2023/06/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、平民地区。
その地区の大通りから、少し外れただけの路地。
そんな路地のど真ん中に、妙な水溜りが出来ていた。
通り道を塞ぐように広がった、それなりの大きさの水溜り。
だが別に、雨が降っていた、なんて事はない。
となれば、時期的に誰かが涼を取る為、水を撒いたのだろうか?そう思えるものだろう。
まぁ、その割りに、大量に撒かれている気もするが。

…もちろん、そんな訳はない。
これは、少女が張った罠。
水溜り程度、無視して進めば良い。
そんな事を考える、そんな誰かを引き摺り込む為の悪戯だ。

実際、その水溜りの上方、建物の屋根の上から、そこを覗き込んでいる少女。
そんな姿を確かめられるのは、いちいち上ばかりを気にしている、そんな者だろうが。
そうそう、そんな事をしているものでもないだろう。

さて、そんな少女が、誰かを引き摺り込んで、どうするつもりなのか。
今回は、手短に、手軽に遊ぼう、がコンセプトである。
もっとも、どんな考えがあろうとも、被害を被る者からすれば、禄でもない考えばかりだろうが。

タマモ > 「ふむ…」

屋根の上から、その場を眺めてはいるも。
やはり、場所が場所か、時間が時間か、誰か来る様子が見られない。
まぁ、罠のタイプから、もう少し人が居ても、やりようで何とか出来るのだが…
やはり、これは拘りを貫く、それが少女だ。

そんな訳で、この張り方で駄目ならば、今回は。
と、そんな結論付けをして、ぽん、と手を打てば、地面に広がる水溜りが、じわじわと地面に染みていくように、消えてしまう。

「さて、また次を考えねばな、うむ」

軽く腕を組み、そんな呟きを零せば。
とん、と床を蹴り、その場から、姿を消すのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。