2016/04/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 大通り」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > 華やかな店が立ち並ぶ。
飲食店、衣料品店、医薬品店―――果てはおもちゃ屋や雑貨店まで。
この街の庶民の暮らしを一同に集めた大通りを、イニフィは歩いていた。
目的は特にない、けれどもお金があるために何か買い物でもしようかな、と観光から帰ってきたところだ。

「んー、そろそろ新しい服もいいわねぇ。……あー、でもカバンもほしいけど…」

高い。旅行で各地を転々としているがゆえに、お金は最低限しか持ち歩いていない。
衣服を買うにしても、気に入ったものは大体高い。そしてなによりも下着が高い。
値引きするのはいいのだけれども、やっぱりそこは普通の値段でちゃんと買わないと失礼だろう。

イニフィ > 腰に忍ばせている嚢の中身を覗く。
お金に関しては申し分ない。―――宿代を除けば、だが。
この中から、宿代を支払った残りともなると、おそらくカバンか服一着分、どちらかしか買えない。
衣服屋の前で、しばらくの間悩む。

「んー、もうそろそろ暑くなってくるでしょうしねぇ。やっぱり夏物はそろえておきたいけど…。
でも、カバンの痛み具合も気になるのよねぇ…。」

この間なんか、ホックが自然と外れて中身を道端にぶちまけると言う大惨事をやらかした。
帰って調べてみたら、止め具が外れかけていた。
さすがに、そろそろこのカバンを使うのも限界だろう。

ご案内:「王都マグメール 大通り」に魔王リュウセンさんが現れました。
魔王リュウセン > てっこてっこもふもふ。
漸くもっふもふの冬毛たる生え代わり時期を経て、幾らか毛並みが少なくなった
―傍から見てそれほど減っていない夏毛で覆われた九つの尾を揺らし大通りを普通に通りかかるもふい魔王(笑)。
今日も今日とて、子供に…突撃されていた。もう毛並みとかヒドイが、子供がはけて来たと同時に
半場自動的にかけていた毛並みを整える魔法が作動し あっという間に整った、と思う。

「…………て、撤退………」

人込みから ぽふっと抜け出てきた目の前にいたのは 某淫魔の姫君たるイニフィ嬢。

『色々』と過去にもふだきをされまくって 人に知られたら不味い(?)弱点を知られてしまった人物がそこにいる。
撤退と言いかけて この件の人物が見逃してくれるか? …無理な気がする、と若干青ざめた顔で見つめて

イニフィ > しばらくウィンドウショッピングを愉しんでいた。
こういうカバンを持って、こういう格好をして待ちを歩いてみたいなぁ、なんて思ってもさすがにお金がない。
かといって自分で作る、なんて技能なんかあるはずもない。
はぁ、とため息をつきながら、どこかでバイトでもしてお金を稼ごうかしらと考えていた―――所だった。

「ん?…………あら。」

目の前の人ごみから、命がらがら?逃げ出してきたのは美しい九尾を持つ狐の魔王だった。
ついこの間、もっふもふにしてあげて、そしてちょっとだけいいことをした。
だから――もうすっかり仲良くなって威厳も何も感じない。
つまり、それが目の前にいるという事は―――。

「リュウセンじゃないのよ。…どうしたのかしら?また子供にモッふもふにでもされたの」

しっかりと、その九尾を今度はイニフィが抱きかかえるのであった。

魔王リュウセン > 街に支店たる拠点を持つ、灯台下暗したる魔族の王、いや、これ魔王な筈だが、
資金はあると思うが威厳が足りない、足りないからかそれとも隙だらけなのか子供に突撃されまくる。
益々威厳が減っていく…妙な悪循環に陥り中だが解決の糸口が無い。

もっふもふと揺れていた尻尾は今は全て垂れている、というか丸まっている。
怯えている犬猫が確かやらかす仕草だったりするが、…捕獲された。ああん。もふい尻尾が抱えられてる。

「そ、それは いつもの事。…き、奇遇だな!? この前旅立ったんじゃないのか? いつ戻って来た。」

仲良くなってーそもそも出会いがアレなので威厳も何もなくなっている。
そして現在進行形でモフモフされてる…手つきが慣れているのか それはそれで気持ちがいいのだが。

「…ん…!」

ぴくんっと身体が反応するのは何故だろう?

イニフィ > まあ、魔王にもきっといろいろなものがいるだろう。
威厳たっぷりなカリスマを持つものもいれば、リュウセンのようにマッタクらしくない魔王もいる。
まあ、威厳がなくてもリュウセンは可愛い。だから其れでいいと思う自分もいるわけで。

くるんっと丸まっているそれはまるで動物が怯えているかのよう。
まあ、実際にこんなにもふもふにされたら怯えもするだろう。

「ん、ちょっと前にね。…あ、そうだ!ねえリュウセン、あんたお金持ってる?」

もふもふもふもふ。撫で回す手はすごく慣れているけど、性的な意味はマッタクない。
ないのに、ちょっと体が反応してしまうのは―――もしかして?

「ねえ、リュウセンの家って近い?ちょっと、私お金に困っててね?
よかったら、ちょっとだけ援助してくれないかなぁ~って…だめ?」

その代わり、イイコトさせてあげるわよ?と耳元で囁く。
ここが弱いんだよね、とさわさわ撫で回しながら―――。

魔王リュウセン > だから魔王の中でも 魔王(笑)になり果てるのだ。大罪関係者の中でも実力だけならいい線いくが、
其れ以上に足りない部分が多すぎのもふ担当の魔王(笑)。可愛いは正義なのか そもそも正義であっているのか分ら無い。

びくびく丸まって小物感満載の丸めたシッポが九つ。揺れもしていないが相変わらずのモフ模様は健在。
あれだけ とある部分を熱く念入りにもふられれば怯えは仕方ない。

「  そう。  金。ある。溜めるだけ溜めて使っていないけど。
事と後できちりと返してくれるなら 貸してもいい。利子は取らん。」

友人でもある人からは利子は取らない。有ったとしても微々たるおやつ一個とかの利子だ。
モフモフされていくにつれて丸まっていた尻尾も徐々に広がっていく―チョロイ。
だから 威厳が無いと言われるのだ チョロ過ぎると言う意味で。

「ここから…なら近い。 援助…  私からせびるのか…。   はう!
ああああ、 ちょ そこは や、やめ…!」

やめてとかありきたりのテンプレみたいな台詞を言っても逃げるとかない。
耳元で囁かれる、息を吹きかけられる、撫でまわされると もう ぐでぐでになりー

イニフィ > まあ、本来貴族種であるはずのイニフィが魔王種であるリュウセンには絶対に勝てないはず。
何しろ多大なる魔力があっても、絶対に抗えないものもいくつか持っているのだから。

怯えているのはまあ、いいとしてもだ。
このもふも不具合、なんだか以前と少し違う。そう―――足りない。
圧倒的シチュ量であったもふもふがなくなってしまっている。
ああ、これが生え変わりと言うヤツかと、自然に納得しつつ抱え込んでしまうのだ。

「ん、大丈夫だいじょうぶ!服とか買いたいだけだからだから、そんなにはかしてもらわないわよ。」

それに、何かいいバイト先が見つかれば必ず返す。
借りたものはちゃんと返しなさい、と言うのが厳しいおきてなのだ。
まあ、ちょろい云々はこの際気にしないでおこう、じゃないと本当に魔王かと疑いたくなる。

「せびるとか人聞きの悪いこと言わないでよぉ、貸してもらうだけって言ってるじゃない。ね、いいでしょ?」

グダグダになったリュウセン、うんこれはちょろい。
このまま、腰砕けになったリュウセンを引っ張りながら、彼女の家へと向かうのであった―――。

魔王リュウセン > その後しばらく チョロイ魔王(笑)は姿が無かったと言う―)
ご案内:「王都マグメール 大通り」から魔王リュウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 大通り」からイニフィさんが去りました。