2016/02/29 のログ
タマモ > さて、その気紛れは少女をどこへ導いていくのか。
こうしてのんびりゆったりと歩き回るのも、嫌いではない。
しかし、やはり少女には多少なりとも刺激のあった方が好みのようだ。

ふらり、とその足は人気の無い路地へと向けられた。
さすがに前の様に遊べはしないだろうが、多少の戯れは可能な場所、そういう認識。
ふらりふらりと彷徨う少女、さて、その毒牙にかかるのは何者だろうか?

タマモ > 今日はこのまま路地を通り、適当な地区を通って己の場所へと戻ろう。
そう決めれば、日も通らぬ薄暗い路地を歩き続けた。
日の光というのはあんまり直接に見るのは、地味に苦手だ。
…まぁ、力が落ちるだの、そういった被害は被らないが。
そういった理由もある。

こうして、路地を進んでいけば、ぴくり、とその耳が揺れる。
何者かが駆けている足音が聞こえてきた。
追われている…でもないだろう、足音は一つだ。
ならば、こういった流れで来る相手というのは近道としてこの路地を利用する者だろう。

………可哀想にのぅ。
今、この刻、この路地を行くのだと決めてしまった己を責めるが良い。

そう言葉にせず、心の内に呟く。
近付く足音、その足音はどことなく軽い。
身の軽い者か、はたまた小さき者か、男子にしても女子にしても、せっかくなので楽しませて貰おう。
ゆれる少女の影は、その足音へと近付いていき…

その後の事は、この場所へと足を踏み入れた者だけの知る事である。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアラミルさんが現れました。
アラミル > …?

(ふと、うずくまっていた顔をあげる。今日は場所を変えてみたものの誰もいないようで、退屈していた…
そこに濃密な何かの気配が香ってくればとことことその場所に近づいて)

何の気配かな…?ずいぶんと楽しんでたみたいだけど…

(首をかしげつつ、何か、があったらしい場所をくるくると徘徊し始めて)

アラミル > 残念…混ざれれば、ちょっとだけでも追加のごはん、たべれたかもしれないのに…

(ある場所でぱた、と立ち止まり何かの痕跡をじぃ、と見つめ)

まぁ…今日はつかっちゃったから、つまみぐいだけだけど

(と、喧騒が届かない路地裏で一人呟く。通りがかるものがいれば怪訝な姿ではあるだろう)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルイーナさんが現れました。
ルイーナ > …おや?どうしたんでしょう。彼女は……

(平民街で試料の採集でも、と思ってやってきたローブを羽織った男は、路地裏でなにやらうろうろとしている女性を見つける。何かを探すようにしていた女性が、ぶつぶつと呟いているのが見え、すと瞳を細める。人であるような人でないような、不思議な感覚を与えてくる女性だ。見たところ随分とみすぼらしい恰好だ。貧民街で見かけるような、そんな雰囲気。興味を惹かれた男はゆっくりと、女性の傍へと歩み寄る)

…どうされました、お嬢さん?何か失くし物でもされましたか?そこは……

(ふと鼻元を通り過ぎる、男女の営みの残渣を感じ、彼女の探し物に当たりを付ける。確証はない。だが、少し面白そうだと、くすくすと笑いながら、彼女の見つめる痕跡を見やり)

…どうやら先客がいらっしゃったようですね……裏路地とはいえ、随分とお盛んなことです…

(唇の端を上げるようにして笑いながら、彼女の隣に立ってみせようか)

アラミル > …?

(ローブを羽織った男が歩み寄ってきた段階で、ぼろ布を羽織っただけの姿の少女はくるりと振り返って。じぃ、とその男を観察する。自分と同じような…どちらともいえない感覚がする…これは気を付けた方がよさそうだ、と思った矢先)

【…ああ、そういえば、格好を新調するのを忘れてたわね】

(と、今更な後悔のようなものを胸に感じる)

…こんばんは。あなたこそ、それがわかるなんて随分と鼻が利くのね?


(こちらも微笑みながら言葉を返す。自分の「切り札」がないことが知られれば。こんな国である。何をされるかわかったものではない)

ルイーナ > (やはりそうだったか、というようにくすくすと笑いながら、彼女に青色の片目を瞑ってみせた)

…職業柄、匂いには敏感なものでして……そういう貴女こそ、随分と僅かな匂いからお分かりになったようですね…

(興味深い、とぼろ布を纏ったような格好の彼女の足元から頭の先まで眺めてみせて)

…ああ、ご心配なく……僕は王宮所属の魔術師ではありますが、人体実験とかそういうものには興味はありませんから……研究対象としては、どちらかといえば植物が好みなのですが…

(さらさらと慣れた言葉を流しながら、ゆっくりと彼女への距離を近づけていく)

…可愛らしい御嬢さんが、どうしてこんなところにご興味を?もしかして“美味しそうなもの”が食べられる……と思ったから、とかですか?

アラミル > …………。

(言葉を、しっかりと受け止める。身長が低いため、近づいてきた男を見上げる形になるアラミルの瞳には警戒が最大限込められて)


【…気づかれかけ、あるいはもう…。そして魔術師、か…】

そ。どちらにせよ、私には関係のない事ね…。興味、おいしそうなもの?どういうことかしら…
…ちょっと疲れたから路地裏に来たら、変なにおいがしただけ…

(あくまで、自分は偶然きただけだ、と偽る。魔術師なんて存在はいつも厄介な事しか引き起こさない、と心の中で毒づきつつ)

……。

(そっと近づいた距離を離そうと。いつでも逃げられるように)

ルイーナ > …そうですか?嘘はいけないと思いますよ……こんな匂い、普通の女性ならば感じられもしないはずです…

(くすくすと笑みを零しながら、じり、じりと距離を狭める。どうやら逃げようという腹積もりらしい。逃げることないのに、と内心思いつつ、ゆっくりと彼女の傍へと歩みを進めていく)

…つれないですね……仲良くしましょうよ。別段痛い目に合せようなんて思っていませんよ?僕はただ、貴女に“美味しいもの”を提供できる用意がある、と言いたかっただけです…

(不意にふわりと男の影が蠢いたように見えただろうか──次の刹那、ぞわりと影が、彼女の影を捕えようと走る。走った影が彼女の影を捕えれば、彼女は影の中に足が沈み、逃げることは叶わなくなるが、さて如何に)
ランダム指名(自分以外) > アラミル
アラミル > (やはり、ばれている。この感の鋭い魔術師は私がどういうものか、大まかに気付いている
そう確信した彼女は傍へと歩み寄られる端から距離を離そうと。そして――)


っ…!ま、ず…っ


(影、それが蠢いた瞬間、直感が危ないと判断する…影が走り出せば彼女もまた走り出す。が―――)


ぁ、…く…こ、の…っ!

(何分「切り札」が無ければ魔族ともいえずただの人間程度の身体能力である。あっさりと自分の影と相手の影が絡み合い…)

……どういう…っ…

(つもり、と暗に視線に言葉を乗せて。しかし魔術師の狙い通り足が沈み、それ以上逃げ出すことはできなくなってしまうだろう)

ルイーナ > …なあに、簡単なことです……貴女の美味しいもの、それは…

(足元を取られ、動けなくなってしまった彼女の耳元で、男はくと笑みながら囁くように──精気、でしょう、と大きな声ではなく告げる)

…僕の血の中には貴女と同じようなものが流れてましてね……だからなんとなくわかったんですよ。貴女は僕と同類だと……けど僕の血は色んなものが混じってましてね、奪うだけではなく与えることもできるんです。便利な体でしてね、少々与えたところで、倒れたりはしませんからね…

(そっと彼女の頬に手を伸ばし、その右頬を手のひらで包み込むと、人差し指で頬をなぞる)

……美味しいもの、僕はたくさんあげられますよ?ただし、対価をいただきたい……貴女が乱れ喘ぐ姿、それが対価です……気持ちいいし、美味しいし、貴女にとっては悪いことではないのでは?

アラミル > …………

(やはり、予想通りの言葉が聞こえる。ばれているのなら当然私の生きる糧…今しがた囁かれたごはん、についても知られているだろう)


便利な、身体ね…私の体にも、そんな融通、分けてほしいわ…。随分、ぐちゃぐちゃな匂いだと思ったら…そういうこと、だったのね

(相手の性質、能力を確認する。捕えられている身。逃げることは今の自分では叶わないとわかっている…。ならば無茶をして妙な真似をされるよりは―――)


……わるく、ない…わね?…ただ、貴方が私をきもちよくさせられること、が前提条件だけど…?

(軽口をたたき、微笑む余裕を見せる。大丈夫。快楽には慣れている…もらうものだけもらって適当に喘いでやればこの妙な魔術師も納得するだろう
。と、心中でそんな打算を働きながら)

ルイーナ > …ええ、その辺りは心配なさらずとも大丈夫ですよ……僕は女性を気持ち良くするのがとても好きですからね……では、交渉成立、ということでいいですか?

(柔らかく唇の端を上げながら、そっと彼女の背中をそっと抱き寄せるようにして抱える。彼女の額に唇を柔らかく触れさせた。そっと唇が離れるや、男の唇の端が、少し意地悪く上がる)

…ですが、このまま路地裏で、というのも興が乗りませんね……こんなところで貴女を抱いては貴女が泥だらけになってしまう。場所を変えましょう…

(不意にぱちんと男の指が鳴ると、彼女の身体がゆっくりと影の中に沈み始める。まるで引きずり込まれるように)

…終わったら元の場所に戻れますから、心配しなくても大丈夫ですよ?どうせなら、二人きりの方が、騒ぎもなく……いろいろ楽しめますからね…

(自身も彼女を抱きかかえたまま沈みつつ、片目を瞑ってみせたか)

アラミル > 成立で、別に構わないわ…。…ふん、女ったらしなのね
…っ。

(精一杯の嫌味を、抱きかかえられながら告げられて。額に唇を落とされれば少し顔をそむけてしまい)

意外と小心者ね…人払いの魔術とか使え、ないの…?
別に、私はどこでも構わないけれど

(影に飲み込まれていく内心の恐怖をひた隠しにしながら。目線を逸らしたまま答えるだろう)

ルイーナ > …ええ、小心者なのですよ……何しろ僕は抱えている者が多いので、人払いをしたくらいでは足りないのですよ……貴女を可愛がるにはね…

(そう告げながら影の中にゆっくりと、二人は消えていくだろうか。ほどなく裏路地はネズミ一匹いなかったかのように、音ひとつしなくなる──)

ルイーナ > ランダム指名(自分以外) > アラミル
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルイーナさんが去りました。
アラミル > ………

(今更になり、何が混ざっているのか、恐怖を感じつつ…ゆっくりと、影に沈み込んでいき…二人の姿は完全に見えなくなった…)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアラミルさんが去りました。