2023/06/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシェアさんが現れました。
■シェア > 平民地区の酒場などが立ち並ぶ通り。
開いた酒場を探す者や、飲み終えて酒場を後にし帰路に着く者、そして酒場の前で客引きをしている店員などでごった返す通り。
そんな通りで酒場の壁に背を預けて人波を眺める。
酒場を探したり客引きをする訳でもなく人波を眺め。
時折に酔っ払いやナンパに声を掛けられても手を振って追いやってと繰り返して。
「あっちの酒場が開いてるよ。さっき人が出てったし。
一緒に?ボクはナンパまちじゃ内からどっか行ってよ」
そして今も何人目かの男に声を掛けられては面倒そうに開いている酒場を教え。
そして変な誘いはお断りと愛想を振るわずに追い払い。
「面倒な依頼を受けちゃったよ…本当に」
意味もなく立っているように見えるがこれでも背を預けている酒場に雇われた用心棒。
何か揉め事があれば店内に駆け込む必要があり、店内においてくれない雇い主に内心文句をつけ。
そして大きなため息を吐くと再び通りの人並みに視線を向けて眺めていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にファルスィークさんが現れました。
■ファルスィーク > 一軒目での適度な飲食を終え、河岸を変えようかと2件目を探すつもりで歩く通り。
平日であるのだが、地区自体は以前に比べて活気が戻ってきているようで、遅くまで開けている店もちらほらと見かけるようになった気がする。
周囲を眺めながら歩いていると酒場の前に立っている少女の姿が見え、何人かに声を掛けられるも素っ気無くあしらっている辺り…。
興味を引いたので往来の邪魔にならないように通りの端に移動しつつ観察していると―看板娘としての呼び込みでもなく、かといって流れて聞こえてきた言葉から待ち人でもないらしい。
目線は往来の人々に向けられたままであるのなら…人探しだろうか。
「こんばんは、お嬢さん。
先程から店先でつまらなそうにしているのが見えたので声を掛けさせてもらったが…呼び込みというわけでもなさそうだ。
なので、気になってね」
何をしているのかと
近付いて行ってかける言葉は、何をしているのかと素朴な疑問を尋ねるように。
■シェア > 通りに目を向けて人波を眺めるが、前もって伝えられていた問題を起こす人物の顔はなく。
このまま何事もなければ立っているだけで仕事は終了。
報酬と食事を得て終わりと考えていれば近寄ってくる人影。
またナンパなのかと考えて視線を向けたのだが。
「こんばんわ。
ナンパならお断りだよ。
……何をしてるって?
用心棒、店で何かあったりしたら対処するんだよ」
てっきりナンパかと思えば何をしているのかという問いかけ。
何気にそんな問いかけは今までなかったので呆気にとられてしまい。
教えて良いものかと少し考えるが口止めをされているわけではない。
ならば伝えて良いと考え、背を預けている店の壁を叩き、ここの用心棒と告げて。
■ファルスィーク > 「何人か袖にされているのも見えたので、人待ちかとも思ったがどうやらそうでもないらしい。
ナンパか…それも悪くはないが―お嬢さんが用心棒?」
疑問に対する返答に対して、少女と店、店内へと順に何度かむける目線。
一見した所、まだ幼いとも言える少女である。
酒場で何かあった場合に、一人で対処できるのかという新たな疑問が出てくる訳だが、雇われているというのであればそれなりに腕は立つのだろう。
「私には可愛らしいお嬢さんにしか見えないが…荒事に対処できるだけの腕があるという事か。
しかし、用心棒なら店内の方が早急に動けるのではないかな。
個人的な意見を言えば、意外と客寄せの看板娘とされている気がする」
事実、店先で脚を止める酔客は多いようだが、少女があしらっている事もあり店内に入って行く客の姿は少ないようだ。
■シェア > 「誰かを待つならこんな所で待たないよ、もっとわかりやすい場所に行くから。
ナンパならお断りだよ。そう、用心棒」
ナンパを悪くないという男性にお断りと言い切り。
自分と店、そして店内に視線を向ける姿にそうは見えないかと睨むように見てしまう。
確かに年齢は若いが酔っ払いを制圧する程度の実力はあり、何より自分以外にも用心棒はいるので多少相手が手練れでも問題はなく。
「そんなお世辞を言ってもナンパには乗らないよ、これでも冒険者やってるから。
店内に入れる前に追い払うのがメイン、中にいると立ってるだけで威圧になるから外って雇い主の方針なんだよね。
客寄せならそれで雇う方が安いからさ、それはないよ」
用心棒より客引きで雇う方が報酬は安く済む。
そうでない以上、用心棒で間違いないと言い切り、店内に入る客は確かに少ないが混雑はしており。
少なかろうと店に客が入っているならと気にしていない様子で。
■ファルスィーク > 少女の言葉に成程…と納得。
ナンパという単語に対して、しっかりと釘を刺してくるのは、しっかりしている証拠か。
睨んでくる視線に気付いて返す笑みは、冒険者と聞いて率直に驚いた表情へと変化したのは、意外であったからでもあるが。
「事実なので世辞を言う必要はないだろう。
先程から何人にも声を掛けられているのが証拠でもある。
ふむ……それならば確かにな。対処法としては、悪くないやり方か。
しかし、冒険者とは、こんな仕事まで請け負うのか?」
多様な仕事に対して対応するとは聞いていた。
己が出会う事が多かったのは、魔石探しの為に入った迷宮や洞窟であった。
なので、興味津々と言った様子でフードを上げ、少し背を屈める事で距離は近くなるが更に尋ねること―。
「冒険者にも色々なランクと職種があると聞く。
お嬢さんは、何が専門なのだろうか」
■シェア > 「ボクにはお世辞にしか聞こえなかったよ。
この辺の酔っ払いなんて誰にでも声を掛けるから当てにならないからね。
中に入れなければ揉め事も起きないって事、中の酔っ払いまでは知らないよ。
冒険者なんて何でも屋だよ」
何かを採取するようなものや討伐のようにいかにも冒険者らしいもの。
その陰に隠れて配達や下手をすれば危険な場所の大掃除といったものまで依頼は多々。
特にできることが限られるなら依頼を選り好みする余裕もなく。
男性がかぶっていたフードを上げて背を屈めれば距離が近くなり、それを離すように少しだけ横により。
「それはそうだよ、ベテランから新人までいるよ。
ボクは斥候だよ、でも遺跡探索の募集でもないとこんなことしかできないんだ」
斥候としての技能は高いが戦闘面はそうではなく。
こうやって日銭を稼ぐのが多いとあっさりと告げて。
■ファルスィーク > 「ふむ…先程も世辞ではなかったが、改めて可愛らしいと言わせてもらおう。
私はファルスと言うが、名前を聞いても良いかな?」
ハッキリとした物言いと態度に加え、酔客などのあしらい方にも慣れている様子なので、店主の適材適所の采配は功を奏していると言えるようだ。
そして、冒険者は何でも屋であるという。
元々が接点が少なく、戦う事が仕事の傭兵とは違い、探索、採取、討伐がメインの集団であるという認識が強かった事もあるので、盲点であったとも言うべきか。
であれば、試しに仕事を振ってみるのも良いかもしれないという考えも浮かぶ。
「多種多様な専門職の集まりなので、大体の仕事にも応えられるという事…か。
…仕事を振る場合は、個人的に振るのもありだろうか。
まあ、ギルドを通した方が、安心はできるんだろうが」
斥候と聞いて、更に関心は強くなるばかり。
あやふやで不確かな情報では指針も対策も練られない。
何においても、まずは正確な情報把握というのは一番重要な事であるので、最近は重視している事でもあったので尋ねてみるが。
■シェア > 「それがお世辞に聞こえるって。
名前?……まあいいかな、ボクはシェアだよ」
酔っ払いが闊歩する酒場の多い通り、そこで可愛らしいと言われてもお世辞かナンパとしか思えず。
男性に名前を聞かれると少し悩むが名前程度ならと名乗り返し。
実力さえあればそれこそ吟遊詩人の歌になるような功績をあげることもできる。
しかし自分のような実力があまりないものは仕事を選べないのだと。
「依頼次第で個人から数人で受ける事になるからね。
ギルドでその依頼に必要な技能持ちを集めたりもするよ。
個人で雇うのもできるけどさ、ギルドを通す方がボクは安心できるね」
直接の依頼は依頼人に悪意があった場合対応できない。
ギルドが間に入ればある程度は背後関係も調べてくれるので安心でもできる。
なので男性にの問いかけにはその通りと頷いてみせて。
■ファルスィーク > 「誰彼構わず言っている言葉でもないんだが…こういう場所では仕方が無いんだろうか」
己の審美眼はそれなりに高いつもりなのだが…と溜息交じりの呟き。
だが、名を教えてもらえるのならば礼を示す様に軽く会釈をした。
実力に見合う仕事を斡旋するのは、ギルドが機能している証拠だとも言えるので信用に足るか。
冒険者について大まかな内容を把握していくように、あれこれと尋ねながらも少女の仕事の邪魔にはならないように、足元と言動の怪しい者が近付いてくれば、一瞥する時に魔眼を使用して近付かないようにしつつ。
「私が求めているのは、それなりに実力のある斥候だ。
他には、技術を教えてやれる者が居ればなおいい。
では、ギルドを通して君も指名する事にしよう」
個人間でのやり取りでは、取り分は全て懐に入るので実入りは増えるが安全の確保は難しい。
安心できるというのであれば、その手段を取った方が確実だろう。
何度か頷きながらいい情報が手に入ったと笑みを深め、懐から取り出した財布からそれなりの額を少女に手渡してみる。
それは、今回籠店から受け取る報酬と同額くらいか。