2023/05/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にベラドンナさんが現れました。
ベラドンナ > 『深夜の大通り』

行き交う人々はとうにはけた真夜中。
人の気配はまばら以下、稀に酔っ払いが歩いている程度。
喧騒は今だあちこちにあるが、大通りは静寂に包まれている。

「………食べ損ねてしまった………。」

口内には口寂しさに咥えているのは錬金の練習で作った自前のキャンディー。
そのハッカとベリーが練りこまれた真っ赤な棒付きの飴を頬の片側で押し込んで、一人愚痴を零す。

声色は精錬にして鈴音の如く美しく――…ではなくて、見目麗しきホルターネックのドレスに身を包み、細く白魚の如き指先までも薄いシルクのロンググローブを着用し、歩みを進めるたびにドレスのスカートの裾をひるがえし、高い位置で結んだポニーテールを揺らす凄い美人、凄い可愛いと自画自賛した容姿とは全くあわないハスキーな声。

――何をしにこんな時間に平民地区の大通りを歩いているかと言えば、予定が全てパーになった上に果樹園に行き損ね食事も出来なかったので、折角だし?夜風を浴びながら食事の相手を探し、そのまま外で食事を……と考えたからだ。

夜行性の吸血鬼は非常に元気なのだけど、人間はそうでもないようで、ごらんの有様、誰もこんな時間には通りを歩いていないし、稀に居ても酔っ払いくらいで人を通してお酒を摂取したいと思わない。

表情は少し曇らせている。
けど、折角外に出たのだから直ぐに帰宅すると言うのは味気ないと、目的はほぼほぼ夜の散歩になっていた。

散歩は続くよ飽きるまで。
吸血鬼は人のいない大通りをどこまでもどこまでも歩いていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からベラドンナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にビーンさんが現れました。
ビーン > 穏やかな春の終わりと夏の初まりを感じさせるようになってきた空気を感じながら平民地区の大通りをトコトコと歩いている。

今日は学園もお仕事もお休みにした完全オフの日である。
溜めたお小遣いでかった肉串と果物のジュースをそれぞれの手に持ち一休みできそうな場所を探せば屋台の少し外れにあるテーブルや椅子が並べられている人の少ない区画を目にしてそちらへと進んでいく。

ビーン > 開いていたテーブル席に着くと、ジュースで満たされた木のコップを置いてからテーブルの下にしまわれていた椅子を滑らせてからその上に腰かけ一息。
空を見上げれば青い空に浮かぶ幾つかの雲が風によって流されている穏やかな景色。
のんびりとした気持ちになりながら僅かに汗ばみ乾いた体、コップを持ち上げ一口口に含めば舌に広がる甘酸っぱい味と、僅かに形のの残ったゴロっと感が舌を楽しませる。

こくんっと細い喉を上下に動かし呑み込めば体の中に水分がじんわりと染み込んでいくような感じにふぁっと一息漏らす。

ビーン > 一息ついたところで次は肉串。
長期間保存できる燻製肉、特製のたれを絡めてじっくり焼いたそれ、小さな口を開けかぷりと歯を立ててみるも、容易く噛み切れなければそのまま櫛を滑らせ、人ブロック口に取り口の中でむぐむぐ咀嚼をする。

噛むたびに広がる肉汁と、香ばしいやや甘めのたれが口の中で暴れまわる。

ビーン > ゆったりとした休日の午後を過ごし、再びお散歩へとその場を離れていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からビーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にニーニャさんが現れました。
ニーニャ > 興味のある職業について調べてみること
そういう宿題が学校で出た少女は、どんな職業を調べるか悩んだ挙句とんでもないところに着地した

(……えっちなことをする職業とか、私にとってはいいよね!)

そう、気持ちいいことは大好きだしお金になるし。相手を癒すなんて話も聞いたことがある
サキュバスだってバレなければ大丈夫だろうと、やってきたのは平民地区の比較的明るい娼館通り
奥の方は貧民地区に繋がっているもののここはまだ暴力沙汰などとは少し遠い

(でも、どーやって聞こう…みんな、いそがしそー…)

キャッチの人はなんだか怖いし、お金を持っていないのにいきなりお店に突撃取材するわけにもいかない
結果、ふらふらと娼館通りを歩く少女、という奇妙な構図ができあがっている――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリンカさんが現れました。
リンカ > (のんびりお客を取ろうと、お世話になっている娼館の前で立っていると、この場所にはまだ似つかわしくない少女がふらふらと歩いていることに気付いて、迷い込んでしまったのかしら? そう思えば声を掛けようと近づいていく)

「ねぇ、そこの貴女?こんなところをふらふらしていたら危ないわよ?
もし迷い込んでしまったのなら、案内してあげるけど、どうする?
まさか、とは思うけど私達を買いに来たとか、娼婦志望って言うならお部屋に案内してあげるけど? 貴女、可愛いからサービスするわよ、内容もお代も」

(一応は心配するようなそぶりを見せた後、悪戯っぽくもし娼婦を買いに来たとか、娼婦になりたくてきているのなら、と言うように小さく耳元で囁く)

ニーニャ > やっぱり別の職業にして適当に仕上げてしまうかー、なんて不安から思い始めたところで綺麗なおねーさんに声をかけられた
思わずびくっとしながらそちらを見上げてみる

「あ、えとー、迷っているわけじゃなくってー…え?」

学校の宿題なんです、とはすぐに言えずに固まっていると予想外の提案
親には少し遅くなるかもー、と言っているから少し遅くなっても問題ないだろう
だから、頷く

「い、いーんですかー?じゃあ、その…お邪魔していーですか!」

自分から言い出しにくいことを全て言ってくれたから、ありがたく勉強させてもらおうとついて行くだろう

リンカ > 「あら、驚かせてしまったかしら、ごめんなさいね。迷ってる訳じゃないの?それなら、どうしてここにいるのかしら?」

(声を掛けるとびくっとした様子にくすくすと笑いながらも優しく微笑んで謝り、そして迷っている訳ではない、そう聞くと首を傾げて。
そして、お邪魔しても、と言われればあら?もしかして当たりだったかしらと内心で驚きつつも頷く)

「ええ、もちろん。貴女みたいに可愛い子は大歓迎よ?それじゃあ、私がお世話になってるところに行きましょう?
そうそう、私の名前はリンカっていうの。貴女のお名前、教えてくれるかしら?」

(そっと少女の手を優しく握り、世話になっている娼館へ案内するようにゆっくりと手を引いて歩き出しながら、可愛らしい少女だけに、つい顔を緩ませてしまいつつ、少女へと名前を尋ねる)

リンカ > (場所を移動致します)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリンカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からニーニャさんが去りました。