2016/03/04 のログ
イニフィ > 出来上がっているといっても意思はちゃんとしている。
それに、男が嫌いだからほかのものとテーブルを囲んでいるわけでもない。
鶏肉のバターソテーが残り半分ほどになったところで、珍しい来客に其方に目をやった。

羽が生えている。
そして人間のサイズに比べると明らかに小さい。
まさか、この世界でこれに出くわすとは思っても見なかったので、思わず目を見張った。

「あらやだ……。妖精にこんなところで出くわすなんてね?
これ、食べられるのかしら?」

これは何かいいことの前触れなのだろうか。
にっこりと笑みを浮かべると、暖かい鶏肉を差し出した。
そっちよりも、こっちのほうが美味しいとでもい痛げに視線を投げかけるのは、回りの人間が気づいていないからこそ。
まあ、おかしな人間だとは思われたくはないというだけなのだが。

ティネ > 「あ、くれるの? ありがとっ。
 おねーさんいい人だねっ」

気づかれたことに驚く様子も見せず、見知らぬ不思議な女性をかんたんに良い人認定すると
テーブルの上をてこてこと歩いて遠慮なく鶏肉を受け取り、手や服を汚しながらかぶりつく。
まるっきり欠食児童である。

「おねーさんは何してる人?
 わざわざこんなところに足を運ぶようなひとには見えないけど。
 食通さん?」

イニフィ > まあ、多少魔力に関しては通じているものがあるので妖精くらいなら何とか見える。
最も、それ以上ともなると真剣に見つけようとしない限りには無理かもしれないが。
頬杖をつき、服を汚しながらむしゃぶりつく妖精を見やりながら、くすっと笑った。
まあ、そんな最中に追加で頼んだ「スパゲティミートソース」がやってくるわけだが。

「ありがと~v ん、私はただの旅行者よ。食通ってわけじゃないわ。
名前はイニフィ、フルネームは長いから割愛させてもらうわよ?」

頭に巻いているナプキンを締めなおし、スパゲティを小皿に取り分けてフォークで絡める。
ひき肉とトマトソースがなんとも色鮮やかで食欲をそそる香りだ。
それを口に運び、なんとも幸福そうな顔を晒す。

「今日はそろそろ宿を探そうかと思ってたんだけど、あいにくどこも一杯だったの。
其れで、たまたまここが空いてるって話だったってわけ。妖精さんは?」

ティネ > 「ぼくはただのティネ。よろしくねイニフィ。
 名前が長い、ってことはひょっとして実はすごい家のお嬢様だったり?
 それにしてもよく食べるなぁ」

食べ終えた鶏肉でお腹いっぱいにして、ぺたりと尻もちをつき、その拍子に卓の上をころりと転がる。
純粋に感心した様子で、スパゲッティを食する様子を眺めていた。

「なるほどなー。
 ボクは単にここが気に入って時々足を運んでるだけ。
 暖かいし、いつだって人がいるからね、ここは」

あと常連が鈍い連中ばっかりで盗み食いが簡単だから、とまでは言わない。

イニフィ > 「まあ、おなかがすいちゃうとどうしてもね。あ、体重のこと聴いたら怒るわよ?
さあ、それは秘密よ。家出しちゃったしね?」

女だから、どうしても体重だけは気になってしまう。
そんなに太っている感じはないはずだけれども、やはりその胸だけは目立つ。
だが、どういうわけか周りの屈強な冒険者が一向にこちらに来る様子もない。
スパゲティを平らげると、備え付けのふきんで口元を拭った。

「ご馳走様…ここの料理美味しいわね。
ティネはここに着て長いのなら、よかったらオススメの朝御飯とか教えてくれない?」

そのお礼に、明日の朝御飯ご馳走しちゃうわよ、とウィンク。
どうやらこの妖精を餌付けでもしようとしているかのようだ。

ティネ > 「ふふふ、ボクいっぱい食べる人のほうが好きだよ。
 家出娘なんだ! 体重も謎なら本名も謎、謎は美人を作る、ってやつだね」

酒も入っていないのに上機嫌な様子でぺらぺらと舌を回す。

「えーなになに? ボクを甘やかしても何も出ないよぉ。
 ここトマトとじゃがいもの料理の評判が良いんだよね。
 ボク、ソーセージとか焼きトマトとかハッシュドポテトとか食べてみたいなー、
 もといオススメかなー」

ティネは即物的なアレソレをちらつかせられるとびっくりするほど弱い。
だらしなく転がったままイニフィの言葉に返事をする。
随分と無防備な様子だった。

イニフィ > 「あら、解ってるじゃない?」

美人という単語に弱いのは実はイニフィもであった。
そういう言葉を言われると、どうしても弱くなってしまう上に今はお酒も少々入っている。
ゆえに、そういう言葉を投げかけられるとあっという間に上機嫌になるのであった。

「トマトとジャガイモかぁ、そういえばこのスパゲティにもトマトが使われてるんだったわね。
なら、明日はハッシュドポテトとウィンナーでパンを食べましょうか。」

んふふ、とその目を光らせて笑った。
赤い瞳が明日の朝御飯を思い浮かべてちょっと愉しそうに笑う。
ふわり、と甘い香りを醸し出すのは――ただの香水だろうか?
あまり冒険者の宿には似つかわしくない香りを漂わせながら、残っているビールを少し飲んだ。

「それで、ティネはどこかに帰る予定でもあるのかしら?」

ティネ > 「わーい、イニフィ大好きー!」

身を起こしてはしゃぐ。
この宿に客としてきちんと泊まったことは一度たりとてない。
ゆえにきちんと朝食を食べたこともなかった。
イニフィ同様に、次の朝に心ときめかせて目を輝かせる。

鼻孔を、ほの甘い香りがくすぐった。
なんとなく身が軽くなって、周囲の喧騒が少しだけ遠くなったように感じた。
なんだか、いつまでも嗅いでいたい香りだ――と、ティネは思った。

「ううん……今夜は。
 イニフィって、なんだかいいにおいするねぇ」

酔ったような、微かにとろんとした目つき。
その香りのもとへと少しでも近づきたいと思ったか、
両の足で立ち上がると、イニフィを見上げながら、少しずつ小さな歩幅で彼女のほうへと向かっていく。

イニフィ > 「あらら、もうすっかり一緒に泊まるつもり?…まあ、最初からそのつもりなんだけどね?」

旅は道連れとも言う。時々こうして「気に入った相手」を見つけては、一緒に心身を共にすることもある。
今日の相手がたまたまティネだったというだけだが、周りから見えない妖精ならば、この宿で寝泊りするのは簡単そうに思える。

ふわりと香る甘い香りに誘われた長のように、ゆっくりと此方へと近寄ってくるティネに右手を差し出す。
そこからも甘い香りを漂わせながら、そっとティネの顎をなでた。
まるでマタタビに酔った猫のそれを撫でるかのように。

「んふふ、いい香水でしょ?…甘くて、だんだん蕩けていくような感じ。」

ふわふわと柔らかい、甘い匂い。
まるで、それをこすり付けるかのようにティネに手を這わせながら顎、喉、胸、そして足の間へと指を這わせる。
性的なそれを避けながら、ティネをまるであやすかのように。

ティネ > 「だって朝ごはん奢ってくれるってことは、そういうことでしょ?
 じゃまにならないことには自信あるよぉ」

にへへ、と笑う。

差し伸べられる右手から逃れることもなく、彼女の意のままに撫でられる。
背中の蝶羽根が小さくわなないて、卓の上に鱗粉を落とす。

「ん……」

ティネの身体は、子供のそれと同じで温かく、柔らかだ。
ただ触れられているだけで、小さなティネは小刻みに震える。
身体の上を指がなぞるたびにティネを包む匂いは強まり、そして感じやすくなっていく。

しまいにはイニフィの指先にぎゅうとしがみついて、
切なげな潤んだ視線を彼女に向ける。
顔が紅潮し、呼吸も荒い。

イニフィ > まあ、このサイズならば邪魔にはならないのは確かだろう。
むしろ抱え込んで寝てしまってもなんら問題はないような気もする。

妖精に触ったのは初めてだけれども、人間とそこまで違いがある様子はない。
むしろ、体全体が柔らかくてまるで子供のようにも思える。
指先にしがみ付いたそれをそっと右手で捕まえてしまうと、その甘い匂い―――フェロモンをたっぷりと吸い込ませる。
くすくす、と妖艶な笑みを浮かべながら。

「朝御飯は奢ってあげるわ。…でも、ただ奢るだけじゃね?」

その対価を、此方としても要求したいところだ。
右手を何度も開いたり閉じたりして、小さな身体を弄ぶ。
周りからはなにをしているんだという目を向けられるかもしれないけれども、異に返すこともない。

「ね、妖精ってどんな感じなの?気持ちいいことは御好きかしら?」

ティネ > 「あ……っ」

右手にすくいとられて、甘い声が出てしまう。
こうやって手に乗せられ、自分の存在をひとに預けてしまうとき、説明しがたい嬉しさがあるのだ。
笑いかけられるだけで、どきりとする。
もっと意のままに弄ばれたい、そんな欲求がむくむくと膨らんでいく。

「ど、どんな感じ……って……
 ちっちゃいだけで、にんげんと、たぶんそんなにかわんない、けど……
 んっ、すきっ……きもちいいこと……すき、だよっ……」

握られたり緩められたり、淫靡なことをしているわけでもないのに
その度もどかしげな小さな喘ぎが漏れる。
重さを感じないその小さな身体は、その気になれば簡単に握りつぶせてしまいそう。
客は皆自分の食事や儲け話に忙しくて、手の中の妖精と会話する娘について
気に留める者はいない。

イニフィ > 「ふーん…?」

こんな風に妖精を捕まえたことは一度もない。
確かにそういう存在がいるという事だけは知っているし、何度か見たことはある。
だけれど、警戒心が強くて近寄っただけで逃げてしまう存在を、こうして右手で捕まえられるとは思っていなかった。
ともすれば折れてしまいそうな、その小さな身体を右手に握り。
少しだけ、力を込めていじめてしまおう。
折れないように、動けないようにするだけ。

「気持ちいいことがすきなんだ?…んふふ、ちょっとエッチさんなのね?」

どうせ妖精は、この場所では見られないのだ。
右手を開き、手の中で蕩けた表情をしている妖精の衣服。
小さなそれを時間をかけ、ゆっくりと脱がせていく。
その間にも、甘い香りはどんどん強くなって―――。

ティネ > 「あ、ふ、ひあ、っ……」

菓子の薄い包みを剥がすような丁寧な手つきで、
ティネの簡素な衣服が脱がされていく。
薄衣とティネの紅潮した素肌がふれあうごとに、大げさとも思える反応を示す。

「はひっ……うん……すきだよ、えっちなの……」

決定的な行為もないままに、じっくりと媚香を嗅がされ、
小さな身体に高まる欲情ははちきれんばかりになっていく。
やがて衣服が取り払われると、一糸まとわないなだらかなシルエットが明らかになる。
人形のような背丈だが、もちろんその身体に継ぎ目などはない。
胸の桜色の二つの頂が、つんと尖って天を目指している。
股座に指が触れたなら、そこがすでに淫らに湿っていることがわかるだろう。

「ねぇっ、はやく……
 ぼく、なんだか、もう、おかしくなっちゃいそう……」

太腿をこすりあわせて、そう切なげに懇願する。

イニフィ > 本当に、そこは人間と大差のない反応を示していた。
その股は既にじっとりと湿っているし、触れれば過敏すぎる反応。
胸はまだ成長段階なのだろうか、あまり大きいとはいえなさそうだが、その頂点は既に硬くしこり立っている。
妖精で小さいという事を除けば、確かにティネの言うとおり変わりはなさそうだ。
だが、丁寧に扱わないとすぐに壊れてしまいそうな脆さも兼ね備えている。
ただ――――ボロボロにしてみたいと思わなくもない。

「んふふ、いいのかしら?
こんなに人が大勢いるのに、そんな格好をして、恥ずかしくないの?」

えっちなことがすきと呟いても、ここはまだ公共の場である。
周りを見れば客はまだたむろしているし、下手をすれば見られるんじゃないかとの心配はないのだろうか。
妖艶な笑みを浮かべながら、濡れている股を指で軽く擦りながら、押し付ける。
最も、普通の人間のサイズのそれが彼女の中に入るなどとは予想していない。
ただ、強く押し付けて圧迫させる、そのつもりだったのだけれども―――。

ティネ > 「は、はずかしぃ、です……
 ふたりきりで、して、ほしい……」

イニフィの言葉に、欲情に浮かされていた思考が少しだけ現実へと戻される。
少なくとも、露出癖を持っているという自覚はない。
――けれど、そんな理性では、この滾りには逆らえないし……
仮にイニフィが大勢の中で弄びたいと望むのなら、従うほかにない。

「は、っ、う」

指が秘所を擦る。
大勢いる、という言葉を気にしてか、嬌声は唇を噛んで押し殺したものになる。

「ん、ん――」

擦り、押し付けて続けていると――やがて、ぐにゅりという感触とともに
滑るように、イニフィの指先が、ティネの隘路へと侵入してしまう。

「――ぁ!」

息を詰まらせ、ぴん、と背筋を伸ばす。
それは不思議な柔らかさを以って指を受け入れ、湿った媚肉がぴっちりと吸い付いて、指先をくすぐる。
その気になれば――さらにその洞の奥へと、指は進めてしまいそうだ。

イニフィ > 「んふふ、そう来なくちゃね…?
それじゃ、部屋に行きましょうか。たっぷりと可愛がって―――あら?」

部屋に言ってたっぷりと可愛がってやろう、そういいかけた矢先だった。
その孔へと、指の先端が柔らかく包み込まれてしまった。
うねるように擽る膣内は、まるでその大きさのものをしっかりと咥えこもうかというほどに淫らに動いている。
ともすれば―――そのままさらに奥へと、指は進めてしまいそうだ。
なるほど、と軽く納得してしまった。この妖精は、どうやらこのように弄ばれるのは初めてではなかったらしい。

クス、ともう一度笑みを浮かべた。

「……ティネってば、面白い子ね?
いいわ、部屋に行きましょ。たっぷり可愛がってあげるわ。」

朝までなどといわない。飽きるまで弄び続けてやる。
あいにくと、小さいからといって妥協するような性格はしていない。
この妖精がこういう性癖を持っているならば、たっぷりと可愛がってやろうじゃないか。
それこそ骨の髄まで……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/黒猫のあくび亭」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/黒猫のあくび亭」からイニフィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にマルティナさんが現れました。
マルティナ > 今日は仕事の事は忘れ、新調した衣装で街へと繰り出す。
武器も置いてきて荷物は最低限の鞄一つ。
衣装も仕事用の丈夫なものではなく、薄手でひらひらとしたもの。
手足のグローブやブーツで覆っていた部分も露出しており、男性器周り以外は殆ど肌を晒している状態だ。
こんな格好でもいつもと違う服を着ると気分は変わるようで、凄まじい露出だがまあまあの上機嫌。

「まあ、注目されるのは仕方ないですよね」

目立つのは今更の事である。
せめて堂々と振る舞って休暇を楽しもう。
まずは普段行くことのないこの辺りの露店を見に行って、その後お昼ごはんにしてショッピングの続きをして……。
この前教えてもらったパン屋さんに行くのもいいだろう。
帰る前には立ち寄る事に決めて、とりあえず露店を見て回る事にした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にヘンリエッタさんが現れました。
ヘンリエッタ > 露店の一角、ティルヒアからここへと渡ってきた錬金術士がひっそりと店を開いていた。
敷物の上にちょこんと座った状態で、傍らにはスケッチブックを立てた看板が一つ。
”お好きなアクセサリーをお作りします。”と書かれていた。
好きな形に作れる証拠というように、魔力に反応して粘度のように変化する特殊な金属を手の上で手品のようにうねらせると、道行く人達が足を止めてくれることはあっても、オーダーをする様子はない。
なかなか売れないと小さくため息をこぼすと、ふとざわついた雑踏の様子が目に入り込んだ。

「……!?」

ぴしりと固まったのは、マルティナの激しい恰好に呆気にとられてしまったから。
ほとんど裸に近いような卑猥な恰好は、故郷では見たこともない。
王都って変な人がいるんだ…と、一人で変なイメージを抱え込みながら、焦げ茶のヴェールの向こうからじっと、その様子を眺めていた。
コントロールを失った魔法金属は、バチュン!と奇妙な音を響かせながら掌の中で破裂し、溶けた金属が飛沫となって飛び散る。
手の中が銀色まみれになっているのを見やれば、嗚呼と意気消沈の呟きとともにがっくりと肩を落とす。

マルティナ > 破裂音のような何やら聞き慣れない音に振り返るとそちらにも露店が並んでいる。
音の位置からしてオーダーメイドの看板を出しているアクセサリショップの辺りが発生源のようだ。
客引きのパフォーマンスの一環なのだろうか、実際こうして足を止めて注目する事になったのである程度効果があるようだ。
商売人とは色々な工夫をするのだなあと感心しながら、折角なので少し見ていく事に。

「へぇ面白そうですね。どういうものでも作れるのですか?」

軽くかがみこんで店主に話しかける。
店主の位置からは見えないが、こうしてかがむとただでさえ殆ど丸出しの乳首が真正面以外からは完全に丸見えになってしまっている。
だがそれに対して恥ずかしがる素振りは見せず、あくまでも自然に振舞っている。

ヘンリエッタ > 幸い、手の中に全ての破片が収まっていたので再度意識を集中すれば銀色の塊へと戻っていく。
ほっと一安心して、安堵の吐息が溢れると、こちらにかかる影に気づき、顔を上げた。
かけらる声、姿、遠くに見た破廉恥な存在そのものが目の前にいるとなると、再び手の中で金属を破裂させそうになったが、今度はどうにか抑えていく。
焦げ茶の前髪に隠れた瞳は驚きに見開かれているが、このカーテンのおかげで恐らく見えないはず。

「ぇ、あ……私がイメージできるもので、小さなものなら」

受け答えしつつ、金属を月と星を象ったチャームに変化させてみたり、ハート型の飾りへ変化させたりと、多彩な変化を披露していく。
こちらからは激しい恰好程度にしか見えないのだが、回りにいる野次馬やら、露店の主やらがヒソヒソとこの客を揶揄し始める。
ほとんど胸が見えてるだの、見られて恥ずかしないのかだの、特に隣に店を構える男の声は隠すつもりもなさそうでガンガン罵りる響きが重なる。

「あの……どうしてそんな格好、を?」

魔術的な意味合いがあるだとか、宗教的な云々だとか、なにかあるのだろうと思えば、不躾とは思いながらも、思ってしまう疑問を問いかけていく。
僅かに首を傾けるとさらりと前髪が流れて、緑色の瞳が不思議そうに彼女を見上げているのが見えるだろう。

マルティナ > めまぐるしく自在に姿を変えていく金属を見ているとそれだけでも面白い。
昔に似たような技術を見たことはあるが、基本的に武具や戦いのために使われるばかりでこんな使い方があるとは思いもしなかった。
確かにアクセサリに使えるならどんな複雑な意匠も思うがままであろう。
だがそうして純粋に好奇心に胸を膨らませている周りでは、大小様々な声で自分へ対する嘲りの言葉が飛んできている。
恥ずかしいかどうかでいえば物凄く恥ずかしいが、こちらにも事情があるので恥ずかしがってはいられないのだ。
そして店主もやはりそれは気になったのだろう。
ごもっともな質問が飛んできた。

「どうして、と言われましても……。今日は休暇ですので?普段は武器とかも持っているんですけどね」

質問の意味は分かっているが、分かった上で何でもない当然の事として振る舞う。