2016/03/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 大通り」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > 様々な人が行きかう大通り。
勿論家族連れなんかも多数行きかっている。アイスクリームを片手にはしゃぐ子供。
おそらくほしいものを買ってもらったのか、嬉しそうに飛び跳ねる子供。
くす、とそんな様子を見やりながら微笑むものの―――。

「……まったく、子供って何であんなに悪意に満ち溢れてるのかしらねぇ…?」

無邪気な悪意、とはよく言ったものだと。
何しろ彼らが通った場所は奴隷市で死んだような目をした子供からよく見える。
果てさて、彼の絶望はどこまで深いのやら。

イニフィ > まあ、自分にはさして関係のない話である。
正義感に駆られてその奴隷の子供を買うような余裕があるはずもない。
最も、自分がそうなったら全力で媚でも何でも売って逃げ出そうとするとは思う。
そんなことで、自由を束縛されるなんて自制心が絶対に許すはずはなさそうだし。

「…おっと、いけないいけない。今日は服を買うんだった。」

そう、今日の目標はそろそろ新しい服を買うことである。
もうダイブ古くなってきているし、新しい模様にしてもいいかななどとも思案中。
まあ、格好は今と大して変わらないことにはなるけれども。

ご案内:「王都マグメール 大通り」にカレリアさんが現れました。
カレリア > 「………」

奴隷市の商品、その子供達を見ながら通りを歩く
見ていて楽しくもなく彼等を助けられる訳でもない
それでも…彼等のへの扱いが目に余る奴隷商は覚えておく

「こんな事、意味がないんですが……」

一先ず一人の名前を憶え通りを抜ける
後日彼はこの町から消えるだろう、勝手な自分の自己満足のため…
陰鬱とした空気を肺から絞り出すように一呼吸

イニフィ > 「おっと……ごめんなさいね?」

余所見をしていたわけではない。
だけれど、人を避けるとどうしても別の人にぶつかってしまうようなことはある。
そんな中、よそ身をしていたカレリアに思わずぶつかってしまったのだ。
別に何かがあるわけではなさそうだし、気にせず先を急ごうかともするが―――。

その視線の方向が、例の奴隷市のほうに向いていた気がする。
そして何かしら、呟いた気もする。
ドレス姿のそのものの視線が合うまで--―少しだけ、邪魔にならないところに移動した。

カレリア > 「っ…いえ、こちらこそ失礼」

意識が散漫し過ぎていたのか人にぶつかる
見上げれば何の違和感もない町娘姿の女性、そしてその目を見つめる

「…どこかでお会いしましたか?」

そう尋ねる
魔力の流れや質が人よりも何倍も濃く滑らかな彼女
高位の魔術師でもここまでの物にはならない…となればまず彼女は人間ではないと分かる
こんな街中でそれも偶然ぶつかったとは思えず、冒険者をしているせい仇討ちなんて言葉が脳裏をよぎる

イニフィ > 少しだけ、ゆっくり歩いていたのだからイニフィの姿は見失わずに済むだろう。
だが、声をかけられ方が少し独特だった。
少なくとも―――カレリアが思っているような考えは持ち合わせてはいなかった。

「ん?…ううん、始めましてのはずよ?……もしかして、私に似た人でも見かけたことがあるのかしら?」

カレリアが見つめた目はまだ『力』を発生させていないために、普通の色である。
しかし、その瞳は真紅の色をしており、魔力が高い人間ならば気づけるものがある。
それは『色欲』を増幅させる力と、『魅了』を発生させる魔力の二つが高レベルで凝縮されていることに。

カレリア > 「…そうですか、失礼しましたわ。」

軽く頭を下げる、一先ず敵意も感じないのだからただの勘違いだろう

「いえ、貴方のような方に一度会えば忘れることはありませんわ♪
冒険者をしていますので色々とあって警戒しないといけないことが多いんですの、失礼しましたわ」」

にこりと笑顔を浮かべる
胸元の主張が激しく綺麗な金髪、よくみれば町娘らしくない顔立ち
そのうえ魔力の圧縮率が普通ではない

イニフィ > 身内の誰かがやられていたとしても、おそらくは何の怒りも買わなかった。
イニフィにとって一番怒りを買うことは、「自分の玩具に手を出されたとき」である。
もしも、仮にカレリアが誰かに手を出していたら―――問答無用だったかもしれない。
だけど、少なくともマーキングした誰かと関係を持っている気配はなかった。
ゆえに、あまり気にすることもなかった、というだけである。

「ああ、冒険者さん…なの?
へぇ、珍しいわね……、冒険者って言うと、割りと屈強なイメージがあったんだけど」

カレリアのような子もいるのだと知って、少し以外だった。
こう、もっと女の子でもアマゾネスのような筋肉粒々でごつい武器を構えてる。
そんなイメージがあったのだが、そのイメージとは似ても似つかなかった。
口調もどこか上流階級に典型的な口調だし、とても冒険者という風貌には見えなかった。

カレリア > 彼女と自分にいざこざがない事に安心する
街中でいきなり暴れるなんてしたくはない上に今は気分もあまり芳しくない

「私は魔法職ですのでそれほど体を鍛える意味がありませんの。魔力で体も強化できますので♪」

確かにカレリアのような冒険者は少ない
しかしまだ成人もしていないのに冒険者なんてやっていられるのは全て能力のおかげ
鍛え上げてもあまり意味がないのは想像しやすい

「所で、少しどこかでお話でもどうですか?
少し気晴らしに付き合ってくれると嬉しいんですが…」

ちらりと奴隷市に通りを見てしまう
このまま当ても無く散歩するより彼女と話している方が面白いかもしれない…そんな思いで誘う

イニフィ > まあ、いざこざがあったとしてもおそらくここでやりあうことはなかっただろう。
イニフィとしても、一般人を巻き込むのは(面倒という意味で)あまり好ましくない。

「あ、魔法使い…さんなんだ?へぇ…自分を強化できるって言うのもなかなか便利ね?」

私も少しは魔法の心得があるのよ、とウィンクして見せた。
だが、その「魔法使い」というワードに少しだけ引っかかる。
カレリアの魔力の高さにもよるけど、小隊がばれているかもしれないと少しだけ思った。
最も、ばれたからといって何かするわけではないけれども。

「あら、いいわね?…そうね、向こうの公園なんかどう?」

この時間、後援なら特になにかが邪魔も入ることもなさそうだ。
辛気臭い奴隷市を眺めながらよりも、其方のほうが確かにずっと有意義だろう。
カレリアの誘いに、二つ返事で頷いた。

カレリア > 「身体能力が必要になる場面もありますので一応。」

魔法が上手くいかないときは殴りぬく、そんな荒っぽい考えで覚えた身体強化
品はないが強力ではある

「では、お願いしますわ♪」

誘いを受け入れられ公園まで歩いていく
奴隷市が遠ざかると自然と呼吸も軽くなる…奴隷を見るのはともかく
ああいった場所ではまだ息が詰まってしまう

イニフィ > 「あ、ちょっとまって!」

公園に行くのは勿論構わない。
だけど、ただそれだけで済ませるのはきっともったいない。
喉だって乾くだろうし、おなかだってすくかもしれない。
だからこそ、途中で見つけた喫茶店でサンドイッチとミルクティーを購入しておこう。

「えーっと、冒険魔法使いさんはどうする?
なんだったら、私が奢ってあげてもいいけど?」

あいにくと、お金はあるのだ。
冒険業は、以前あった知り合いが言うには余りお金は稼げない様子。
ソレをしているなら―――お金はお察し、だと思ったしだいである。

カレリア > 「いえ、そこまでして頂く訳にはいきません。むしろ私に払わせていただきますわ♪」

誘ったのは自分、なので支払いは自分が済ませる
伊にふぃと同じものを自分も買うだろう…ゴルドなら以前の失敗からいつでもある程度は持つようにしている

「気が付きませんでしたわ…どうもありがとうございます♪」

気遣いが嬉しく笑顔を浮かべ再び公園へ向けて歩き出す
足取りは先ほどまでより若干軽くなった

イニフィ > 「あら、いいの?嬉しいわねぇ、それじゃお言葉に甘えちゃおうかしら?」

冒険業だからと思っていたけれども、なるほど持っている人はいるのだなと。
さすがに一般人未満の生活をしているようには見えないし、どこかから支援でも受けているのかもしれない。
だとしたら、こっちが持つというのは些か失礼だったかも。

「いいのよ、お話しするにしても手ぶらじゃ寂しくなるでしょ?」

最も、ほとんど一人で過ごすことの多い自分にとってはさして気にすることでもないのだけれど。

程なくして、公園にたどり着く。
公園というよりも、遊具などは置いてなく普通の歩道に、いくらかベンチと木々が植えられているだけのもの。
だが、時間帯が少し遅いのか、人通りは案外少なかった。

カレリア > 装備のメンテナンスも必要なく怪我も魔法職のおかげかそうそうない
収入に対して支出がかなり低いおかげかゴルドは一気に減るとき以外は貯まる一方な訳で…

「そうですわね、こういった物があれば楽しみは増えますわ♪」

人通りの少ない公園、寂しいというより静かと言える空気の中ベンチに腰掛ける
疲れていた訳でもないのに深く座り込み背もたれに持たれ深呼吸…

「……公園もたまにはいいですわね、空気が美味しいですわ♪」

イニフィ > 「ほんとねー、外の花畑なんかもいいと思うけど、こういうのもなかなか趣があるわよねぇ」

街の外にいるときのことが多いゆえに、こういう公園にいる時間のほうが実は珍しい。
勿論街中をぶらつくのは確かにあるのだが、買い物以外で歩こうとは思わない。
勿論、散歩なんかもすきなんだけども―――。

「まあ、人だかりが多かったから窮屈だったものね。
…ちょっと陰気臭いところも合ったし、早めに抜けてよかったかもね?」

「ああ、そういえば名前言ってなかったわね?
私はイニフィ、冒険魔法使いさんのお名前はなんていうのかしら?」

隣に座り、買ってもらったサンドイッチの封をあけた。
実は結構、小腹が空いていたりしたわけだし。

カレリア > 「陰気臭い…そうですわね、その通り……」

彼女のいう事は正しい、普通の人から見ればあそこはただ陰気臭い場所なのだろう
人でない彼女もそう思うだから違いない

「私はカレリアと申しますわ。
……冒険者もしていますが、貴方のような方達とも色々と交流がありますわよ?」

ミルクティーを少し飲みながらクスリと笑う
どう受け取るかは彼女しだい…

イニフィ > 否、彼女だからこそ陰気臭いという表現になったというほうが正しい。
人ではないからこそ、人間のそういう黒い部分がよく見えるのだろう。

「カレリアちゃんね、よろしく。……あはは、やっぱりばれてたか。」

思ったとおりという表現だった。
彼女の中にある魔力はずいぶんと高いことはある程度察知していた。
だからこそ、自分の正体はばれていると見て間違いないだろうとふんでいたのだ。

普段なら、ここでフェロモンを出して誘惑するところなのだけれども、ここまで高いとおそらく何の意味もない。
それに引っかからないならば、おそらくチャームアイも効かないだろう。
苦笑しながら、ミルクティーで喉を潤した。

「察しのとおり。あ、だけど出来るなら秘密にしてくれないかしら?
辺に討伐依頼なんか出されたら、気軽に旅行も出来なくなっちゃうもの。」

私は自由でいたいの、とウィンクして見せた。
もし、ここで食事代を払っていたら、口止め料とするつもりだったのだけれども。

カレリア > 「他の方より目が良いので♪」

意図は伝わった様で小さく笑う
この目のおかげでこうして楽しく話しているのだから感謝している
チャームはかけられても抵抗はできるがそれはできるだけ
何の抵抗もしなければ簡単にかかるのだがそれはカレリアのみぞ知るところ

「態々そんな事しませんわ。ただお話しするのに腹の探り合いのような真似は無粋でしょう?」

単純に会話を楽しむ為の事
むしろ余程気に食わない、看過できない存在でもない限り
態々街から追い出そうなんて思いもしない

イニフィ > 「みたいね。…あーあ、もう少し魔力を隠せたらいいんだけどね。」

そうしたら、きっとばれることはないのに。
人の姿をしたり、街娘を装ってみたりするもののどうしても魔力だけは隠せなかった。
カレリアにはわかるだろう、押さえていても漏れ出している「淫魔特有の」魔力が。

「んふふ、まあね。…でもいいの?もしかしたらこの後、カレリアちゃんを襲って契約しちゃうかもよ?」

襲うつもりがあればとっくにそうしている。
冗談めかして嗤いながら、ミルクティーを半分ほど飲み干した。

会話だけでも十分愉しいのだから、腹の探りあいは確かに辞めておきたい。
むしろそんなことをしたら、せっかくの楽しい会話が台無しになってしまいかねない。
いや、いつもならそれでもいいんだけれども。この後にお楽しみがあれば。