2016/06/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/宿屋の一室」にティネさんが現れました。
■ティネ > 宿の一室。まだ客は取られておらず、空室だ。
その室内のベッドの上で、掌に乗るほどの大きさの少女がころころと転がっていた。
「メイクされたてのベッドはシーツのにおいがやっぱり最高だなぁ……」
ご満悦の表情。
基本宿なしのティネは、空室になった宿の部屋を狙って忍び込んで
こうしてこっそり休ませてもらっていたりするのだ。
寝具の大きさが合わないのはしかたない。
もっとも、あまり長居し続けると本来の客や従業員が来てしまうのだが。
■ティネ > あんまり貧相な宿だと居心地がよくないが、
良すぎる宿だとこっそりと忍びこむのが難しい。
そのあたりを見極めるのも宿なし妖精もどきとしては重要な技術なのだ。
そして、どれぐらい満喫して引き上げるかという見極め。
基本的には、客が入ってきたらさっさと出て行ったほうがいい。
めんどうくさいことになる可能性がある。
「でも美人さんだったら着替えとかちょっと覗きたいかもしれない……」
そういう潤いもほしい。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/宿屋の一室」にタマモさんが現れました。
■タマモ > どうしてこうなった。
説明も面倒だから省いてしまうが、また酒場で一仕事をした後だった。
今日は妙に忙しかったらしく、終わった後にはもう歩いて帰るとか、そんな気分になれなかった。
そんな訳で、今日はもういい、宿で寝る!とこうしてやってきた訳である。
…着替えるのも面倒と、衣装もそのままだ。
すぱーんっ、といつものように豪快に扉を開き、中へと入ってくる。
そのまま、目に付いたベッドへと向かってダッシュ、そしてダイブ。
…上に居た何か?いえ、そんなもの目に入ってませんでしたが、何か?
■ティネ > 完全に油断していた。
というのもあるが動きが迅速過ぎる。
今日ばかりはもっとしとやかに振る舞ってほしかった。
「わっちょっ」
隠れたり逃げたりする暇もなかった。
そのまま豪快にダイブされてしまう。
そのまま狐の少女の身体のやわらかい部分の下に押しつぶされてしまう。
「んー、んー!」
どいてほしい旨を伝えたいが声が出ない。
■タマモ > きっと普段の着物だったならば、ここまでの動きはなかっただろう。
今回は店員用ドレスという身軽な格好が、少女にとって災いした。
べしゃーっと小さな体を押し潰し、ベッドの感触を味わうようにごろごろと転がった。
もちろん、そこから逃げる事が出来ずにいるならば、何度も押し潰される事だろう。
そして、何度か転がって、やっとその動きが止まった。
「まったく、少し失敗したくらいで拳骨とは気が短い店主なのじゃ。
お陰でまだ頭が…疲れるわ痛いわ、酷い一日じゃった…!」
思い出すように呟きながら、むくりと上体を起こす。
ベッドに腰掛けた形だ、ここでやっと少女は解放されただろう。
…ちなみに、こちらはまだ気付いてない。
後ろを向いた格好だ、地味に…尻尾の隙間から見えている。
きっと何度も潰されたのでご褒美…そう思って欲しい。
■ティネ > (くっくるし……つぶれる……マジで……
でもちょっと……気持ちいい……かも……)
柔らかい部分とか柔らかくない部分とかを飽和気味に全身で味わう。
ティネがもう少し地に足の着いた生き物であったなら、あるいはとっくに息絶えていたかもしれないが
ご都合主義的な身体の作りだったためになんとかなった。
可愛い女の子に押し潰されるならそれはそれで最高の死に方なのかもしれない。
そうホイホイ死にたくはないが。
(眼福……ご褒美はご褒美だけど……
これしきで溜飲は下がらないよッ!!)
幸いにもまだ気づかれてはいない。
シーツの上を音を立てずに這い、背を向けるタマモへと向かって進む。
目標はもちろんその……しっぽの隙間だ。
見るだけでは足りない……直接触ったり嗅いだりさせてもらいたい……
その一心であった。
■タマモ > 言葉の通り、まだ痛んでいるんだろう、頭を…耳と耳の間の辺りを手で抑えている。
…戦闘等でない気の緩んだ状況での一撃は、とても堪えるのだ。
どうやら無事?だった少女は、どうやら後ろで静かにしているようだ。
こちらはそれに気付くどころではない、今日あっただろう、あれやこれや、それを思い出しながら、ぶつくさ文句を呟いていた。
これがまだ、いつものように飛んでいたりしたなら、風の流れで気付いただろう。
足音が立つような場所でも気付いたかもしれない。
だが今回はシーツの上だ、案外その音は聞こえてなかった。
…いや、そもそも、文句を並べている時点で自分の声で、そんな些細な音は消えてしまっている。
少女が無理な動きさえせず、ゆらゆらと一定間隔で揺れる尻尾の動きを見切れれば、その隙間へと入り込めるだろう。
そこまで意識を手放す程に、今日の仕事は色々とあったらしい。
■ティネ > (いつものパターンだとこのあたりで見つかって大変なことされるんだけど……
よっぽどお疲れみたいだなぁ)
姿を見せてねぎらってやりたいという気持ちはないでもない。
しかしさっき羽根がくしゃくしゃになるまで押しつぶされた恨みは微妙に残ってるし、
こんな千載一遇のチャンスをフイにするわけにはいかない。
ティネはかなり本気だった。
(……今だっ!)
しっぽの動きを完全に見切り、その隙間へと小さな全身を飛び込ませる。
(ああ~~タマモのにおいだ~~~
やったぁ~~~全身と全感覚で味わうぞ~~~~)
普段一方的に責められてばかりで、こんな場所はなかなか触れない。
すんすんと鼻を鳴らして濃密な空気を肺に取り入れ、体を擦り付けて感触を堪能する。
ちょっと擁護しようもない光景。
(ボクここで暮らすわ……)
至福の表情であった。しまいには舌を出して舐め始める始末である。
……さすがにここまでされれば、よほど鈍感でないかぎり築くだろう。
■タマモ > 一瞬の隙を突き、少女は飛び込んだ。
その体は見事に尻尾の隙間へと入り込み、思うがままに尻尾に触れて匂いを嗅いでとか、出来た。
…刺激に弱い1本を除いては、力の象徴として存在するもの。
色々と反応して動くのも、その1本に同調して動いているだけである。
要するに、意識して動かしたりしない限りは感覚が存在せず、したい放題だった。
ちなみに、そんな尻尾の中に包まれているならば…
1本だけ表に出るのを避けるように、隠れている尻尾が見付かるかもしれない。
そんな訳で、こちらはまだ少女に気付けれずにいた。
さて、そろそろ愚痴も収まってきている様子だ…落ち着いてきたか?