2023/02/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、平民地区。
昼下がりの公園に、少女の姿はあった。
散歩の途中の休憩か、適当なベンチに腰掛け、のんびりと周りの光景へと瞳を向け、眺めている。
まぁ、その目的は、いつも通りだろう。
何か面白そうなもの、面白そうな場所、面白そうな誰か。
それらを探し、見付けたら…適当に、突っ込む。
それが、少女の通常運転だ、色々と、気にしたら負けである。
何の勝負だ、とも言われそうだが。
この時間、日が良く当たる。
風の無いともなれば、この時期とて、なかなかに心地良い。
このまま、すやー、とか、眠りこけてしまいそうな程に。
■タマモ > どうやら、これと言ったものは、見付からなかったらしい。
そんな調子で、のんびりと、続けていれば…
気付いた時には、夢の中。
すやすやと、温かな日差しの中、眠りに落ちていた少女であった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/プールバー」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > 夜。酒場で楽しんだ者達が2軒目を探そうかという時間帯。
黒髪眼鏡の女は久々に休みをとってバーにいた。唇の端に加えた木製品から水蒸気が立ち上る。
「ここに来るんも久々やなぁ。腕が鈍ってへんとええんやけど」
プールバーのメインの方には行かず、ダーツを3本手にとってダーツボードの前に立つ。
木とコルク、そして針金で出来たダーツボードだ。ダーツは実践で使える程度には鋭い。
最近はソフトダーツという、安全に配慮したものも作られているらしいが女にはぴんと来なかった。
若い頃は友人と勝負し、勝った方が酒を奢ってもらうといった遊びをよくやった。今はもういい歳だ。
ボードの前、線の手前に立つと、規則的に腕を動かす。
■セカンド > 20のトリプルに刺す、刺す、刺す。ダーツボードに近づいてダーツ3本を抜く。
そんな動きを8回繰り返すと、スツールに腰掛けて軽く息をついた。
「お遊びをする分には十分やな。実戦ではどないやろ……」
左手で投げたり、目を閉じて投げたり、変な姿勢で投げたりとアクロバティックな動きをする。
ダーツボードの高さを変える訳にはいかないので、自分自身が動くことで解決する。
周囲の客からは奇妙なものを見る目で見られているが、女がそれを気にする様子はない。
むしろ声をかけられることがない分楽だとすら思っている。
■セカンド > 「こういう曲芸みたいなん見せたら、喜んでくれるんかなぁ」
近しい間柄の存在を思い浮かべながら、ぽつりと呟く。
ダーツを指先で器用にくるくると回すと、ケースに収めた。いわゆるハウスダーツというものだ。
店員に返却するとともに場所代を払い、団体客と入れ違うようにして店から出て行った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/プールバー」からセカンドさんが去りました。