2023/05/03 のログ
サウロ > (出入りの多い酒場だ。
 また新たな客があったらしい。それほど人気なのだろう。
 空いてる席もそう多くないので、相席を頼まれることもあるかもしれない。
 酒でへべれけ状態になった仲間が潰れた。
 別の仲間が「宿まで連れてけよ」と言って、一番若い仲間が指名される。
 紅一点のエルフの仲間も、食事を楽しんだから宿に戻ると決めたようだ。
 仲間の内の三人は、そうして店を後にした。
 残る一人へ、サウロは問いかける。)

「リーダーはまだ飲みますか?」
『まだ足りねぇが、ここのモン食ってたら勃ってきちまった』
「えぇ……」

(一番年嵩の、まだまだ若い部類に入る自分たちを率いてくれる男が残った酒を呷る。
 そういった下の話に否やはない。が、性欲の権化と言えるような彼ほど強く色を好むでもなく。
 「一緒に行くか?」なんて娼館のある通りを顎で示す仲間に、サウロは首を振った。
 相変わらず硬えなぁ、と笑いながら席を立った男は、遅くなるなよ、と告げて店を後にした。
 さて、残った一人としては、どうしたものか。
 実はまだ物足りない。メニューを眺め、追加で何かを頼もうかと思案する。) 

サウロ > (さらに注文をして、届いた料理を美味しく頂く。
 熱々のポトフとチーズを掛けたチキンステーキ。それとパン。
 カリーほどではないが、こちらも香辛料の効いていて美味しい。
 結構な量を食べきってしまえば、代金を置いて店を出た。
 夜の道は少し風も冷たいが、身体の中からポカポカと温まる感覚。
 なるほど、これが良くてあの酒場は人気なのだと実感した。
 暗がりの道を照らす星と月の下、サウロはしっかりとした足取りで帰路へとついた────。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からサウロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 平民地区のとある場所。訓練や試合に打ち込む集団の姿。
 見れば冒険者や傭兵。騎士までいる。そしてそれを見学しに来たであろう一般人や場合によってはお忍びで貴族や王族なんかも来ている。
 この場所は簡単に言えば腕自慢が自分を売りだす場所。この場所で名前を売って、仕事に繋げよう。そんな思考を持った人達が集まっている。

「……小粒だなぁ」

 そんな会場。腕を見せつける為の場のはずなのに端の方でボケーッとしているのが1人。それもそのはず彼の場合そもそも腕を見せつける為の場としてきたわけではない。
 この場には仕事にありつけないメンバー以外にもある理由で来る人物がいる。それが自分みたいな奴らだ。
 簡単に言えば自分のパトロンが自分の所有している人を自慢する為の場。つまり仕事探しではなく見世物になるという仕事内容だ。
 だからさっさと5人ばかりを1太刀で仕留めて後は端でボケーッと見ていた。今日は集まっているのもそこまで振るわない。彼の発言の通り小粒が多かった。
 故にその瞬殺劇があまりにも目立ち、結果として仕事の話等はそれなりに来るわけだが。

クレイ >  
 別に嫌いな仕事ではない。適当に数人ぶっ飛ばして後はボーッとして誰かに話しかければ本来なら時間が過ぎる。
 しかし、今回みたいな場合は時間が余ってしょうがない。
 仕事に繋げたいメンバーが多いとそれらは雑談に興じる余裕などない事が多い。そうなると立ってるしかない。
 コミュニケーションも仕事には大事なのになぁなんて必死で打ち合いをしている新人らしき2人を見て思っている。
 客を見回す。そうなると相応に良い客はいなくなっていく。
 勿論全員が全員ではないが、自分を含めた数人に話しかければその辺は帰ってしまう。さて、どうするかなぁなんてボーッと時間が過ぎるのを待つ。

クレイ >  
 そんな中1人の客が近寄ってくる。見るからに良客には見えない。しかし話を聞けば。

「……へー?」

 かなりいい条件。報酬も悪くない。しかも見るからに良客に見えない。それが1番の良いポイントだった。
 見るからにいい服を着ていたりしないということはそれだけ警戒等をきっちりしていて、見栄よりも実績を重視しているという事。
 頷いて。

「少々お待ちを、一応仕事内容とか確認しますので。これ、連絡先ね」

 仕事モードの警護でその貴族に対応すればその場を後にする。後日正式に仕事を受けたのだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクレイさんが去りました。