2016/03/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区の酒場兼宿屋」にジニーさんが現れました。
ジニー > ぱたぱたと靴音を軽く立てながらテーブルの間をいそいそと行ったり来たり。
手に持ったトレイにはなみなみと注がれたエールのジョッキ。
もしくは、湯気を立てる料理の皿。

そろそろ上がりの時間ではあるのだが、
今日も酒場に来る何人かの男達は加減を知らない様子。
その為にそこそこ忙しなく働く様子が見れるだろう。

何の変哲も無い、酒場の一風景だった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区の酒場兼宿屋」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > 「すいませーん、オーダーおねがーい」

そんな男たちの中に紛れて、一人だけ明らかに場違いだろう。
街娘ふうの格好に、旅行カバンを足元に置いた女が手を上げていた。

その手には店のメニュー表が開いた状態でおいている。
宿に帰る前に、夕食を食べようとこの酒場にやってきていたのだが、なかなかに面白そうなものが多い。
今日は魚系にしようと思ったのか、注文するものを魚介類に厳選していたのだが―――。

おもいっきり20分は迷っていた。

ジニー > 「はーい、ただいまー。」

声をあげ、別のテーブルに料理を置くとメモを片手にやってくる。
女性のテーブルへとやってくると、お待たせしましたぁ、と一声かけてメモを構えた。
注文を聞く態勢。

メモを構えながらだが、少し女性の様子を見ている。
…綺麗な人だなぁ、旅行者さんかな?と内心で考える。
ほんの少しだけの好奇心が見て取れるかもしれない。

イニフィ > やってきた店員さん、ずいぶんと若い印象がある。
自分と大して変わらない程度なのかな、などと思ったけど―――何故だろう。
その匂いに、どこか魅かれてしまっていた。
普段はたいしてきにするようではないのだが―――どこか気になる。

まあ、今はオーダーを取ってもらおう。その後のことはそれから考えよう。

「えーっと、海鮮サラダ一つと、あとこの……貝とサーモンのパスタをお願い」

飲み物は備え付けられている飲料水で十分だろう。
お酒はまあ―――ほしくはあるけどさすがに雰囲気だけで銃分与えそうだ。
そんな注文をする最中、その視線がどこか気になるしぐさをしている。

くす、と笑みを浮かべながら「お願いね?」等とウィンクしてみせる。
相手が女の子だからそんなに効果はないだろう、とふんでいるのだが。

ジニー > 精気の魅力的な匂いを発散してしまう。
そんな『体質』は特に精気を糧とする魔族には感じ取れるかもしれない。

「えぇと…海鮮サラダと…パスタ、ですね…。」

復唱しながらサラサラとメモに書き付けていく。
以上でよろしいですか?とメモに落とした視線を上げると、
ばっちりウインクと目が合ってしまった。

「…っ。はい、かしこまりましたぁ。」

少しドキリとしたものの、ぱたぱたと厨房へと注文を伝えに行く。

注文を伝えると、今日はあがりでいいよー、という声が店内に聞こえるだろう。
荷物を取りに奥へと引っ込んでいる間に、別の女性が出来上がったサラダから運んでくるだろう。

イニフィ > (……さっきの子、もしかして「淫気」を溜め込むタイプの子かしら…?
そういえば、獄稀に人間の子が淫魔につかまっていろいろされちゃうと、そういう体質になるとか母様から聞いたことがあるわね…。んふ)

昔、母から聞いたことがある。
淫魔に捕まった人間が調教され、そして解放されるときに淫気―――淫魔や魔族が好む魔力を溜め込む体質へと変異する。
それらは一度溜め込んでしまうと、無意識のうちにここに「上質な餌がある」と知らせてしまう、とか。
もしかしてさっきの子がそれだったのかな、と思えば。

料理を運んできた別の店員が来たのなら、それを受け取りつつ一つ注文を投げかけた。

「…悪いんだけどさ、さっき注文をとりに着てくれた女の子、もう一回呼んでくれない?」

そのこに料理を運んでほしいんだけど、と注文した。
何か粗相でもあったのかと尋ねる店員に笑みを浮かべながら「ちょっとね?」と短く答えておいた。

ジニー > サラダを運んできた女性は不思議そうな表情をしながらも了承した様子。
ちょうど、荷物の肩下げカバンを持った状態で出てきたところだった。

あれっ?と少し焦った表情をするもののカバンを女性に預け、
エプロンを外した服装のままパスタを運んでくる。

「お待たせしましたぁ。貝とサーモンのパスタです。」

こと、と薄く湯気を上げるパスタを女性の前に置く。
それから少し様子を見た後で、おずおずと口を開いた。

「えと…何か、ありましたでしょうか?」

かすかに首を傾げる。怒っている様子はなさそうだけど…と考えながら。
不思議そうにはしながらも、概ね女性が考えている通りの匂いをうっすらと漂わせている。
特に意識している様子はない。

イニフィ > 思ったとおりだった。その匂いは正しく漏れ出している淫気そのもの。
姿を隠しているとはいえ、サキュバスであるイニフィにはそのにおいは敏感に感じ取れた。
クス、と笑みを浮かべながら―――今日はなかなかに面白い子を見つけた。
ふわり、と甘い香りを出しながら、サラダをつつく。

「ん、ちょっとね?…さっき、私の胸見てたでしょ?
だめねぇ、女の子どうしとはいえセクハラよ、セクハラ。」

完全に難癖である。
サラダと海鮮を一緒に食べながら、これはなかなかいけるなと内心思いつつ。
先ほど好奇心が見えたその視線のこと、少しだけ咎めながら(だけど表情はうっすら笑み)。
流し目に、ジニーのほうを見ていた。

「貴女、お名前は?」

ジニー > 「え、えっ。」
セクハラ、と言われて吃驚した様子。
しかし反論したりはせず、すみません…と短く謝った。
胸を見てた覚えはあんまり無いのだが、客商売故の体質である。

「名前ですか?…えと、ジニー、です。」

じっと見てくる視線からは逸らしたりはしない。
気分を害したのなら…という真面目そうな様子だ。

ふと、甘い香りを感じた。…料理の匂いではないなぁ、とすぐにわかる。
香水かな?と少し考えた。香水なら、それなりにお金持ちの人なのかもしれないなぁ、とも。

イニフィ > 別に見られていたというならば構わない。
元々、女の子限定だがスキンシップが好きだというのもあるし、見られることにさして嫌悪感はない。
むしろ見たければどんどん見てくれて構わないという事なのだが。
客商売上、あっさりと短く謝ったジニーに、んふ、と妖艶な笑みを浮かべた。
それに比例するかのように、甘い香りは少し強くなり―――。
徐々に身体に変化が訪れるだろう。もしかしたら股間についているものが一番変化するかもしれない。

「ジニーちゃんね。…で、どうなの?私の胸、魅力的だった?」

そして唐突に始まるガールズトーク。
周りが男だらけの場所でもぜんぜん構わないし、むしろ愉しそうだった。
よかったら座って、と着席まで促しつつ、それに寄り添うように自分もイスを近づける。

「んふふ、ごめんなさいねぇ?…可愛い子だったからお話したかったのよ。クレーム云々はただの方便」

驚かせてごめんね、と真紅の瞳でジニーを覗き込む。

ジニー > 妖艶な笑みを浮かべた様子に、ドキッ、としてしまった。
少しずつ強くなってくる甘い香り。
それが女性から漂ってきていると思えば、心臓の鼓動が少しずつ早くなっていく。
おかしいな、と思いつつもじんわりと股間の辺りが熱を帯びてくるのが止められない。

「あ、あの…その。」
照れて赤くなってしまう。…少しうつむいた様子から「大きかった、と思います。」という小声の呟きが聞こえた。
座って、という所作に少しだけ厨房を見やって微かに頷いた。荷物をお願いします、という事らしい。

着席をすると、不意に覗き込まれてびくっとする。頬の辺りは少し赤くなっているだろう。

イニフィ > それだけではない。徐々に本能が頭を支配してくる。
完結に行ってしまえば、イニフィに欲情を抱いてしまう。
淫魔のフェロモンを間近で感じてしまえば、魔力防御しだいだがその思考は徐々に色事へと傾いてしまう。
さらに、ジニーを覗き込んだ赤い瞳は魅了された相手の意識をさらに色事に傾ける。
もしかしたらこのあたりで、ただの人間ではないと気づかれるかもしれないが―――。

「ああ、緊張しないで。楽にしていいのよ?
んふふ、ジニーちゃんなかなか可愛いわよね。…それになんだか不思議な感じ。」

肩に手を回し、ほおを紅く染めるジニーに絡む。
ある意味酔っ払いよりもたちが悪いかもしれないが―――周りの男は、何故下記に止める素振りもない。
んふ、と笑みを浮かべながら、ぼそりと胸の感想を呟くジニーに、満面の笑みを浮かべた。
その耳元に、甘く吐息を噴きかけながら―――。