2016/05/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 路地裏」にアマンダさんが現れました。
■アマンダ > 薄暗い路地裏を歩き回っている一人の少女。
顔の辺りに魔法で作った光球を浮かべ、それを灯りにしている。
いつもはとっくに寝ている時間なのだが、何故か目が覚めてしまいうろついている。
ふと、空を見上げる。
見上げた先には綺麗な星空と月が見える。
少女はしばしそれに見とれている。
■アマンダ > 普段何気に見上げている星空だが、今日は特に美しく見えた。
少女は乱雑に詰まれている箱の山を見つけると、そこによじ登り高い場所から月を見上げている。
紙やらペンやらあれば絵にして置いておきたい気分であったが、あいにくそのような高級品を変えるだけのゆとりはない。
なので、せめて目に焼き付けておこうと。
■アマンダ > もっとよく星空を見ておこう。
そう思い、折角出した光球を消してしまう。
辺りは薄暗く、静寂が支配する。
少女は夜空に見惚れたまま。
箱の上に両手を載せ、両足はぶらぶらと遊ばせている。
ご案内:「王都マグメール 路地裏」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 薄暗い路地裏を足早に歩く男の姿。
普段であれば見ただけで判る冒険者のような姿なのだが、今宵は少し、いや、だいぶ違う姿で。
「……クソッ。どうしたもんか」
過日のドラゴンフィートでの騒ぎ以来、男は装備や姿を変えながら生活していた。
もしかするとお尋ね者として情報が国内に回っているかもしれない。そう想定してのことだ。
「……ん?」
そのまま路地裏を抜けようとした男の視界に、一人の少女が入ってきた。
ちょうど進行方向にいる為、特に気にもせずに近づいていく。
■アマンダ > 夜空を見上げている少女の耳に急ぎ足で歩く人の足音が届く。
誰が来るのだろうと天体観測を中止し、音のする方へと顔を向ける。
どうやら男性が一人、悪態をつきながらこちらへと近づいてくる。
恰好はこんな所を通るには少し違和感を感じる高そうな服。
急ぐ様子から察するに何か事情があるのだろう。
興味はあるが、声をかけるのを躊躇する。
迂闊に声をかけると不味い相手かもしれないから。
■セイン=ディバン > 身分を偽り、わざわざ趣味でもない貴族風のアホみたいな服を着て。
街の武器屋や雑貨商を尋ねてみても目当ての武器、『魔法銃』なぞ知らんの一点張り。足が棒になれば悪態も出ようというもので。
「……」
とにかく宿でぐっすり休もう。そう思いながら路地を抜けようとしたのだが。
少女の姿をハッキリと確認できる距離まで近づいたとき、男は足を止める。
「……お嬢ちゃん。貧民地区に比べれば治安が良いとはいえ。
こんな夜に路地裏に一人なんてあぶねぇぞ」
少女は、控えめに言って美少女と言って間違いない容姿であった。
どこか人間離れした、芸術品かと見間違う美しさ。
普段のこの男なら即口説いているところだが、疲れのせいか、出てきた言葉はらしくない、相手を心配するような言葉で。
■アマンダ > 「ご親切にありがとう。 でも大丈夫。 自分の身を守れるくらいは出来るから。」
辻斬りの類からもしれないと、心の中で警戒をしていた。
貴人が身分の保証のない貧民を戯れに殺すことなどよくあるから。
だが、かけられた言葉は優しさのある物で。
少女は気を許し箱の上から降りてくる。
「それより、お兄さんこそ元気なさそうだけど。 大丈夫? 僕でよければ力になるよ?」
相手の前に近づくと、心配そうに顔を覗き込む。
■セイン=ディバン > 少女の声はもまた、美しいと陳腐ながら表現してしまうような物だった。
天上からの音色。この世の最高級品の楽器でも相手にはなるまい。
そう思わされる、よく響く声であった。
「……あぁ、それ。暗くてよく見えなかったが、剣か?
ってことは、冒険者か騎士、衛兵ではなさそうだけど、そんな所か」
相手の自信のありそうな声に、まじまじと観察の目を向ければ。
なるほど、ヤバ事の経験があるのか、と納得し。
懐から輸入品の細巻きを取り出し、火をつける。
「あぁ……いや、探し物がなかなか見つからなくてな。
そうだお嬢ちゃん。どこか、魔法銃、ないしは普通の銃でも良いんだが。
入手できる場所を知らないか?」
箱から降りた少女に心配されれば、ここ連日の疲労に負け、事情を説明する。
覗き込まれれば、相手の青い瞳の美しさにしばし惚けることになり。
その脳裏には、『僕? 女の子なのに珍しい一人称だな』という疑問一つ。
■アマンダ > 「そうだよ、僕はこれでも冒険者をしていてね。 普通の人よりは戦える方だよ。」
赤い瞳で覗かれると、ふふっと笑みを返してながら腰の剣に手を触れる。
相手が煙草に火をつける様子をなんともなしに眺めている。
「銃なら、僕の実家が交易をしているから言えば直ぐに手に入ると思うけど。
お兄さんがお望みなら運ぶところまで僕が請け負うけど?」
相手から聞かされた事情を聴くと、しばし考えてから問いかける。
銃なんて物を何に使うのかは分からないが、それでも疲れた様子で話している男性に協力してあげたいと思ったから。
「えっと、僕の顔になにかついてるかな?」
相手が考えていることは分からないが、瞳を見つめる視線に気づくと顔を僅かに赤らめる。
■セイン=ディバン > 冒険者ギルドと一口に言っても、支部、担当区域、斡旋する仕事の種類などにより無数の冒険者ギルドが存在する。
男はギルドで少女に会ったことがないが、どこか別のギルドの所属なのだろう。
「普通の人よりは、ね。
その口ぶりだと結構強いみたいだな、と」
ムダに自信満々に『オレは強い』などと言うヤツは得てしてその実経験が浅かったりする。
戦場で警戒すべきはむしろこの少女の様に、実力を測れない相手なのだ。
「……って、まじか。おぉ、信じてないし祈っちゃいけない相手だけど神様に感謝だぜ。
頼めるなら、是非ともお願いしたいね。金なら言い値で払うぜ」
まさかの提案に、早速食いつく男。欲していた武器がまさかこのような路地裏で出合った少女から入手できそうだとは、何が起こるか判らないもので。
「あぁ、いや。キミ、ずいぶん可愛らしいのに『ボク』なんて言うからよ。
ちょっと不思議だな、って思ってたんだが。キミくらい可愛いなら『アタシ』とか『私』の方が、男が引っかかると思うぞ?」
赤面する相手に、そんな風に気楽に可愛いなどと言う。
本来の口説き体質が出てきたか。目の前の少女を食えるかどうかの算段中。
■アマンダ > 冒険者と言ってからの反応から、相手も同業者かそれに近いことをしているのだろうと判断。
とはいえ、お互い会うのは初めて。 この憶測が正しいかどうかすら不明ではあるが。
「どうかだろう、僕よりも強い人なんていくらでも居るんじゃないかな? 僕が出来るのはあくまで自衛位だよ。
…お兄さんも強そうだよね?」
動き方と、話しぶりから経験豊富な相手と判断。 正面から当たれば己よりも強いかも知れないと思いつつ尋ねる。
「ふふ、神様は誰にでも話を聞いてくれてると思うよ。
言い値なら、これくらいかなあ。 銃は仕入れが大変だから、値引きとかキャンセルとかは止めてね。」
少女が口にした金額は銃の適正な相場。 魔法銃となると更に高額となってしまうが。
あとは場所を指定してくれたら少女が持っていくことだろう。
「変かなあ? 昔からずっと僕なんだよね。
別に僕はひっかけるつもりはないよ。 求められたら答える位は出来るけど。」
可愛いと言われると、頬を両手で隠し困ったような表情を浮かべる。
口説くのなら少女はとってもちょろい。 何せ断る術をほぼ知らないような性格だから。
■セイン=ディバン > 相手の推論に、大きなため息を一つ。
ここ最近の仕事の思い出といえば、谷底に落ちて死に掛けるわ、テレポータートラップでタナール砦に飛ばされるわで。
「……いや、スカウト・レンジャーの実力は自信あるけどな。
戦闘能力はからきしさ。だから銃が欲しいんだ」
銃。扱いを覚えれば、素人でも玄人でも一定の効果の出せる武器。
それが男の欲する力であり。単純に、それがあれば多少は……などと考えているのだが。
「そんなもんか? オレ、今は神様に嫌われてそうでな。
うお、結構するけど……払えなくはねぇな。
じゃあ、えっと、本で読んだ……そうだ、『りぼるばー』?
ってのと、『散弾銃』ってのを一つずつ用意してくれ。支払いは今するよ」
そう言って、相手の提示額を更に上回る金貨をぽい、と出す。
金には困らないようにするのがこの男の主義だ。
受け取り場所に、今借りている宿、『酔っ払いの翼竜亭』の場所を教える。
「いや、変ではないけどな。活発な印象を受けるね。ある意味キミらしいっちゃキミらしいのかな?
……じゃあさ。ここで今オレが、キミを抱きたい!! とか言ったらどうする?」
相手の言葉を聞き、まずは感想を言う。ついで、冗談めかした口説き文句。無論本心は本気も本気。相手の美貌を貪りつくしたいと思っている。
■アマンダ > 溜息をしている様子にあれ、と気になる。 何か不味いことをしたかなと考えるも結局わからない。
「銃があれば腕っぷしに関係なく戦えるしね。 いずれ戦闘の中心は銃になっていくんだろうね。」
相手が銃を求める理由は少女でも分かる位ポピュラーな物。
あまり力の強くない少女には相手の気持ちが痛いほど伝わった。
「そうかもしれないけど、今日ここで僕らが会えたのも神様のおぼしめしかもしれないよ?
払えるの? 一応適正価格だけど僕は払えないよ。 うわ、ほんとに払ってくれた。
この金額なら、予備の弾も多めに入れておくね。」
受け取った金額の多さに驚きながらも、素直に受け取り袋へとしまう。
「リボルバーに散弾銃だね。 どちらも一丁ずつ、ちゃんと届けておくよ。」
受け取り場所を教わると、それをしっかりと聞き取って。
近日中に宿へと銃が届けられることだろう。
「初対面なのに僕の何が分かるんだい? まだ名前も知らないじゃないか。」
らしいと言われるとクスっと笑う。 咎めるような唇だが決して悪い気はしない。
「構わないよ。 お兄さんがここで僕の身体を抱いて満足してくれるなら僕は嬉しい。」
少女は平静な表情を浮かべたまま、相手の顔を見上げている。
言葉通りにこの場で抱かれるなら少女は素直に従うだろう。
■セイン=ディバン > 普段は対する人間に真意を測られないように振舞うのだが。
今日はとことん疲れきっているらしい。
「そうな。近距離から遠距離まで使えて、弓以上の火力だ。
魔法もいずれ機械に取って代わられるのかもな」
相手の言葉に頷く。優れた技術は世界を大きく変化させる物なのだろう。
「いや、ちっとな。オレ今魔王様の部下やってるからさ。
神様には嫌われてると思うぜ。でもまぁ、キミと出会えたのは確かに神様の思し召しかもな」
相手のテキパキとした注文の受領に感心しながら、最近のどたばたの原因となった、魔王の部下という事実をまたぽろっ、と洩らしてしまう。相手にはどう思われるだろうか。
「あぁ、そうだったな。オレはセイン=ディバン。シーフギルドと冒険者ギルド。怠惰の魔王軍の兼任をしてる。
……って、随分大胆だなぁ、キミ」
自己紹介を忘れていたことを認め、改めて名乗る。
もはや相手を完全に信頼しきり、全て包み隠さず話すようで。
見上げられれば、鼓動が早まり。この美少女を食えるのか? 本当に? と罠ではないかと考えているようだ。
■アマンダ > 「魔法も? それは困るなあ。 僕銃とか下手だからそうなると冒険者引退だね。」
自分から振った話だが、魔法も駆逐されると聞かされるとがくっと頭を垂れる。
「へ~、魔王に見込まれるなんて凄いんだね。 でも、そうなると神様よりも人間に嫌われそうだね。
ふふ、僕と会えたことよりも銃の入手先が出来たことの方が大事なんじゃない?」
魔王の部下と聞かされても驚くことはなかった。 何せ少女自身が魔族の血を引いているから。
とはいえ、人間には目の敵にされそうなのも事実。 話を聞きながら相手の事を心配そうに眺めている。
「僕はアマンダ。 冒険者ギルド・エデン所属の冒険者さ。 宜しくね。」
少女も自己紹介をし、にっこりと笑みを浮かべる。
己の事を信頼してくれている相手に少女も親しみを覚えている。
「僕は嘘はつかないよ。 信用できないなら押し倒してもいいよ。 僕は抵抗しないから。」
そういうと、少女は己の両手を背中へと向ける。
これで直ぐには手が出せない。 そのまま思考を巡らしている相手の顔を再度覗き込む。
■セイン=ディバン > 自身は魔術は軽度の物しか使えないため、そこまで落ち込む要素はないが。確かに魔術師は商売あがったりだろうな、と思う。
「まぁ、魔法にしか出来ない転送とかは代用品は出てこないんじゃないか?
……人間に、ね。最近であった人には蛇蝎の如く嫌われたよ。
銃の入手もそうだけどな。キミみたいな美人にはどれだけ出会っても満足はしねぇさ」
自分の今の所属を聞いても攻撃的にならない少女。それが今はとても嬉しくて。
言いながら、笑顔を浮かべてしまっていた。なんだ、人間にも理解あるヤツはいるんじゃないか、と。相手の素性を知らないゆえの勘違い。
「あぁ。ヨロシク。アマンダちゃん。エデンか……仕事で伺ったことはあるけど、キミみたいなカワイイ子は見たことなかったなぁ」
相手の笑顔に、トキメキのような物を感じてしまう。
元来、冒険者になる女性は屈強なタイプも多く。目の前の少女の様に可愛い女の子は恐らく稀有なタイプではないかという感想。
「……じゃ、じゃあ。遠慮なくいっちゃうぜ?」
後ろ手に立つ少女。ある意味ではますます罠っぽいが、目の前の少女はそう簡単には出会えない美人だ。
男はこの好機を逃すまいと、相手の肩へと手を伸ばし。
相手が本当に抵抗しないのなら、優しく押し倒そうとするだろう。
■アマンダ > 「でも、戦争は大きくかわるよね。 魔法を覚えるよりははるかに簡単だし。
魔族は人間を玩具みたいに殺すからね。 その人の気持ちもよく分かるな。 僕も目の前でそういうことされたら止めに入るし。
おだてても何もでないよ?」
相手が笑顔を浮かべると、少女は機嫌が良くなる。 今まで疲れた顔をしていたので、少しは役に立てただろうかと。
魔族でも人間でもなく半端な立ち位置の少女。 どちらか一方だけの味方も出来ないがそれでもどちらかと言うと弱い者の味方で。
「僕が可愛いかはともかく、エデンは冒険者の数が多いからね。 余程有名人じゃないと埋もれちゃうから。」
髪を弄りながら唸るような仕草を浮かべる。 少女も例にもれず埋もれている方だから。
「いいよ。 セインの好きにしてくれたらいい。」
肩に手が触れると、僅かに甘い声を漏らす。
そのまま路上へと押し倒され、仰向けになると両手を伸ばしセインの頬へと触れさせる。
■セイン=ディバン > 相手の優しさと気遣いに、内心だけで感謝する。
言葉にはできない。気恥ずかしすぎて。
「かも、な。戦争なんてないのが一番だけどな。
……そうかもしれない。でも、そうじゃない魔族だっていると思うんだ。
おだててなんかいないぜ? 本心本音さ。間違いなくな」
魔族全てが悪いヤツじゃない。そのはずだ。そうあってくれ。
どこか男の言葉は、希望、懇願の入り混じった物だった。
「いやいや、アマンダは可愛いって。間違いない。
あぁ、エデンは所属冒険者多かったな。オレも移籍するかなぁ」
有名人が多いのはいいことだ。自分と言う存在が目立たなくて済む。
そう考えて移籍も考慮しようかな、と思いつつ。
「……もしかして、アマンダ経験豊富?」
押し倒されても悲鳴すら上げない少女に、そう尋ねる。
柔らかい肌、他人の温度に触れたことにより、息子が自己主張を始めるが。
頬に触れられる手は拒まず、ゆっくりとまずはキスをしようとする。
■アマンダ > 「僕もない方がいいけど、多分難しいよね。 そんなに簡単になくなるならもう無くなってても不思議じゃないもの。
分かってるよ。 僕は魔族だからってどうこういう訳じゃないさ。
セインは口が上手いね。 僕もうすっかり信じてしまいそうだよ。」
少女と何かと同じことを思っている相手。
考えが近い相手との話を少女は楽しんでいる。
とはいえ、本心でかわいいと言われると余計に笑ってしまう。 あまり信用はしてないようだ。
「あまり可愛いって言うと余計に嘘っぽくなるよ。
そうだね、エデンなら基本的に来るもの拒まずだからセインもやりやすいかも。
それに、僕もセインが同じギルドに入ってくれたら嬉しいかな。」
同じギルドの仲間は貴重な為、少女はセインの話に食い入るように反応する。
「…そういうこと、僕の口から言わさないでよ。」
頬を触れた手は、温もりを求めて相手の背中へと回し抱きしめようとする。
キスを求められると、少女も首を伸ばし唇を重ねる。
「ん、もっと味わって…。」
首を動かし、何度と啄むようなキスを繰り返す。
途中、舌を出してチロチロと相手の唇を刺激することだろう。
■セイン=ディバン > 自分の言葉が、全てが全て信じてもらえているとは男も思わない。
だが、少なくとも嫌悪されてはいないらしいということが、何よりも今は嬉しかった。
「だろうな。生物が生きるってことは、つまり戦いとは無縁でいられないんだろうさ。
そっか。アマンダみたいに、人間がみんな偏見をなくしてくれればな……。
まぁ、口の上手さで生き残ってるようなもんだしな。信じてくれてもいいんだぜ?」
呟いただけの提案に、相手が食いつけば逆に驚いた様子を見せる。
「でも、カワイイ子に可愛いっていうのは義務だろ。男の。
そっか……じゃあ、真面目に考えてみるぜ。その時はよろしくな?」
飄々とそんなことを言いつつ、相手と一緒に仕事をすることを想像する。
そんな日々も、悪くはないのかもしれない。
「いや、すまねぇ。魔王様にも似たような、デリカシーが無いって言われたな」
相手の言葉に素直に謝罪する。そのまま抱きしめられれば、身体中が相手の熱を感じてしまう。もしかしたら屹立した性器に気づかれるかもしれない。
「ん……甘い、な」
互いに積極的にキスをすれば、鼻と舌が甘い匂いを味わい。
唇を舐められればそれを受け入れ、男は少女の口内へ舌をねじ込むだろう。
■アマンダ > 「それが生きるってことなんだと思うよ。
どうかな、皆が皆僕みたいな性格だと世の中回らないと思うよ。
それを言われると、ますます信じられなくなるよ。 セインからしたら僕みたいのを騙すのなんて簡単でしょう?」
信じてくれと言われるとますます楽しそうな表情を浮かべる。
とはいえ、相手が楽しんでいるのも何と無くだが察している為、仮に騙されたとしても嫌な気はしないだろうが。
「そんな義務は必要ないよ。
その時は一緒に依頼を受けるのもいいかもね。 ふふ、セインが来てくれるのが楽しみだよ。」
驚いたような顔の相手に更に食いつく少女。 どうやら無理にでも入ってもらうつもりのようだ。
「そうだね、なんでも聞いちゃうのは悪いとこだと思うよ?」
謝罪されると、咎めるように口にして。
抱きしめあうことで、少女も相手の熱量が体に伝わる。
大きくなっている男性器の熱が太ももに伝わっていく。
だが、それは少女も同じこと。 服の中で大きな一物が自己主張を始めていく。
密着していけばセインにもそれが伝わってしまうことだろう。
「ん、僕ので良かったらもっと味わって…。」
口腔内に相手の舌が入り込むと、少女はそれに己の小さな舌を絡ませる。
いつしかセインの背中を抱きしめる手にも力が入っていく。
■セイン=ディバン > 相手の言葉に、一つ一つ丁寧に頷く。随分若そうに見えるが、様々な経験、そして深い知識があるようだと思い。
「だ、な。生きるってのは世知辛いよな。
そうかぁ? あぁ、でも偏見もまた人間の特性か。
おいおい、信用ねぇなぁ。基本、気に入った相手は騙さないぜ?」
続く言葉に、ぎゃふん、と呻くも。表情は笑顔のままで。
「えー? カワイイ子に可愛いと言わない男はホモかインポだろ。多分。
……そうだな。その時は全力でアマンダを手伝うぜ」
宝探しと罠の解除ならまかせとけ、と笑いつつ。
そんな未来を夢想する。はて、冒険者ギルド間の移籍の手続きはどうやるんだったか? などと現実的に考えつつ。
「あい。以後気をつけます。
……ん? あれ?」
相手に謝罪を繰り返し、抱擁の感触を楽しんでいれば、違和感があり。
その違和感を確かめようと、ゆっくりと相手の股間に手を伸ばしていく。
「あぁ。今日はタップリ味わわせてもらおうかな……」
舌を絡ませあい、相手の手に力が込められていくのを感じながら、自身の身を包む礼服を脱ぎ始める。そのまま、相手の衣服や装備にも手を伸ばしていき。
■アマンダ > 「色々あるけど、世知辛いとかは思わないかな。 だって、生きてるからこうしてセインと会えたりするんだよ?
僕の場合、何もないからね。 根無し草ばかり増えたら世の中無茶苦茶になっちゃうよ。
そうなのかい? 僕も気に入った相手なら騙されてもそんなに怒らないよ。」
色々考えている話しているのであろう相手に対し、少女は思いついたことを口にしているだけであった。
「どうだろうね。 僕はどっちの知り合いも居ないからその辺は分からないよ。
ありがと、僕も精一杯セインを守るからね。」
セインが笑うと、少女も緩い笑みを浮かべる。
「えっと、僕は両方ついてるんだ。 だから、セインが見るのが嫌なら服は脱がないよ。」
股間に手が伸びると、熱いほどに熱を放っている男性器が隠れているのが分かることだろう。
そして、男性器に手の感触が伝わる度に
己のモノを触れられた少女は恥ずかしそうに視線をそらしながら己の身体のことを伝える。
「セインの身体、逞しいんだ。
えっと、僕の服も脱がして大丈夫?」
相手が服を抜いていき、肌が露わになると背中や胸板を両方の指でなぞっていく。
己の服に手が伸びると少女は困惑気味に問いかける。
■セイン=ディバン > 予想していなかった言葉に、驚いた表情を浮かべる。
「……なるほど。そういう考え方もあるか……。アマンダは凄いな。
まぁ、そうなのかな? でも、原初の昔は人間はそんなんばっかだったんじゃないか?
アハハ。アマンダは結構懐が広いのかな?」
テンポよく、ずばずばと思ったことを言ってくれる相手のとの会話。
久しくしていなかったそんな会話に、心が安らいでいく。
「いや、俺もそんな知り合いはいないんだけどな?
まぁ戦闘能力はアマンダのほうが高いと思うしな~」
護られるのはちょっと恥ずかしいが。それは強くなってから恩返しすれば良いだろうと思う。
「……はぁ~。噂には聞いてたけど。そんな身体の人間もいるんだな。
……ん? もしかして、アマンダ人間じゃないのか?
いや、それはまぁいいか。別におれは気にしないぜ。むしろ、アマンダの身体だ。全部見たい」
手の中で熱く猛る性器に、おぉ~。などと声を洩らしつつ、ハッキリとそう言った。
身体をなぞられる感触に鼻から息が漏れるが、その相手の身体への興味。そしてこれから行われる交わりに、もはや息子は気炎万丈。
はやく互いの肌を合わせたい、とばかりに相手の服を脱がせていく。
■アマンダ > 「凄くないと思うよ。 単に僕が人が好きってだけだと思うし。
だから、僕ばかりだと皆そういう暮らしにもどっちゃうんじゃないかな?
何にも考えてないだけだよきっと。」
驚いた表情を見せる相手に、驚くことでもないと手を横に振って。
安らいだ表情を見せられると、感極まって額にキスをする。
「僕で良ければ何度でも守ってあげるよ。 ただ、力及ばない時はごめんね。」
人を護ることも好きな少女。 とはいえ、守りきれない時も往々にしてあるようで。
「僕は天使と魔族の子供だよ。 だからどちらにしても半端だし、性器も両方あるんだと思う。
ん、セインが嫌でなければいくらでも弄ってくれてかまわないよ。
僕、体が頑丈だから多少無茶をしてくれてもいいし。」
自分の身体を受けて入れてくれる相手に感謝し、少女は己の身体について語り始める。
相手が鼻から息を漏らすのに気付いた少女は、相手の胸元に顔を埋め舌で相手の胸の突起を舐めていく。
服は脱がされるままにして。 やがて全てを脱がされると大きな胸と、同じ位に大きなペニスが目に付くことだろう。
■セイン=ディバン > 「いや、凄いぞそれ。人が好きなんて、俺は言えないもん
戻るのは不幸かね? オレはそれもありかな、と思うけど
どうだろうなあ。なんかアマンダは凄い大物な気がするぞ?」
どこか、自分より大人びているなという感想。
自分が子供なだけなのかもしれないが。
「うおっと。その時は、逆にオレが護るさ。命に変えてもな」
キスをされれば驚き。相手の言葉を逆に返す。
少なくとも、自分を護ったせいでこの少女が、などとは考えたくなかった。
「……へ、へぇ~……それ、とてつもなく凄いことなんじゃないのか?
嫌なもんかよ。気に入った相手の身体だ。むしろ愛おしいぜ。
無茶は……しないと思う。多分」
想像以上の相手の経歴に、思わず目を白黒させる。自分よりよほど凄い位置にいる相手。
身体をなめられれば、鼻息は乱れ、大きくなり。相手の頭を思わず撫でてしまう。
目に付いたのは豊満なバスト。そして、自分の物に負けないくらい大きなペニスであり。しかし、そこに嫌悪感など抱きはしなかった。
■アマンダ > (次回に続きます)
■セイン=ディバン > (継続予定です)
ご案内:「王都マグメール 路地裏」からアマンダさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 路地裏」からセイン=ディバンさんが去りました。