2023/07/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエイネさんが現れました。
■エイネ > 平民地区にある武器屋、品ぞろえが良いというその店で武器をあさる少女がおり。
「これも高い……こっちも。
やっぱりちゃんとした武器って高いよ」
冒険者を初めて少し、用意していた中古の武器はアッというかに鈍らにと変り果て。
代わりの武器を求めて武器屋に足を運んだまではよかったがどれもこれもが高くて手が出ず。
それならばと中古の武器と目的を変えるも少しでも良いものはやはり高くて手が出ずに思わず声を上げ。
店主の視線も気にせずに高いと口にしながらも中古武器をあさるのは止めず。
「ちょうどいい重さのないかな。買わないと依頼も受けれないし…」
最終的には美品という事は諦めそれなりな値段で自分が扱えるものに目的を変え。
大きな音を立て武器を探して。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 「邪魔するぜー」
貴女が大きな音を立てて武器を漁る中、武器屋に新たな客が訪れる。
もし気にして一瞥でもするなら、使い込んだレザーアーマーに目元を隠すようなバンダナを巻いた、
如何にもゴロツキと言った風体の男が両手をズボンのポケットに突っ込みながら店内に視線を巡らせてしばらく歩いてから、
隅の投げナイフの棚へ向かって一つ手に取って視線を巡らせている。
「……騒がしいな。なんだお前棚に落とし物でもしたのかよ」
やがて、貴女が武器を物色している、その音が気になったように貴女に声をかけてくるだろう。
……その腰の裏には、使い込んだフセットとマインゴーシュが、
かたや目盛に銀を仕込んだもの、かたや護拳部が大きく造られた、
飾り気のない実戦に即した造形の、使い込まれたものを下げているだろう。
■エイネ > 一度探し物を決めれば周囲の目など全く気にせずに武器を探す。
そうしていると人の声が聞こえた気がするが気にせずに置かれた剣を手にして、これは重いと戻し。
次に手にした武器は長いとやはり戻してと繰り返して。
「え、違うよ。武器探してるんだよ。
ねー、この辺りで良い武器ってどれかわかる?」
ああでもない、こうでもないと店にとっては迷惑でしかない武器探し。
どれもこれも違うと手にしては戻すと繰り返し。
それを何度か繰り返して武器を手にした時に声をかけられるとそちらを向く。
その視線の先、いかにもベテランという雰囲気がする姿を上から下と見ても臆さず。
落とし物などしていなく、武器を選んでいるとあっけらかんと答え。
自分では選べず、一見して武器選びも慣れていそうと見ると唐突にそんなことを口にして。
■コルボ > 竹を割った、というにはあまりにも直線的な物言い。
だが見れば防具はそれなりに身に着けている。
……なんというか、武器を出し入れする動きを見るに重心の安定もままならない。
駆け出しも駆け出し、文字通りのひよっこという具合に思わず目を丸くする。
「良い武器てより、自分に合う武器だな。
お前が力が強いのか、すばしっこいのか、深くものを考えないのか周りをよく見るタイプなのか。
まー、見た感じ言う程どっちでもなくて、あんま深く考えてないように見えるけどな」
店主に一瞬”お前これこのまま放置かよ”という視線を送るが
店主から”悪い絡まれたなら相手頼む”みたいに両手を合わされると苦い顔をして。
「無難に強いのは槍だけど、森や遺跡、洞窟みたいに狭い場所だと制限される。
パワーがあれば斧やメイス、棍棒があればいいけどな。
お前駆け出しも駆け出しだろ? 最初は薬草採取とかするなら……、
とりあえずこれ持って何回か上下に振ってみろ」
そう言って適当にロングソードとラウンドシールドを見繕って持ってみろと手渡して。
■エイネ > 何で声をかけてきたか判らないが悪い人ではなさそう。
それならば全力で頼ってみようと無駄な行動力。
迷惑がられればその時はその時という考えで。
「それが判らないから良い武器探してるの。
私、ちゃんと考えてるよ。だから武器を選んでるんだから」
物事を深く考えていないように見える、その言葉にはしっかりと反論。
考えているから武器をしっかりと選んでいると胸を張って威張り。
相手が店主と顔を合わせれば、何?というように二人を交互にと見て。
「槍って長いから使いにくくない?それに重心が難しいって聞くよ。
斧は重いから私には無理―、棍棒ってあれ?
うん、最近登録したんだよ。
でも武器が駄目になったから新しいの探さないと受けさせないって言われたんだよ、意地悪だよね。
これ?」
一応の拘りはあるのか長いのは扱いにく、そして聞きかじりの知識を口にして。
斧はまるで使った事があるかのように口にし、棍棒と聞くと棚に置かれた木の棒を見て。
棍棒は考えたことがなかったとみていると、振ってみろとロングソードとラウンドシールドを渡され。
これが良い武器と思いがするが言われたとおりにロングソードを振るって見せるが振られる刀身は右へ左へとぶれて動く。
■コルボ > 分からないけど考えている、その言い方に大丈夫かこいつ? とは思うものの、
何が悪いかは一応分かっているのだと。
及第点ではないが、一応話はできるかと思い。
「使いにくいのは槍によるな。
刺すのは練習がいるが、こだわらないで力いっぱい振り回して柄の先にぶち当てれば
割と相手の骨折ったりできるぜ。
棍棒は原始的だけど殴れば衝撃で骨が軋むし相手の動きを鈍らせられる。
斧は、使えないと意味ないな。あれは馬鹿が使うように見えてきっちり振り下ろさないと使いにくいだけだ。」
ロングソードでもぶれるのを見て、うーんと声を漏らしながら棍棒を手に取り。
「そりゃ自分の身は自分で守るのが冒険者の最低条件だからだよ。
お前さんが盗賊にさらわれて好き放題されてもお前さんの責任。それは嫌だろ?
そうならない為に、きちんと認可できるか見てくれてんだよ。」
ぶれる中で、棍棒の衝撃の重みを伝えるように、少し強くラウンドシールドを叩いて見せて。
しっかり握っていなければ盾という防御があっても伝わってくる棍棒の威力が身に染みるだろうか。
「そも棍棒やメイスはなまくらにならないし、最初のうちはお勧めっちゃお勧めだな。
何よりお前さんは腰も腕も安定してない。
だから剣がぶれる。最初のうちはメイス振り回して頑張ってみな。
攻撃防がれても衝撃で相手を牽制できるし、頑張ってメイスに振り回されなくなったら、
剣を使ってもしっかり振り下ろしてしっかりぶっ殺せるだろうよ」
■エイネ > 「槍によるの?全部おんなじじゃないんだ。
振り回すなら槍じゃなくて棍棒にならない?
骨が……?だったら強そう!
うー……剣ってやっぱり振るの難しいよ。
私って剣より殴るのが似合うのかな……だって、そっちの方が簡単そうだし」
斧のイメージは考え無しに振り回すものと思っていたが話を聞けばそうではないと判り。
自分で剣を振り明らかにおかしいと判るほどで、殴る方が良いのかなと説明を聞いては自覚するほどであって。
「そうだけど、武器を買うとお金が無くなっちゃうんだ。
それはやだよ、そんなの……うー…」
身を守るのが最低条件、好き勝手と聞くと鵜やだと即答し。
許可できるか見てると聞かされ、納得しては唸るしかできず。
へたくそに何度も剣を振るい、突然にラウンドシールドを棍棒で叩かれ驚き。
しっかりと握っていたので落としはしなかったがその衝撃に痛そうにして。
「棍棒ってこんなに痛いんだ…。
だって冒険者になるまで剣なんて振った事なかったんだよ。
棍棒って最初のおすすめなの?村のおじさんはそんな事言ってなかったのに。
こんなに痛いなら本気で殴ったらもっと痛いよね。
うん、私これにする、棍棒にする」
実際に殴られて感じた衝撃と痛み、そしてしっかりとした説明に瞳を輝かせ。
今の自分には棍棒が似合う、棍棒しかないとそれだけで思い込み、それにすると悩んでいたのが嘘のように即決してしまう。
■コルボ > 「おう、兵士でも熟練した奴が使うハルバードは斬るし突くし払うしで手が付けられないし、
単なるスピアも兵士が隊列組んで真っ直ぐ突くだけで意味がある。
殴る用の槍は元々それ用にしなりが出るように作ってあんだわ。
だからま、お前さんみたいに剣振り回して早速合わないかもって悩むのも正解なんだわ。
最初は駆け出しなんざどいつもこいつも剣に盾? 戦士! 目指せ英雄に勇者! だからな?」
剣で斬ることにも練習が必要。成果を上げるのもそれなりの道がある。
だがメイスは殴るだけで衝撃を伴い、成果は上げられなくともパーティの活路を切り開くこともある。
何より、駆け出しが相手にする低ランクの魔物は傷には慣れても衝撃には警戒を示す。
(までは、教えなくてもいいか)
などと思いながら
「村のおっさん達は農業に精を出してるおかげで馬鹿みたいに足腰しっかりしてんだよ。
だから剣振り回したって案外様になるんだが、本人達その自覚ないからな。
村人みんな足腰しっかりしてるから、弱い奴、振り回せない奴との比較できねーんだわ。
力任せに振り回せば無理矢理刃もぶっ刺さるしな。」
などと言いつつ、お金のことも聞き入れている様子を見れば、
さて、思ったよりも有望だなと考えを変えていく。
「そういや名前言ってなかったな。俺ぁコルボ。スカウトやってんだ。
お前の名前は? 覚えといてもよさそうだお前は。
あと、棍棒、てか打撃系の武器は有効だが、駆け出しは棍棒見て舐めてかかるからな。
買うなら金属製で丈夫なメイスのほうを勧めるぜ。」
貴女にそう言ってから店主を見て。
「おい、こいつは後々良い上客になるぞ。経験がないだけでちゃんと自分の頭で考えてるし、
どうせ奥に手入れした中古でも充分使えるメイスあんだろうがよ。
俺に客の相手させたんだ。少しは俺にも後輩の前で良い顔させてくれや。」
貴女の知らないところで女癖の悪さで評判があるが、それでも熟練の、ここまで生き残って来た男。
その男が推す貴女に対し、店主は棍棒より安い値段で中古の、シンプルな作りだが
しっかりとした頑丈さを感じさせるメイスを持ち出してくるが。
■エイネ > 「それで兵士の人ってあんなにごっついの持ってるんだ。
でもそれだと一人で突いても意味ってあるのかな?
殴る用の槍もあるんだ、知らなかった。
合わない道具より合う道具が良いのが分かるよ。
私は英雄より食べれるぐらいに稼げたらいいかな」
説明される話はどれもこれもが知らないものばかりで真面目に聞き入り。
剣が合わないと思えば無理に拘り理由はなく、扱いやすい棍棒にしようと考えを変え。
英雄や勇者と聞いてもピンとこず、それよりも安定した依頼と返して笑い。
それに考えれば棍棒は難しく考えずに殴るだけ、これほどあう武器はないと。
「農作業ってそういう事に向くようになるんだね、真面目にやっとけばよかった。
むー、これでも足腰はしっかりしてるんだよ」
道理で村の大人たちは足腰がしっかりとしていたと。
自分も町で暮らす同年代よりはしっかりとしているがそれ以上だった大人たち。
その理由を聞けばもっと手伝っておけばよかったと思うが後の祭りで。
「私の名前?エイネだよ、よろしくコルボさん。
金属製の?安いのってあるかな……」
木製の棍棒にしようとしたが金属製が良いと聞かされると所持金が足りるかが問題。
店に並ぶものはどれも手が出ないもので唸るしかできなく。
そうして唸っていると店主と男が話をして持ち出されてくる金属のメイス。
派手さはないがシンプルで頑丈に見えるそれ、値段も手が出る範囲となれば迷わずに,買う!と飛びついて。
■コルボ > 「ハルバード、使いこなしたらエグ過ぎるからな。
戦場で愛用してる将軍とかなんざ槍構えてる兵隊まとめて薙ぎ払ったりする。
斧と槍合わせたような重量も使い道もたっぷりだが、周りに味方多いと邪魔な部類じゃあんだよ。
だから一人で振り回す方がいいのさ。」
遠心力を生かして薙ぎ払う、時には兵士が、人一人が飛んでいく光景。
だがそんな戦場よりも、英雄よりも、今日の食事を優先するのだと貴女が言えば。
「お前やっぱ生き残るタイプだな。最終的に冒険者続けてる奴は大体そう言う奴だ。
そう言う意味じゃお前はちゃんとした俺の後輩だな。
考えても見ろ、武器を毎日素振りしろ、って強くなるためつってもやる気でねえけど、
明日食うため、って鍬を毎日無数に振り下ろすの、動き同じだろ? なんなら素振りよりハードだ。
それこそハルバードなんか木こりに持たせて横に振り回してみろ、大人二人ぐらい吹き飛ぶぞあれ」
農民は怒らせてはいけない、一揆も起こしてはいけない。食の差があるだけでフィジカルが違い過ぎるのだ。
「エイネな。呼び捨てで別にいーよ。同業だしな。
にしてもお前、ちゃんと当たりの店選んだな。」
ただの大きなメイスであれば振り回すのも苦労するだろうが、やや小ぶりの打撃部に柄を長めにした、
リーチも剣相手であれば引けを取らない、遠心力を生かして使う類のバトルメイス。
男に貴女向けのメイスを、と言われて店主は出してきたのがそれで。
「あと、俺が金出すからエイネにそれなりに軽くて補強された鎧見繕ってくれ。」
店主にそう言ってから貴女を見て。
「どうせ誰にもお祝いなんざされてねーんだろ? ようこそ体が資本の冒険者家業へってな」
改めて門出を祝う為に、希望がなければ要所だけをハードレザーで補強したレザーアーマーを店主は見繕ってくれるだろうか