2023/07/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に刀鬼 紫沙希さんが現れました。
刀鬼 紫沙希 > 平民地区の市場へ見回りに来ていた鬼。
この辺りの店は鬼の一家から仕入れた貿易品を並べており、鬼からすれば得意先となる。

「…で、またその貴族ってのがちょっかい出してきてんだな。
ああ、近いうちにこっちで対処する。」

鬼は得意先の店主の一人から近況報告と相談を持ち掛けられる。
曰く、ガラの悪い貴族の一派がこの辺りの店から金をせしめようとしているとか。

鬼は一通り話を終え、眉間に皺を作りながら店を後に。

「まったく、あいかわらずこの辺りは問題が山積みだな。」

気を紛らわせようと屋台から氷菓子を買い、ベンチに腰掛ける。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から刀鬼 紫沙希さんが去りました。
ご案内:「酒場」にエリビオさんが現れました。
エリビオ > リン。 と扉のカウベル弾む金の音色も聞こえない。
酒場の中は和気藹々とする客の賑わいが壁を突き抜けるほど煩いくらいだ。
普段と変わらぬ賑々しい熱気に満たされた酒場には連れ添いや或いは見知らぬ相手にも気安く話せる異様な空間。
テーブル席は取り下げられない皿や客達に占領され、空席なければ相席上等と次々に入り乱れる。

それでも1つのテーブル卓にだけは誰も座らない。
黒色の髪の少年が顎から垂れるほど酒を煽っては乾燥肉を引きちぎらんばかりに歯立てて貪り食う。
自棄酒の同席はごめんと誰も座らぬテーブル卓を占領した少年は、力強く空いた硝子ジョッキを卓に叩きつけて。

「お酒、お代わり!」

土色の中年男性の賑わいにも負けぬ力強い声で店員に催促し始める。

エリビオ > 飲み過ぎでは、という言葉に漸くジョッキを手放した少年は。
重たい頭を抱えるように手で支えながら酒場を後にした。

ご案内:「酒場」からエリビオさんが去りました。