2023/02/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシリルさんが現れました。
■シリル > 「~~~♪」
最近は何だか街の様子が活気づいている。
特にお菓子を売っているお店が人気のようで。
甘いものが好きな少女にとっては、選り取り見取り。
問題があるとすれば、そのすべてを網羅するにはお金が足りないということくらいか。
「―――? って、ちょ、落ちる、落ちちゃう!」
軍資金には限りがあるけれど、今日は何を買おうかと大通りを散策していると。
何やら大きな紙袋を抱えた男が、深刻そうな顔でウィンドウを睨みつけているのが目に入る。
それだけなら気にも留めなかったのだろうけれど。
その袋からはみ出した菓子パンが、今まさに落ちようとしているのが目に入ったならば。
全力でダッシュして、地面に落ちる寸前でそれをキャッチすることで。
■ランバルディア > 普段でさえ物を選ぶのに悩むところ、祝日を前にした街中は一際悩ましい。
子供が好きそうな菓子、中でも女子の好みそうな菓子。
色とりどりが種類を増して男の目を悩ませた。
結果として、袋から零れさせてしまう程の買い込み――となって。
「――――っと、ナイスキャッチ。いいバネしてるな嬢ちゃん」
その中からたったひとつ落ちてしまったところで、多少のため息がこぼれるだけ。
けれど、無駄にならなかったのは何より。
親切にも飛びつくようにまでして助けてくれた少女に目を瞬かせて、姿勢を正して笑って、褒めてみた。
手の届く距離に飛び込んできた少女から菓子とは違う甘い香りまで飛び込んで、目を細める。
■シリル > 「ぎりぎりせーっふ!」
菓子パンが土埃塗れにならずに済んでほっとする。
代わりに自分の服は土埃に塗れたけれど。
うん、甘いものを護れたのだから、必要な犠牲だったのだ。
「もうっ! 気を付けないとダメじゃない。
次に落としたら、さすがに拾いきれないんだから。」
立ち上がり、服の埃を叩こうともせずに、男に注意する。
はい、と持ち主にキャッチした菓子パンを渡すと思いきや、その軌跡は弧を描いて少女の口元へと。
「もぐもぐ、美味しいっ!
これは、まだ食べたことない味ねっ! これって、どこで買ったの?」
■ランバルディア > 「――――ハ、」
まあ、元々土埃まみれになるところだったのだ。
少女がご所望なら譲ってやろう――と、思っていたのは確かだ。
が、まさか断りもなく口の中へ運ぶとは思わなかった。
再び目を瞬かせて、くく、と肩を揺らして笑わずにはいられず。
「出どころが気になるか?
ちょいと荷物持ちしてくれるんなら、教えるついでにお茶ともう一個はプレゼントしてやるよ」
食い散らかす少女を尻目に、店先での会話に眉を顰め始めた店主に注文を投げる。
ショーウインドウの端から端へ一揃い。
もう一方の腕も塞がってしまうこと必至だが、少女がそれを抱えてくれるなら、と。
勿論、提案の裏はそれなりに。
■シリル > 「新作だもの。気にならないわけがないじゃない。
淑女に荷物持ちをさせるなんて―――って、普段なら言うところだけど……」
パンをもぐもぐごくんと食べきると、腰へと手を添えて。
「そんなに買い占めるくせに、報酬が1個だなんてけち臭いのね。
どうせなら、もうちょっと気前の良いところを見せてくれないかしら?」
服の埃を叩きかけて……。そうすると手が汚れてしまうのに気づく。
これからお菓子の袋を持つのに、それはいただけないだろう。
となれば、貧民地区の子どもと変わらないような格好で、荷物を受け取るか。
ちなみに、報酬が1個だけでも、断るという選択肢はない。
なにせ軍資金には限りがあるのだ。たった1個でも、ただで貰えるのなら付いて行く所存で。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からランバルディアさんが去りました。
■シリル > 【移動】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシリルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハンスさんが現れました。
■ハンス > 「今日は碌なのがないよな…」
いつものようにギルドに足を運んで依頼を探すも一人では受けれるものがなく。
もし一人で受けれるなら報酬は良い物ではあるだけに本当に惜しく。
一番手頃なものですら最低二人からとあれば手を出すことも出来ずで。
「そろそろ稼がないとやばいのにな、ほんと」
どれか一つでも受けることが出来れば稼げるだけにそこが残念。
最悪誰かを誘うか、その場合はある程度は信用できなければという問題もあり。
諦めるか、それとも声をかけるしかないか、依頼を見つめてはそれを考えて。
■ハンス > 考えるももとより知り合いの少ない身。
諦めて帰ることとなって…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からハンスさんが去りました。