしいですわ。デリカシーの無い言葉でお仕事がなくなっても大変でしょう?」
傭兵と聞いても酒場のアルバイトの延長としか思い浮かばず。
まさか冒険者の討伐の難易度が高い番だとは考えもせずに。
自分よりも大きな男性を注意する小柄な少女という絵が出来上がり
「少しですわよ。行く範囲でよければ案内も出来ると思いますわ。
えぇ、お願いしますわね。あそこの二階ですか?」
そして案内されていくわけだが…貧民地区よりガラの悪い場所もないと思っているだけについていき…
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシャニスさんが去りました。