2023/04/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオウルさんが現れました。
オウル > 王都にあって一番賑やかと言っても過言ではない平民地区。
貴族様や愛しき貧民地区と違って毎晩愉しげな声が聞こえてくる。
少年は一人歩きながら財布が重たそうな人間を探し歩いている。
――目的?当然スリ、若しくは……財布に非合法な物を入れて、冤罪に貶めてみるのも面白いかもしれない。

何ならそれをネタにしつこく金をせびるのも面白いし、相手によっては連れ込み宿か……路地の人気が無い場所でなんてのも有り。

「結局あそこで配りきれない分は買わされたしなー……。」

軽く眉間に皺を寄せ、口元はやれやれといった感じに笑む。

少し前に神聖都市での配達のついでにギルドから小遣い稼ぎの依頼だと気持ちよくなる飴玉をまいてこいと言われ、一応それなりに配ってきたのだが、手元には綺麗な包み紙にキュと包装された飴玉がひとつ、今も外套のポケットに残っている。

売った分だけ金にするという話だったので、嘘つくと物理的に舌を引き千切られるので正直に報告したら、余った分は買い取れと、まあ1個くらいなので財布的には痛くは無いが、早く処分しないと――捕まりかねない、ので何とかしたいと考えて、今に至るという奴。

そんなわけで、財布が重いか撫で心地良さそうな尻があれば最高だなって、ね。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にツェツィーリエさんが現れました。
ツェツィーリエ > 「それでは今回はこれで、助かった」

平民地区の一角で今回護衛を引き受けた商人に報酬を受け取っては判れる。
そうして通りを歩いてはどこかの店にでも寄ってみるかと考えながら歩く。
仕事の最中はあまり考えはしないが、王都に戻れば何処に行こうかとつい思ってしまう。

その行先は貧民地区や富裕地区ではなく平民地区なのはやはりそこが一番自分に合うと言う事。
何より手ごろな店で変に警戒しないでいいと言う事も大きいのだが。

「偶には豪華に食事を…いや、この間から目をつけていた武器を買うのも悪くないか」

普段は節約を考えるも多めの報酬を貰えた今ならば贅沢も良いかと考えてしまう程度には気も緩み。
次の依頼はしばらくは受けない予定、その間に何をやろうかと考えるだけで頬が緩み。

「…っ。すまない、少し考え事をしていた」

色々な事を考えていると少年にぶつかりかければ慌てて足を止めて謝り。
気を抜きすぎていたと少し反省をして歩くのを再開しようとして。

オウル > ――スリをするにも軽い財布を盗んでもリスクとリターンが割に合わない、残り1個しかないアレを他人に押し付けるにしても、つまらない相手に押し付けても面白みに欠ける。
どうしたものか?どうすべきか?頭の中で自問自答を繰り返す。

一番ベターなのは娼婦にでも押し付けて、金づると性の捌け口を手に入れて、とも考えたんだが娼婦は大抵裏でうちのギルドや面倒な組織と繋がっているし……と考えた時に軽い衝撃が腕にドンッと。

刹那、無意識に近しく手が動く。
ぶつかって、衝撃が届くと同時に相手の腰の辺りにありそうな財布を器用にヌルリと掏り取ると、自分の後ろ手にまわして、後ろ手で外套のポケットから綺麗な包み紙にはいった飴玉を抜き出すと掏り取ったばかり財布に押し込むのだった。

――あとはそしらぬ顔をして、慌てた様子で足をとめて謝罪して歩き出そうとする相手に、こちらも少しだけ慌てた様子を作って軽く頭を下げた後に掏り取ったばかりの財布を差し出しながら、軽薄な感じの笑みを浮かべる。

「……いやオレの方も考え事を……っとー…これ、アンタの財布じゃない?ぶつかった時に落としそうだったから……。」

と、筋書き的にはぶつかった時に落としそうになったのを拾って中を覗くことも無く返す善良な平民って感じだ。
ただ財布を受け取ればわざと先ほど押し込んだ飴玉が判りやすく落ちる筈。

そこで……って訳である。
うまくいくかは悪い神様にでも祈ろうか。

でもなんだろうか、銀色の髪のポニーテールに空色よりも少し青みの強い瞳、細身な感じが堪らないが、年上だろうか?と、思わず視線で相手を値踏みしてしまう。

ツェツィーリエ > 普段やることのないような失態にほんの僅かに表情を歪めてはぶつかった少年に謝り。
その時に腰にあったはずの重みが消えている事に気が付き足を止め。

「人のことは言えないが人の多い場所で考え事はよくないな。
落としそうだった…か、そういう事にしておこう」

軽く頭を下げた少年の軽薄な感じの笑み、差し出された財布を見てはそう口にして。
落とさないようにしっかりとしまっていた筈の財布なので、スって重さに返そうと思ったのだと考えれば特に追及もせずに財布を受け取り。
その時に財布から包み紙に包装された何か、飴玉のようなものが落ちるのに気が付く。

「飴玉…?」

財布に入れていた覚えがないものが落ちたことに不思議そうにして身をかがめて拾い上げようとし。
その途中で少年の値踏みをするかのような視線に気が付き、視線を向けて問うように見つめて。

オウル > おっと、これはしくじったかな?と、相手の言葉から疑われている感じがヒシヒシと感じると、内心であるが苦笑いを浮かべるが、あくまでも表面上は笑顔を浮かべて言葉を返そうと思ったが、相手が財布を受け取ったタイミングで落ちる様に仕込んだ飴玉が想定通りに落ちて、それを拾うために相手がしゃがんだので、何かしら言い訳しようかと思ったが、相手の視線がまた何かを問うような視線だったので、ヒクと頬が引き攣りあがった。

「そうしてくれるとうれしいかなーって。いやほんと中身が万事無事だと思うし、中身を確認する暇なんて当然無いし?」

誤魔化すように軽く首をかしげながら、どうとでも取れそうな言葉で誤魔化そうとして見るけども、視線は直ぐに相手の「飴玉?」の言葉にかしげた首を更に角度を深めて、そちらの言葉に飛びつく事にする。

「……それは流石に知らないけど、それって今流行ってるアレ?その冒険者が疲れを飛ばすために舐めるヤバい奴……。」

飴玉の包み紙は綺麗な包装である。
どこからどう見ても普通の飴玉に見えるデザインである。
それに触らずに怪しいものだと言い切って見るのはその飴玉は特有のハーブに似た香りがするから、だからわざと鼻をひくひくさせながら、飴玉はヤバい奴では?と押し付けておきながら、しらばっくれて相手に問う。

ツェツィーリエ > スリに会うとは本当に油断したと思う反面、返ってきたならば大事にする必要もないと考える。
無事に財布も戻ってきたので今度こそ去ろうとするも落ちた飴玉が気になり拾おうとし。
少年の視線に問うように返せば頬が引きつり上がるのが見え。

「返してくれたのだから別に文句はないよ。
中身に関してはその言葉を信じよう。そうだね、確認なんてできないよね」

誤魔化すような言葉に笑みを向けて、少年の言葉を信じると告げ。
時折に起こる些細なことを気にする感覚が飴玉を気にしてしまい拾い上げて。

「そう言えばそんな物が流行っているとギルドで言っていたか。
だが、ただの飴だろう、少年」

普通の飴球に見えるのをヤバイ物という少年を見ると、鼻をひくひくとさせている。
確かにそんな話は聞いたことはあるが少年がそんなものを持っているとは思わずに悪戯だと考え。
少年に笑って見せれば目の前で包み紙を解けば飴玉を口の中に入れてしまい、本当にヤバイ物とは思わず口の中で転がして。

オウル > ぶつかった時点でお尻を撫でるくらいで見逃せば良かったか、それとも擦りを働くのではなく、飴玉を相手のポケットに忍び込ませるだけにしておけば良かったか、後悔先に立たず……かな、と考えて正直に謝って逃げておくか。

捕まって、ギルドとの繋がりを白状させられ、そうしたらギルドから刺客が、終わったか終わったか色々と、謝ろうほんと、と脳内をぐるぐると最悪のシナリオが巡ってる最中に相手の言葉なんて半分も頭に入らない状態で、視線の先では飴玉の包み紙が解かれて、相手の口に……入った。

「あっ!」と思わず声がでる。
飴玉は脅迫に使おうとしただけで摂取までは想定していなかった、だから不意にあっ!って声が。

飴玉自体は美味しい。
性感の感度を高め、微弱な酩酊と似た感覚と甘い疼きを与える薬が練りこまれているために舐めている途中で吐かれないように、味はしっかりと作られている。
香りはハーブのすっきりとした香り、薬の香りを誤魔化すための香りである。

「…………舐めるか?舐めるか普通……。
 いや水飲ませるか、ペってさせる?。
 えーっと、大丈夫?」

流石に心配の表情を浮かべながら、ほぼほぼ独り言のような言葉を口にしながら、ここでそんな効果を発揮されたら周囲に何と思われるか、それこそ衛兵に呼ばれてしまうのでは?と考え付くと、何処かに連れ込んで様子を見るべきだと考えた。

ツェツィーリエ > これが自分よりも年上や完全に場慣れしているような相手であれば迷わずに衛兵に突き出していた。
しかしちょっとした事でぼろを所々に見せる姿に慣れていないと思えばそこまでせずともと思い。
少々やりすぎたかと思えばほんの少しだけ苦笑が浮かび、悪戯と思っている飴玉を食べ場を和まそうとする。

しかし少年の声に何か問題があったのだろうかと見てしまい。

「普通に美味しい飴だな」

口に入れた飴の味は悪くはなくむしろ美味しい。
更にハーブのすっきりとした香りに本当に疲れが癒されるような感覚。
それと同時にお酒を飲んだような感覚と不思議な感覚が身体を駆け巡り。

「ただの飴じゃないのか?
ん……美味しい飴だな……アルコール入りなのか…?」

ちょうど依頼を終えたところと言う事もあり、それなりに疲れがたまっていた身体には飴の効果はよく効き。
少年を見る顔、頬には薄く赤みが差し始めて吐息も熱いものにと変わり始めていて。

オウル > どうしよう?どうする?どうすべきか?
放置して知らぬ顔をして帰るのもあり。
飴玉はあくまでも相手が勝手に食べたものだし、相手の財布から落ちたものだし、傍目から見てもそう見えただろう。

――でも、相手が誰かの手助けを借りたり、衛兵が様子を見にきたりするとアウト、絶対自分の事を口にされるだろうし、そうなると直接の犯人ではないとしても関係者として引っ張られる可能性が高い。

そうなるとギルドから追放と追っ手で刺客による口封じENDが想像つく、それは嫌だ。

「……た、ただの飴だと思うよ。
 お酒っぽいのはそんな飴なのでは?」

相手の言葉にのる。

当然の事だがギルドで押し付けられた飴玉の効果は承知している。
その効果の中のひとつをアルコールの所為と相手が考えているなら、その言葉にのるしかない、そういう飴なだけで危険な効果などない普通の飴玉としてのりきるつもりだけど。

瞳に映った頬を薄く赤く染め、熱い吐息を吐く、背丈は自分より小柄であるが大人びた相貌で、そんな貌をそんな吐息を吐かれたら、悪戯したくなるのは――…仕方ないよね。

「……でもアルコール入ってたら大変だよね。
 良ければ宿まで送ろうか?」

軽薄な笑みを浮かべなおす。
いざとなれば肩を貸せるように相手の隣に立ち直すと、するっと腕を相手の腰に回すようにして伸ばして、横から相手の顔を覗きこんでみる。

大丈夫といわれたら――…逃げよう。
素直に送らせてくれると嬉しい、お願いします。
と表情はともかくとして内心悪い神様ってモノに祈るのだった。

ツェツィーリエ > ただの飴のはずなのに、味もいたって普通というよりも美味しい。
だが飴を食べてから仕事の一杯を飲んだ時に近いような感覚と普段は滅多に感じない性的な感覚を覚えてしまう。
まさか本当にやばい飴だったのか、そんなものが貧民地区や富裕地区ならば兎も角、平民地区で少年が持つものでもないと甘い考えを持ち。

「貴方がそう言うならそうなのだろうな…?
アルコール入りの飴なんて売ってるのか…」

この不思議な感覚に晒されていなければ少年の言葉を否定で一刀両断しているのだが。
若干の酩酊状態のためにその言葉を信じてしまい、飴玉を吐き出しはせず。

平民地区の通りであるにもかかわらず、酒場から出てきたように頬を赤く染め、熱い息を吐く姿は場違いに見え。
小柄で清ましていた顔はまるで熱にうかされたようになっていき。

「飲むときは宿の酒場だからな…。
迷惑をかけるが頼めるか……?礼はするので頼む」

軽薄な笑みを浮かべて隣に立ち直。す少年
腰に腕を回されると素直に肩を借りることにして身を寄せていき。
宿はあっちだと通りの少し先にあるそれなりな大きさの宿を指さして。

オウル > しかし本当にヤバイ。
いや不幸中の幸いなのは相手が口に入れてくれた事。
口に入れず手に持ったままで衛兵に見つかったら間違いなくアウト。

グレーどころかアウトラインに触れる成分がバッチリと含まれているし、効果の程はバッチリで隣を見遣れば一目瞭然。
幸いなのは依存度が低い為に何度も服用しなければ依存状態に陥る事がない事くらいで、危ない飴玉に間違いない。

でも、でもだ。
同時にラッキーだとも感じている。
銀色の髪のポニーテールにすらっとした肢体の年上相手で愉しく一晩過ごせると思えば、鼻の下も少しだけ伸びるのだった。

「礼なんていいって……あっやっぱり嘘。
 礼は礼でもらうから、その分迷惑かけちゃっていいよ。
 あっちね?ほら……行こう?」

年上の異性の身体が寄ってくると、ニィと口端を吊り上げた軽薄な笑みとはまた違った笑みを口元に浮かべると、女の細腰に回した腕で背中を支え、視線は相手の指した先を見つめながら歩き出す。

当然相手の歩幅に合わせ、相手の歩くリズムに合わせて。
ただ腰にまわした腕はそのままだが、掌で悪戯に女のお尻の丸みをやんわりと撫でて、「ほら……。」と直ぐに移動を促す言葉を吐いてお尻を撫でたのは移動の促したと誤魔化しながら、女が借りている宿のほうへと……。