2023/07/25 のログ
タピオカ > やっぱり勘違いみたいだ。
彼の、商人というには大きな手を握りながらそう思い直したのは、
依頼主が少しだけ笑ってくれたから。
その仕草が日陰に揺れる針葉樹を連想させたから、
底の無い井戸をうっかり覗き込んでしまったような深淵は酒場の喧騒に紛れていった。

乾杯の味は快かった。
実入りの良い討伐依頼の後に、また楽しそうなお仕事。
自分の腕の出番があるのは嬉しい事だ。冒険者としても、遊牧民の出自としても。
そのために、小さな頃から。歩けるようになったと同時に剣も与えられて鍛えてきた。
薄く染まる頬の横顔はご機嫌だった。
依頼人の心中をよそに、背後から聞こえる吟遊詩人のリュートの音色に合わせて身体を揺らしていたりした。

「へへ!僕は遊牧民だったから。
口伝えの古いお話は言い回しは、よく聞いてたよ。
今じゃ使わない文字やその文字の物語も。護衛だけじゃなくて、そのあたりでも役立つと思うよ!たぶん!
――うん!わかったよ。あは……。あっちの皆はいい感じに酔い潰れちゃってるみたい。いつもあの調子だし、一度働いたら一ヶ月はあの状態だからね。気にしないで、場所を変えよう?
前の依頼の帰り道はほぼ馬車だったから、疲れてもないよ」

古美術品の知識と重なるといいけれど。
遺跡発掘の謎解きで歴史物語が入用ならば、出番はあるかもしれない。
そういう意味でも自分をアピールしつつ、護衛でも頼ってとばかりに自分の小さな胸に手を置いて。
部屋の移動に同意する。頷き。
椅子に座った時と同じ俊敏さでまた立ち上がった。

レベリオ >  
笑顔とは便利なものだ。
微かな違和感程度ならば、簡単に覆い隠せる。
社交の術も、紳士の仮面も同様。酷く便利なものだ。
まるで、底無しの井戸の上に張り巡らされた木々のように。
実際は踏めば容易く崩れ、其処の飲み込まれていくとしても。

「なるほど。
 だから、王都ではあまり見かけない衣服だと思った。
 頼もしいな。タピオカ。期待している。」

次いだ言葉にも嘘はない。
薄っぺらい虚言は容易く見破られるものだ。
だから、血の滴る欲望は丹念に覆い隠した侭
彼女の言葉に、また少し笑ってみせる。

「彼等が、大丈夫かまた心配になってきたが――仕方ないな。
 では、場所を変えようか。」

店主に向けて、部屋を取る旨を告げる。
こういう酒場に付き物の、宿泊もできる一室。
最後に勘定を支払えば――
彼女と共に其処へ、姿を消していくのだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からレベリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/鍛冶屋」にアレッタさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/鍛冶屋」にコルネさんが現れました。
アレッタ > 平民地区の大通りから一歩脇に入った路地にある鍛冶屋。
Openと書かれた札が扉にかけられ中からは鉄を叩く音が…聞こえない。

その中では形成を終えた剣の形をした鉄の塊が大きなヤスリで削られ形作られていて。

「特注なんて受けるんじゃなかった……思ったより大変だよ、これ」

丁寧に削って剣の形を整えている最中に大きく息を吐いて手を止め。
金属の粉が付いた手を手桶の水で洗っては水を払い。
そしてタオルで額の汗を拭って作業台の前から離れ。

「今日はここまで。後は客商売」

そうすると決めては小さなカウンターに向かって腰を下ろして扉を眺める。

コルネ > 鍛冶屋の扉がバン、と開くとそこから高身長でがたいのいい青年が入ってくる。
カウンターに座る少女をみると、片手をあげて。

「おう、いたいたアレッタ…今良いか?」

聞きながら答えを待たずにカウンターへと近づくと。
腰から脇差を引き抜いてカウンターに置いて。
ぎしっとカウンターに腕を突いて、少し上から少女を見下ろして。

「これの研ぎ頼む、後投げナイフか小柄とかの在庫ねぇか?」

腕や胸元に少し白い布がまかれている事から依頼か何かの後なのだろうと想像はつくだろう。

アレッタ > 大通りに面した店とは違い、知っている者か勧められでも先ず来れない鍛冶屋。
それでも偶には客が来るのでと待機していると勢いよく開かれる扉。
近所の冷やかしか駆け出しかと思ったが入ってきたのは長身の青年。
一瞬誰だと思うが直ぐに心当たりが浮かび。

「いらっしゃい、店が開いてるなら私はいるよ。
営業中だから大丈夫」

答えを待たずに近づく男に大丈夫と告げ、近くに来れば見上げるようになる。
しかしカウンターに脇差が置かれればそちらに視線を向け。
それから再び見下ろす青年を見上げるようにとして。

「いいよ、こういう剣は鍛冶の腕を見せれるから好きだし。
投げナイフか小柄の?どういうのが欲しいんだい?
それと……それはケガなの?」

投げナイフはあるが小柄と言われては投げれるものか護身用に使うようかと問い。
脇差を手に立ち上がると、ふと巻かれた白い布に気が付き怪我をしているのかと問いかけて。

コルネ > 「まぁ、表に札出てたからはいって来たんだけどな」

大丈夫と聞いて、確信犯である事を告げながら。
見上げてくる少女と視線を合わせて。

「どういうのって言われてもな、小柄は脇差の鍔元に入れられるサイズのが良いな。
投げナイフは、袖口の中に入れるから10センチくらいかね」

問いかけに少し考えながら答えて。
怪我なのかという言葉に。

「んぁ、これか依頼の時に相手の数が多くて何発か貰ってな。
とは言え、軽い打撲とかだから湿布薬塗りこんでる感じだな」

白い布を巻いて腕を持ち上げながら苦笑して。

アレッタ > 「確信犯だったんだね」

よくよく考えれば開いてもいない店に来る客はいないと気が付き。
少し非難めいた目で見上げて視線を合わせては小さく溜息を吐き。

「ナイフは商品にあるよ。
けどもう一つはあるかな……こっちにあるから見てみると良いよ」

答えを聞けばナイフなら直ぐにあるがもう一つは少し悩み。
それならば見てもらおうと決めて見本棚に案内をしようとし、
そして怪我かの問いに帰ってきた答えに考え。

「打撲なんだ。なら打撲に効く軟膏を分けるよ。
良い仕事をくれたお礼だよ」

苦笑する男の腕を見て、切り傷で無いなら良いものがあると告げ。
それを分けると言っては奥の鍛冶場の方へと案内していき。

そして鍛冶場の一角にある商品棚、数種類の投げナイフや小柄な刀剣が並ぶ所で選んでいいと小さく笑みをみせて。

コルネ > 「流石の俺でも、開いてるか分からねぇ店の扉思い切り押し開けねぇよ。
鍵かかってたら扉壊れて弁償しなくちゃならねぇじゃねぇか」

かか、と笑いながら開かなかったら壊れるレベルの勢いで開けてたことを言って。
非難めいた視線と溜息は、半ば無視して。

「小柄なんかは、こっちじゃあんまねぇよな。
あれだったら作ってくれるか、サイズは指定するからよ」

当方系の品だけにあれば運が良かった程度に聞いてはいるのだ。
無ければ、鍛冶屋なら作ってもらえばいいかなという楽観もあり。

「んじゃ、ありがたく貰うかな。
良い仕事なのか?、俺にはそこら辺わからねぇけど」

奥に案内されて、熱い鍛冶場に入り。
指示された棚にある品をみて、質を確認しながら。

「ん-、小柄代わりになりそうなのはあるけど、流石に同じのはないか。
代用品としてこれと、ナイフはこっちで…んで、小柄はやっぱ作成依頼していいか?」

小さな投げナイフと、少し大きめの投げナイフを手に取って示し。
作成の依頼もしたいと告げる。

アレッタ > 扉が壊れる、弁償と聞こえればどんな勢いで開けたのかと呆れ。
もう少し大人しく開けようと告げるように見るが無視されたような感じに仕方ないと肩を落とし。

「この国だと大物を振り回すのが好きなのが多いね。
小柄なんて私か森の偏屈エルフぐらいしか作ってないと思うよ。
いいよ、オーダーメイドも受けてるから」

東方の品は滅多に出回らないレアなもの、手入れもだが入手も大変の一言。
流石に扱ってないがサイズ指定があるなら作れると言い切り。

「お得意さんになりそうだからサービスだよ。
この叩き切るじゃなくて切り裂くって剣はこっちじゃあまり見ないんだ」

そういう滅多に見ない品の手入れは楽しいと言い切り。
あまり人を入れない鍛冶場、商品棚へ案内すれば脇差の手入れの準備をはじめ。

「ショートソードぐらいはあるよ、けど同型はないよ。
本数はどうする?5本ぐらいならあるよ。
構わないよ、寸法と大きさ、後は……どういう形が良いか書いてくれる?」

示されたナイフの在庫を告げては作成は頷き。
近くの羊皮紙とペンと手に取り、どういうのが良いか書いてと手渡して。

コルネ > 「俺もメインは斬馬刀ってうぃう大物だけどな。
脇差は小せぇのに懐潜られたときとかには使うけどな…小柄は牽制ようだから数本はもってんだけど、ちいせぇぶん壊れやすくてな」

鍛冶師次第ではオーダーは受けてくれない相手もいるので受けてくれるならありがたいと。
牽制用の上に投擲メインなので刺さらないと意味がないからが、そうすると壊れる事も多いしと苦笑し。

「それは嬉しいね、可愛い子からのプレゼントってか。
珍しいのはたしかだな、刃筋立てないと欠けたりするから地味に扱い難しいけどなぁ」

力任せではなく技を使ってることを少し自慢するように言いつつ。
一人前のドワーフだとしってはいるが、可愛い子と笑いながらからかって。

「だよな…こっちで専門に打つ人はいねぇし。
そんじゃ在庫の分は貰っとくわ、投げ物は半ば消耗品だし。
んじゃ、長さはこのくらいで、細さはこうで鋭くしてくれ、頑丈さよりそっちが大事だ」

在庫分は貰うと告げて。
サイズに関しては手の幅や、指の太さなどに合わせて指定していく。

アレッタ > 「前のでっかい剣だね。
あの大きさだとそうなると使えないね。
それは……扱い方が悪いと思うけど」

基本的には暇を持て余すのでオーダーメイドは断らない。
小さくても早々壊れるなど無いと思っており、扱いが悪いと思って。

「プレゼント?おまけだよ。
刃筋を立てるっていうのが滅多にないよ、剣の形をした鈍器があるぐらいだし」

今引き受けている仕事もまさにそんなものを製作中。
それはさておき、そんな武器が多いので切れ味を追求した武器は珍しく。
可愛いと言われてもまったく自覚はなく。

「私が知ってる範囲だと私と森の偏屈エルフぐらいだよ、打てるのは。
それは羽振りがいいね、ありがとう。
丈夫さより鋭さ優先だね、なるほど」

在庫分と聞くと羽振りの良さに感心し。
サイズを細かく指定されていくと、こちらではあまり出回らない形状。
これは作るのが楽しみだと笑みが深くなって。

コルネ > 「あっちは研いでもらってから調子いいぞ、今回は平気そうだから置いてきてるけどな。
根元で受ける程度できても、根元じゃ切り切れねぇしな。
いや、投擲する武器は刺さる場所次第で使えなくなるだろ」

研いでもらった斬馬刀は良い調子だとサムズアップして。
投げナイフや小柄などは、ほぼ消耗品扱いであることを断言して。

「なんだよ、プレゼント扱いの方が雄は嬉しいんだぞ。
一応剣術も習ったからしってはいるけどな、重さと勢いでダメージ与えるもんだしなこっちの剣は」

剣術、刀術の差はどっちも習ったから分かると頷き。
剣型鈍器は、ある意味でありだとは思うけどと苦笑して。
おまけと言い直されて、くはーっと、苦笑し。

「そうなのか、というかそういうエルフもいるのか…エルフで鍛冶師は珍しい気もすっけど。
そこそこ冒険者として儲けてるしな。
刺さらないと牽制として意味なしいな…ある程度以上皮が硬い相手だとなまくらは弾かれるし」

これでもそこそこ腕はいいからと笑いながら。
依頼の内容を伝えて、深まる笑みを見て、この子は鍛冶好きなんだなと内心で思いつつ。
そういう相手なら、本当に定期的に頼むのも良いかなと考えて。

アレッタ > 「それならよかった。駄目になったら持ってきていいから。
切れるようになるまで研ぐ?かえって使いにくくなると思うけど。
私のナイフはそう簡単に駄目にならないよ」

あの時の仕事の出来の良さを聞けば満足そうにして。
消耗品だと断言をされると、自分のはそこまで脆くはないと言い切って。

「そんなもの?だったらプレゼントでもいいけど。
刃もついてるけどメインは重量と勢いで叩き切るだから。
東方の剣はこっちだと使える人は少ないよ」

両方使えるとは珍しいと目を丸くし。
剣型鈍器と鈍器、それならばただの鈍器の方が丈夫だと思いはするが口にはせず。
プレゼント扱いがと聞くと、それでいいとあっさりと折れて。

「いるよ、森に住んでる。たまに出てきてるよ。
冒険者ってそんなに儲かる仕事なんだ、うちの他の客はそうでもないみたいだよ?
それならさ、刺突メインで打つ?もちろん斬れるようにもするけど」

腕がいいと聞くとそんなに儲かるのかと少し感心し。
どういう扱い方を考えているかと聞けば、それこそ軽鎧なら貫ける強度と鋭さはどう?と提案し。
普通に斬れるものでいいなら、それこそ硬い革鎧程度なら切り裂ける鋭さを持たせるのもいいかと考えて。

コルネ > 「あぁ、その時は遠慮なく頼ませて貰うわ、そもそも俺じゃきっちりした研ぎやら無理だし。
そうすると、結局刃部分が足らなくなるだろうな。
それはありがたいな、使いやすくて丈夫なのは良いもんだ」

血糊を拭ったりなどの基本的手入れはまだしも、研ぎが必要なレベルは無理であり。
簡単にダメにならないと聞くと、感心したように笑って。

「そんなもんだ、雄なんか単純だからな、おうあんがとよ。
だな…剣は重さがある分、叩きつける使い方でもダメージ通るしな。
そりゃそうだ、技伝えてる人間が少ないしな」

両方と言っても剣に関しては基本だけだぞと、手を振って。
鈍器の利点はほぼ相手を選ばない事だと、頷いて。
プレゼントにするときいて、素直に礼を言って。

「流石に森に居る相手のことは知らねぇな…此処だって偶々見つけたんだし。
いや、仕事の難易度によるんじゃないか?、これでも上級冒険者だしな…あとは雑魚が多いのとかが得意だからな、大規模討伐レベルの依頼は報酬も良いし。
そうだな、その方が使いやすいかもな、其れで頼むわ」

大きな群れ規模の討伐依頼なんかは、参加人数が多くても一匹いくらで出る分、雑魚とはいえ大量に討伐できる自分は儲けが多いと。
鋭さ特化でそうできるなら、其れで頼むと告げて。
基本投げて使う場合は、突きささる方が大事だからなと笑みを深める。

アレッタ > 遠慮なくと言われるといつでもと頷く。
オーダーメイドか手入れの依頼でもなければ暇な時間は多い。
それに研ぎが必要な武器の手入れはいい経験なので断る理由はなく。
他の武器は判らないが自分の武器は簡単に壊れないと売り込み。

「そんなものなんだね、覚えておくよ。
そうだけどね、私は先端を大きくした方が威力があると思うんだ。
こっちだと技?を使える人がまずいないかも」

基本でも扱えるだけでも立派なものだと。
同じ鈍器ならば剣型よりもハンマーとかの方が扱いやすいと思うと口にし。
プレゼントをすると喜ぶ、単純なのかと忘れないように口し。

「知ってる人は少ないと思うよ、でもここを見つけれるなら会えるかもね。
上級だったんだ、それで大規模討伐が得意なら儲かりそうだね。
それならそうするよ、一本でいい?」

自分ではイノシシが精いっぱいなので大きな群れと聞いてもパッと浮かばず。
それを駆除できるならそれだけの実力なのだと感心し。
鋭さ特化でと告げられると、わかったと頷き。
作るのは一本でいいのかと確認、一つ作れば兄弟打ちで何本も作れるのだと告げて。

コルネ > 「アレッタ、可愛いし愛想よくすりゃ客増える気もすっけどな、増えられて仕事できねぇって言われてもこまっけど。
それは打撃武器として考えたらそうだわな、剣ってのは言ってみれば一種の万能武器だからな。
技か…一応王国の貴族に居るっちゃいるんだけどな、俺も教えて貰ったし」

軽く笑いながら、愛想の話をしつつ。
ハンマーなどは重さイコール攻撃力なので間違って無いと頷き。
剣の利点は携帯性と使い方の種類の多さで、万能に近い事だと告げて。
さらりと、あまり知られてない刀術使いの貴族がいる事を洩らしつつ。

「というか、おれはアレッタに会えてるしそのエルフに会えなくても問題はねぇけどな。
おう上級だぞ、んでもってどちらかと言えば持久戦が得意だからな、大規模討伐で他が休んでる間も殺し続けて稼げるって訳だ。
投げナイフ結構買ったし、まず一本頼む…んで使い心地次第で追加頼むかもって事で」

小型から中型の魔物が混在した群れなんかは儲け時だと獰猛な笑みを浮かべ。
試しの一本の後で、どうするか考えると告げて。

「結局つかってみねぇと実際の使い心地は分からねぇしな。
とはいえ、アレッタの腕なら悪いのができる事は無いと思うんだが…それでも確認はしとかねぇとな」

棚に並んでいる品や、研いでもらった斬馬刀など実績は見えている。
とはいえ、最終的な使用感という判断基準は個人で違うので確認はしたいと、苦笑して。