2023/03/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヴィアさんが現れました。
ヴィア > 冒険者らで賑わう宿屋通り―――その一角。
看板に大鹿の角が飾られた店の前で、今日組んだばかりのパーティーメンバと別れ、通りを歩き出す姿が一つ。
時間が時間だからか、酒に酔った冒険者や街人の往来は激しく、人にぶつからないように歩くのも一苦労だ。
先程聞いたばかりの武器屋を探すよう、目印を探して視線が彷徨えば、如何したって集中やら注意やらは散漫気味になる。

「――――っ、 と、すみません。」

ぶつかりそうになって、寸前で避ける。
謝罪の声をかければ再び歩みを進め。

ヴィア > 目印の店を起点に折れ曲がり、往来の多い大通りに比べ、些か狭い路地へと入り込む。
先程聞いたばかりの近道、の筈だが、聞き及んだ様相とは異なるような。
緩やかに進んでいた足が止まり、緩く頭を傾げた。

「………間違えた、かな。」

曲がるのは、目印の店の所ではなく、抜けた後の角だったのだろうか。
溜息を吐き出せば、身を翻し、今来た道を戻り始め。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハンスさんが現れました。
ハンス > 「こっちを進んで後はっと」

通りから通りとぬけるために路地を慣れた足取りで進んでいく。
一つ曲がる場所を間違えればどこに出るか判らない場所ではあるが足取りに迷いはなく。
そうして後はこっちにと考えて歩けば丁度先に人影が見える。

普段ならこんな場所で会う人はスルーするのだが、その姿にそうはせず。

「や、こんな場所で何してるの?」

恰好的に同業の冒険者っぽく、それなら大丈夫と考えれば気軽く声をかけていき。

ヴィア > 元来た道を戻るだけであれば、歩みも流石にそこまで怪しくはない。
とは言え、見慣れぬ景色に視線が多少移ろってしまうのは仕方がないのだろう。
場所を覚えるように、きょろ、と周囲を見回しながら歩き、

「ひょわっ!?」

気もそぞろ、だった所に掛けられた声に、体が大きく跳ねる。
裏返った声を上げ、咄嗟に口許を押さえて声の方へと体の正面を向け直し。

ハンス > 軽く声をかけたつもりであったが何かに集中していたのか、帰ってきた反応は想定以上。
裏返った声を上げたと思えば口許を押さえ、こちらを見る姿に笑みを向け。

「もしかして驚かせた?こんな場所で見かけたから声をかけてみたんだけど…」

悪かったかな?そう視線で問うようにしては見詰めながら近寄るように歩み。
ある程度近づけば、上から下と相手を眺め。
それから軽く手を振って無害ですアピールをしてみて。

ヴィア > 身体の向きを直したのは、ほぼ反射。
驚いた所為とは言え、己の出した声に気恥ずかしさを覚えれば、耳がじんわり熱を持つのが分かった。
薄暗くって良かった、なんて思いつつ、口許を押さえていた手を離し、頭を左右へと小さく揺らし。

「いえ、私こそ余所見をしてて――……大きな声、出しちゃってすみません。」

相手の仕草を見れば、ほんのりと眉尻を下げ、何処となく申し訳なさそうな声で告げた。