2016/03/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/黒猫のあくび亭」にティネさんが現れました。
ティネ > 店内の棚の一つに腰掛けて、落花生を抱えてこりこりと齧っているティネの姿がいた。
背丈が尋常でなく小さいので当たり前だが、一つ食べるのにかなりの時間がかかっている。
肩には干し肉をかけていた。

今までならば酔客から適当に窃盗したものを食べているのだが、
今回は客のひとりからもらったものである。
さすがになんども足を運んだ酒場ともなると、
『見えない』人間も次第に『見えてくる』こともあるのだ。
そいつのとりとめもない話に付き合ってやったら、これらを頂いたのである。

「みんな疲れてるのかな」

どうも妖精の見た目はティネが考えている以上にありがたがられるらしい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/黒猫のあくび亭」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > 人間の食べ物は面白いものが多い。
たとえばこれ、「鶏肉のバターソテー」というらしいのだが、ふわっとジューシーな肉がなにやら脂っこいソースをかけられているもの。
なのに、このソースが後を引くような旨みを与えてくれる。
それを、この泡が経つ飲み物(ビール)で流し込むと、えもいわれぬ幸福感に包まれてしまう。
これだから、旅行はやめられない。

「ねえ~、おじさまぁ?あたしぃ、次はこれがいいなぁ~?」

甘えた口調で店主にメニューを頼んでいる。
冒険者風ではない上に明らかに見た目がそれとは逸脱している。
少しだけ、ビールで出来上がってしまっているのか、顔が赤い女は幸せそうにビール(3杯目)を煽っていた。

ティネ > 珍しいたぐいの客が目に入った。
冒険者でない女性というだけなら来ないわけでもないが、
男盛りの冒険者も顔負けなまでに豪快に飲食する町娘はそうはいない。
不思議な存在である。しかも胸がでかい。

器量の良い女性の食事というのは結構眺めていて楽しい。粗野な連中のそれは見飽きた。
声をかけたりはしないが、肩に干し肉を掛けたままふわりと飛び上がって
彼女のいる卓の端にふわりと着地する。
人の賑わいの中では『視えづらくなる』ティネではあるが、
多少その手の勘があるならばその存在に気づくことは容易だろう。