2023/07/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に布都さんが現れました。
布都 >  
 背負子に大量の農具を巻き付けて、女は平民地区を歩く。
 何時もの道具屋に、農具を納め、金を受け取るためだ。
 人間嫌いで、普段は森の奥の奥に引っ込んでいる女だとしても、完全に人間社会からドロップアウトするには足りないものが多い。
 一人で生きるために必要な、野菜の種などを買い付ける為、肥料などを手に入れる為。
 そう言った物を集めて買う為には、金が必要なのだ。
 それを手に入れるために、鍬や鋤などを作り、それを店に卸して金を貰う。
 普段からしている一連の作業だからこそ、迷いなく女は店の中に入っていく。

「おィ。何時ものモンだ。」

 商売などは考えていない、普段通りの低い声。
 店の店員なども、馴染みだからか、特に反応する様子もない。
 ああ、何時ものが来たのか、と言うような様子だ。
 背負子から農具を降ろしてから、店員がそれを鑑定するのを待つ。

布都 >  
 農具の取引、店員が提示した金額に不満はなく、ゴルドを受け取る。
 中身を確認して財布に入れてから、店を後にする。
 帰りがけに、ふらり、道を進んで、鍛冶屋のある方へと進んでいった。
 鍛冶屋の実力を見る積りで女は進む。
 この町の鍛冶屋の実力は、高いと思っている。
 ドワーフなどの種族でないにかかわらず、良い実力の武器や防具を出している。
 自分の里よりも技術があると思うからこそ、見て覚えたいと思う。

 自分の里よりも技術や実力のある鍛冶師の技術だ。
 女自身も其れなり以上の技術を持っているが、異なる技術を見て学ぶところは多い。
 興味もある、どの鍛冶屋を見て回ろうか、道を進みながら、鍛冶屋の中に入る。

布都 >  
「ふぅん。」

 目を細めて、作業を眺める。
 此処の鍛冶師の技術は、別種の技術を使っているのが判る。
 魔道具と言う物だろうか、魔力とかそう言う物は持っていないのでよくわからない。
 自分には使えない技術、道具での作業、色々と、鍛冶師としての常識が違うのだと思われる。
 知らない技術だからこそ、面白いと思える。
 自分の知る流れではない其れが、鍛冶の技術が、其処に有るのだ。
 使えない技術を使えないと切り捨てるよりも、何かを見つける方が技術の昇華に繋がろう。
 熱くはない鍛冶場、之も魔道具の効果なのだろう。
 鉄を叩く音が響き、それが自分の叩く音と違う、軽く感じられるが、それでも十分なのだろう。

 しばしの間、この鍛冶場の鍛冶を見て、女は、去って行った。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から布都さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクレイドルさんが現れました。
クレイドル > 王都マグメール。平民地区。
物凄い炎天下、高き空に輝く太陽から注ぎ込まれる日光は殺人光線まがいに地表を灼きつける。
雲の少ない晴天を迎えている平民地区に敷かれている路上はじりじりにトーストされ、卵を落としたらその場で目玉焼きが焼き上がりそうになっていた。
到底に人間が、というよりも生き物が生きていけるか怪しい照り付けの最中。
少しでも涼しい場所を求めた犬や猫が逃げ込んでいる建物と建物の狭間の路地裏の日陰に、人が倒れている。

「あついですわ…あつ……あつあつですの……」

ばったりとうつ伏せになっているシスターの姿になっている化け物も日照の熱波か逃走して此処まで避難していた。
湿気がなくからからの砂漠のように乾いた空気に晒し出され汗すらも最早滲んで来ない。

クレイドル > 「あー……」

シスターがシスターのようなものにどろりと輪郭が崩れ、デッサンが狂った人物画みたいになって行く。
衣装と人体の境目が曖昧になってグラデーションを描き、骨が欠落した軟体生物宜しく。

「とけますの…どろどろに…だめですわ、これ、本気で殺しに来てるお天気ですわ……」

でろでろでろでろ。
其処に誰かがもしも足を踏み込む事があろうものならば。
女性シスターを平面的にプリントしてそれをつついて崩したようなスライムが日陰の路上に盛られているのを目撃する事になるだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクレイドルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテレサさんが現れました。
テレサ > 王都の平民地区。
日も暮れ始めた時間帯の大通りの一軒の店の前。
そこに飾られた実用性に乏しいと思われる剣を眺めては首をかしげる。
自分にとっては剣とは切れ味を追求するものであるのにどうして飾りで作る必要が判らないという顔をして。

「見た感じは装飾が派手で実用性は皆無。
刃も駄目そうですし……大きなアクセサリー?」

本当にそうとしか思えない剣を前にしてはつい口に出してしまい。
通行人の奇怪な目や店主の早くどこかに行けという視線も気にせず。

「こういうのは……護衛の時には役に立つ…訳もないですよね」

好奇心から買おうかと思いはするが二の足を踏んでしまい。
どうしようかと悩んでその場を動かずで

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテレサさんが去りました。