2023/03/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にナータさんが現れました。
ナータ > 春の夜の雨。
冬の間と違い凍えるようなことはなく
ともすれば風情すら感じる者もいるだろうが―――

貧民地区に近い平民地区。
そんな悠長な話はない。

もう少し歩けば定宿の路地に入れるのだが
濡れるのも嫌で―――シャワーはなく、風邪は引きたくないから―――
どこぞの軒先で雨宿りする姿があった。

「うぅぅ、もうちょっとなのになぁ……早くやまないかなぁ……」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリネアさんが現れました。
リネア > 帰宅の途に就く途中。
傘を差して富裕地区の屋敷へと歩いていると

「……あら」

ただ平民が雨宿りをしているだけ、それが妙に気になって歩みを止める。
雨宿りしている少女を見つめて。

「……傘、無いの?入る?」

少女を見てニコリとほほ笑んだ。

ナータ > 少女が佇むのは、平民地区から貧民地区へ向かう路地。
それと逆行するように、富裕地区へと向かう足取りで進む姿があった。

「あ、えと……そう、ですね。傘……なくて……」

こぎれいなその姿からも察するに、とても自分と同じような
安宿を使う立場には思えなかった。

「でもその、あの……私が向かうの、あっちなので……」

少し恥ずかしげに指さしたのは、k差を持つ相手が図もないだろう
寂れた方向だった。

リネア > 少女が恥ずかしそうに指をさす先は貧民地区。
身分の差に遠慮しているのだろう。

「そう、あなたはかわいそうな子なんだね」

哀れみを込めた声で見つめたまま近づく。
そのまま息がかかるほどの距離に近づいて。

「……じゃあ、幸せにしてあげる」

そのまま傘を持ったまま目の前の少女にキスをしようとする。

ナータ > 「かわいそ――――あはははは……」

相手は察したのだろう、不相応であることを。
そんな相手から告げられたのは、憐みの言葉。
確かに自覚はあったが、他人からそうはっきり言われると苦笑するしかなく、曖昧な返事しかできなかったが。

「幸せ……?え……?」

幸せにしてくれる。
その意味理解などできず、、けれど近づいた相手は自分より背は低く
背伸びするようにキスをされると。
払いのける間もなくそれを受け入れてしまい目を丸くして

リネア > 「んっ……んちゅ、れろ」

キスをして相手がそれを受け入れると舌を絡めて。
唾液を送り込んで濃厚なキスを続ける。
そのままキスを続ければやがて銀貨が1枚振ってくる。

「……うん、このぐらいならこの程度かな」

キスをやめて銀貨を拾うと相手に差し出して。

「リネアね、気持ちよくしたりなったりするとお金ができる子なの、あなたがもっと気持ちよくなったらもっともっと幸せにできるよ、幸せになりたいならリネアに付いてきて……けど、後戻りできないかも」

相手の顔を見て微笑む。
キスを受け入れた様子なら同性に対する嫌悪感はなさそう。
そう思って手を差し出して相手の答えを待つ。

ナータ > 「ふっ、ぁ……あ……」

不意に向けられた口づけ。
けれどそれは軽いものではなく、舌まで絡められて。
なぜかそれを払おうとはしなかった。
払おうという気さえ起きなかった。

「あ、え……え?」

雨の代わりに空から降ってきた銀貨に目を丸くして。
銀貨を渡されたものの意味が理解できずにいて。

「気持ちよくなると……お金……気持ちよくなると、幸せ……?ええと、ええと……」


言っていることはほぼ理解できていないが。
自分がひもじいのは確か。
気持ちよくなればお金が出て、幸せに。
今の少女にはぴったりと誘いの言葉ではあった。

「「ええと、じゃあ、少しだけ……」

悪いことは起きないだろう、と。
軽い気持ちで相手の手を取るのであった。

リネア > 「少しじゃないよ、いっぱい幸せにしてあげる」

少女の手を引いて自分の屋敷へと向かった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリネアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からナータさんが去りました。