2023/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルカさんが現れました。
ルカ > ――――――今日も朝早くから、その刑罰は始まっていた。

広場の中央に引き出された磔台、四肢を拘束された幼い娘。
全裸に剥かれたそのからだを、前後から貫き捏ね繰り回す触手を伝い、
てらてらと陽光を照り返す淫蜜には、時折紅い色が混じっていた。

破瓜の傷跡さえ急速再生を果たす娘のからだが、修復を試みては打ち破られ、
二度、三度と破瓜を繰り返し泣き叫ぶ、悪趣味極まりない見世物。
けれどこの場合、その再生速度の速ささえ、娘にかけられた嫌疑の正当性を示すようで、
野次馬たちから向けられる視線にも、同情の色は見えない。
まして、手ひどく嬲られているはずの娘の口から、甘い悲鳴が上がるに至っては、
この刑罰は生温いのでは、と囁き合う声まで聞こえてくるほど。

「ふ、ぇっ、ぅあ、んぁあ、あっ♡ や、やっ、とめて、ぇ♡
 くるし、っ、おなか、こわ、れ、りゅ♡ んはっ、あ、あ、ぃああ、んっ♡」

泣き濡れた瞳が、縋るものを求めるように周囲を見回すけれど。
今のところ、目を合わせてくれるのは、嗜虐の悦びに満ちた眼差しばかりだった。

ルカ > しまった、と目を逸らした時には、もう遅かった。

目が合ってしまったことを口実に、ご指名らしいぜ、などと嘯きつつ、
一人の男がこちらへ進み出てくる。
欠伸交じりにそちらを見た兵士と、何事か交渉を行い――――――

ほどなくして広場に、娘の悲痛な声が響き始めた。
単なる退屈凌ぎか、それとも魔族に対する怒りか、憎しみか。
いずれにしてもその責めは、日暮れを迎えるまで続いたという――――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 大雨も去り、一転して晴れやかな夜空。夕食を外で済ませたあと、涼しい風にあたりながら、ぼんやりと散歩がてらの帰り道。
前日までの悪天候があったせいか、大通りはいつになく賑やかに見える。すれ違う人も多い中、小さな身体を右に左にちょこちょこと移動させては、前から来る人とぶつからないように気を付けている。
中には自分と同じくらいの年頃の子とすれ違う事もあり、これから遊びに行くのかな、いいなあと羨んだりもした。
日中はほとんどお店にこもりきりでいるせいで、かつて孤児院で一緒だった子たちと顔をあわせる機会も、すっかり減ってしまった。
そんなに友達が多い方でもなかったから、偶然再会したとしても、あたふたとするばかりなのだけれど。

「どうしよ…かな」

自分もどこかへ遊びにいこうかと小首をかしげるものの、一人で行って楽しい場所なんて限られている。
図書館なんかは、もうすでに閉館しているだろう。む、と眉を寄せて思案した直後、正面から人の気配がして、あわてて避けた。
考え事をはじめるとすぐに注意力が周囲に向かなくなってしまうのは、悪い癖で。

ミンティ > ふと足を止める。
例えばもし誰かと遊ぶような機会があったところで、自分はこの地味な格好で出かけるんだろうかと、今の服装を見下ろした。
一応、こうではない服もわずかばかり所持してはいるけれど、そちらはなにかと目立ちすぎるので、かえって浮いてしまいそうだと思う。
むー、と口を曲げながら考えた末、スカートに手を伸ばした。腰の方から、折って、畳んで、折って、と繰り返す。こうして裾丈を調整するくらいの知識はあったから、膝丈くらいの長さなら、野暮ったさも減るんじゃないかと試してみたけれど。

「ぁ……」

脱いだりしたわけではないけれど、いきなり往来の真ん中でスカート裾を上げはじめた自分の行動は、かなり奇異なものに見えてしまっただろう。
周囲から、なにをしているのかという視線を浴びせられて我に返り。あわてて裾の位置を戻すと、こそこそと道の端まで逃げるように移動する。

ミンティ > 居たたまれなくなって、すごすごと細い路地の方へ身を潜める。遠回りになってしまうけれど、このまま大通りを平然と歩いていく勇気もなく。小さな背中は、路地裏の闇の中へと消えていき…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。