2023/06/09 のログ
シェア > 「…周りを見ると良いかも」

誰彼構わずと言えば男性に周りをと言ってしまい。
他の店の客引きなどに可愛いなどと声を掛けている酔っ払いや素面のものが居たりするのでそうとるのも仕方なく。
名前を告げれば軽く会釈されたことには驚いてしまい。
男性と話している事もあり、先ほどまで何度も近寄ってきていたナンパや酔っ払いが来ないことに気が付いていなく。

「それならボクよりも腕の立つ斥候は多いよ。
技術を教えるは……どうなんだろ。
ボクを指名なんて物好きだね」

多額の報酬に釣られて個人で受け何かあってもギルドは保証してくれない。
ならば報酬は安くとも安全を選ぶのは基本的にソロ活動をする冒険者の基本。
そんな世間話みたいな会話をしていれば男性に今回の報酬ぐらいの額を渡されそうになり驚き。
それは受け取れないと首を振っては男性の方に軽く押して。

ファルスィーク > 「……あれらと一括りにされるのは心外ではある。
が、まあ、シェアには同じ様に見えているらしい…なら、いつかの機会に再度言った方が信憑性が上がるか」

酔客にとっては挨拶の様なもので、接客として受ける側のほとんどは愛想で返す者ばかり。
少女の言うように本気で受け取っている者などいないだろう。
指摘されて次の機会に賭けるとしようと笑った。
少女の仕事の邪魔となっては、咎められるのは少女である為に時折、不意に目線を周囲に向けているのはそのせい。

「腕が立つのも含めてのオーダーだ。
私の所にも、それなりには割と多く居るんだが、其処止まりになってしまっていてね。
冒険者なら色々な経験もしているだろうし、その上での勘と観察眼、情報精査、技術向上も含めて、現場で磨くのが一番だろう。
それに、シェアも腕は一定の水準より上そうだ」

冒険者の活用方法の模索。初手として試すには、丁度良いとも思える。
それなりに成果が上がるのであれば、冒険者のギルド支部を作っても良いだろう。
どちらにしても上手く使いこなせるかどうかは己次第ではあるのだが。
手渡した金額に関しては、己にしてみればそれだけの新しい可能性という価値があった訳で―。

「気にせず受け取ってくれればいい。
私にしてみれば、シェアから教えてもらった事は、それだけの価値を持つ」

酔客に対して使用していた魔眼ではあったが―手渡した額を押し返してくる少女へ目線を戻した時に、瞳の奥を不意にそのまま覗き込んでしまうか。

シェア > あれと一括りと言われるが場所が場所なので仕方がなく。
いつかの機会にと言われては愛想笑いを浮かべ。
先ほどまでは多かったのに、今は寄って来ないと不思議そうにするだけで。

「それならいいのかな……。
多くいるなら十分じゃな?いない場所もあるんだしさ。
経験はそれなりに積んでるよ、そういうのは実地で覚えるのが一番なのは確かだね。
それこそお世辞だよ」

腕が立つものも含めてと聞けばそうだよねと納得し。
現場で磨くという言葉にも、座学だけでは役に立たないのは知っているので頷き。
ちょっとした話でこんな大金は貰えないと流石に返そうとするが。

「ボクが気にするんだよ、多すぎるよ、これ。
こんなのどこででも聞けるし……」

受け取れないと押し返していた時に不意に男性と視線が合えば変な感覚を覚えてしまい。
これってやばいような…その変な感覚に流されそうになった瞬間に酒場から聞こえる怒声に我に返り。

「紛れ込んだ?!ごめん、仕事になったから行くよ」

我に返ればこういうのは雇われた時に改めてと告げ。
ここで仕事をしなければ後々面倒になると男性に一声かけて酒場の中へとかけていって。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシェアさんが去りました。
ファルスィーク > 「数が多くて困る事はないが、質では困る事がある。
それに、新しい者が一時でも混じると緊張感も生まれるだろうしね。
独自の嗅覚には優れているんだが…その分、他が疎いというか」

元賊であった者が大半なので、獲物を嗅ぎ取るのには長けている。
が、それ以外がどうにも弱く一定水準レベル並みでそこを超える者が少なく、適材適所で振り分けると偏りが大きいのが課題ではあった。
が、冒険者を利用すれば、そこが少しは改善されるかとの考え。
もっとも、衛兵の中に組み込む事は出来ないので、主に実地教官やアドバイザーの立ち位置として。となるだろうが。

「冒険者と話す機会もあまり無かったのでね。
金銭に関しては、多くて困るという事も無いだろう」

不意に魔眼を使用してしまった事に気付きはしたが、切った時にはその作用は表れ始めている様ではあったが、店内からの怒号に弾かれるように店内へ向かっていく少女を見送り。

「受けた仕事に手を抜かない姿勢……君を指名したのは、そこが理由でもある」

手渡した金銭はしっかり受け取ってもらった訳で、少女の活躍を店外から覗き見しつつ呟き―早速、依頼を出す事にしようと向かう先は冒険者ギルドとなった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からファルスィークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルイトさんが現れました。
ルイト > 平民地区に数多ある冒険者ギルドの一つ。
小さな袋を手にした若い男が、その入り口から出てくる。
片手に持つそれを軽く揺らすと、チャリチャリ、と硬貨がぶつかり合う音。

「……ま、こんなもんだろ」

今回の依頼は、正直そこまで難易度の高いものではなかった。
同行していたのが腕に覚えのある冒険者ばかりだったし、当の依頼者も聞けばそれなりに戦えるという。
最も、それに応じて魔物も腕利きばかりだったから戦い自体が楽というわけではなかったが…。

「さて」

身体は空いた。どうしようか。
このまま温泉で汗を流すのも良し。どこか適当に繰り出して暇を潰すのも良し。
流石に扉の前で延々悩み続けるのは邪魔だから、少し横にズレて空を見上げながら考えている…

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルイトさんが去りました。